カリフォルニアン・キッズ

4年を過ごしたカリフォルニア生活も終わり・・・
帰国子女となった子供たちとの日々をのんびり書いています

東大教師が新入生にすすめる100冊

2007年04月24日 09時43分42秒 | ブログ
メキシコ旅行から帰ってきました。メキシコのコロニアル都市は信じられないほど魅力的で、最高の休暇を過ごせましたが、本ブログのほうに書こうかなと迷っているので、またのちほど。

さっきこんなエントリーを読んで、興味深かったのでちょっと書いてみようかな。
東大教師が新入生にすすめる100冊

けっこうペダンティックというか、教養主義というか、古めかしいラインアップのような気がしますが、実は私もかなり古めかしい人間なので、このうちどれだけ読んだことがあるかといいますと・・・

とりあえず読んだことのあるのは、
1.カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー 光文社古典新訳文庫 2006)
4.プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(マックス・ヴェーバー 岩波文庫 1989)
6.自由からの逃走(エーリッヒ・フロム 東京創元社 1984)
9.ホーキング、宇宙を語る(スティーヴン・ホーキング 早川書房 1995)
11.現代政治の思想と行動(丸山真男 未来社 1985)
12.人間を幸福にしない日本というシステム(ウォルフレン 新潮社 2000)
15.中島敦全集(中島敦 筑摩書房 2001)
17.日本人の英語(マーク・ピーターセン 岩波新書 1988)
18.夜と霧(ヴィクトル・フランクル みすず書房 2002)
19.利己的な遺伝子(リチャード・ドーキンス 紀伊国屋書店 1991)
25.罪と罰(ドストエフスキー 岩波書店 2000)
26.三四郎(夏目漱石 岩波書店 1990)
28.失われた時を求めて(マルセル・プルースト/鈴木道彦訳 集英社文庫 2006)
31.神谷美恵子著作集(神谷美恵子 みすず書房 1980)
32.戦争と平和(レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 新潮社 2006)
40.夢判断(ジークムント・フロイト 新潮社 2005)
43.侏儒の言葉(芥川龍之介 岩波書店 2003/02 )
45.ワイルド・スワン(ユン・チアン/土屋京子訳 講談社 1993)
49.それから(夏目漱石 新潮社 1992)
53.君たちはどう生きるか(吉野源三郎 岩波文庫 1982)
54.吾輩は猫である(夏目漱石 新潮社 2003/06 )
56.地下室の手記(ドストエフスキー 新潮社 1997)
58.こころ(夏目漱石 新潮社 2004)
59.白痴(ドストエフスキー 新潮社 2004)
62.ガリヴァー旅行記(ジョナサン・スウィフト 岩波書店 2001)
64.トムは真夜中の庭で(アン・フィリッパ・ピアス 岩波書店 2000)
67.マークスの山(高村薫 講談社文庫 2003)
68.ミラノ 霧の風景(須賀敦子 白水社uブックス 2001)
70.モモ(ミヒャエル・エンデ 岩波書店 1998)
71.レディ・ジョーカー(高村薫 毎日新聞社 1997)
74.ロケットボーイズ(ホーマー・H.ヒッカム 草思社 2000)
75.悪霊(ドストエフスキー/江川卓訳 新潮文庫 2004)
83.山月記・李陵(中島敦 岩波文庫 1994)
95.不滅(ミラン・クンデラ 集英社 1999)
98.幼年期の終り(アーサー・チャールズ・クラーク 早川書房 1979)

35冊ぐらいかな。でも、大学時代に授業で読まされた哲学系の本はまったく内容を記憶していません。あとは、文学系の本ばかり。それにしても、このリストはロシア文学、特にドストエフスキーに偏っていませんか?! 「カラマーゾフの兄弟」ねえ・・・。部分部分では面白い箇所があるのですが、宗教的なところがよくわからなくて、何度読んでも今ひとつ全体像が掴めないんですよね。みんなわかって読んでいるんだろうか? 「罪と罰」のほうがわかりやすくて好きだな。そもそもドストエフスキーよりはトルストイのほうが断然好き。「戦争と平和」と「アンナ・カレーニナ」はいつ読んでもいいですね。(抽象的宗教的なお話よりも現実的な話のほうが好きなんですよね。)でも、カラマーゾフは新訳が出たとのことなので、もう一度挑戦してみようかな。
このリストにイギリス文学が全然入っていないのは不思議です。シェークスピアとか、あっ、きっと全リストのほうに入っていますね。「トムは真夜中の庭で」って・・・イギリスの児童文学ですよ?(笑) でも、確かにとてもチャーミングで同時に知的な本です。娘に読ませるためにアメリカにまで持ってきてあるほど。これを入れるなら「ドリトル先生」や「メアリー・ポピンズ」を入れてもいいような気がしますけどね。
このリストの中で私のお気に入りベスト3を挙げるとすると、「戦争と平和」(トルストイ)、「侏儒の言葉」(芥川龍之介)、「トムは真夜中の庭で」(アン・フィリッパ・ピアス )。次点で「ミラノ 霧の風景」(須賀敦子)。
100冊中65冊も未読の本があるのに、この65冊のうち特に読みたい本が見当たらないのはなぜなんでしょう? 知的好奇心がもう枯れてしまった?! というより、たぶん自分で楽しめる本、そうでない本がはっきりわかってしまっているのかも。(浅田次郎や藤沢周平がどういうわけかあまり面白く読めなかったりね。)

腐女子とかBLとか

2007年04月06日 09時40分53秒 | ブログ
二週間もほったらかしにしてしまった。でも、ここを書く気になるというのは、我ながら明らかに相関性が・・・。まあ、いいか。

この間、紀伊国屋で腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち (新書) 杉浦 由美子 (著)という本を立ち読みしたんですけど、「おお、結構自分のこと?」と思ってしまいました。アマゾンのレビューによると、本当の腐女子には不評らしいんですけど(?)、私には「わかる、わかる!」と納得できる部分が多くて、不本意ながら「私ってこれだったのね!」と目から鱗。(腐女子って言葉もあまり使いたくないんだけど。)

著者によると、腐女子は「健全な現実逃避」をしているそうで、そうね、この言葉はかなりぴったりかもしれません。別に現実に不満があるわけでもないし、現実を変えたいわけでもないのだけれど、現実とは違うもう一つの世界があるのは楽しいという感じ。
更に、この本にはBoys Loveに惹かれる女性のことが書いてありますが、これまた、おお~!とわかるような気が・・・。
私がサッカーを好きなのは、スタジアムを舞台にドラマのように予想もできないストーリーが描かれる劇的さと、芝生、照明、観客、ユニフォーム姿の選手たちが一体となって生まれる雰囲気の美しさのせいです。でも、もう一つ、選手たちが最後まで戦い抜くところ、男の子同士の勇気と友情の物語っぽいところにも胸がとってもわくわくするんですよね。サッカー観戦が好きな女性は、多かれ少なかれそういう面に惹かれている人が多いのではないかな。だから、Pabloの奥さんにはあまり興味がないけれど、親友の選手とのツーショット写真は素敵だなあとほれぼれ見とれちゃうし、チームでどの選手とハグしていたかとか、誰と仲が良さそうかとかが気になる(笑)。この気持ちを特に分析してみようとも思っていませんでしたが、Boys Loveなるものを読んで、ははあ~、これか!みたいな。

でも、これって日本女性に独特のものなのかな。というのは、Cai君所属のチームの現地ファンサイトに、日本のある女性の方が書いているブログとそこに掲載されているイラストが紹介されたんです。そのイラストは、このチーム所属のある選手(Pabloじゃないね)と別の選手のちょっと怪しい(?)ツーショットを描いたもので、私から見ると、綺麗で可愛い!という印象。(Pablitoのも描いてほしいなとさえ思いました。)でも、現地ファンたちは「これってゲイのサイトじゃないの?!」「そうだよ、そうに違いない!」という反応だったんです。私たちが言う「妄想に走る」という現象は、スペイン人男性には理解できないのかなあ??(もしや、日本人男性にも理解されていない?!)