弁護士早瀬のネットで知財・法律あれこれ 

理系で特許事務所出身という経歴を持つ名古屋の弁護士があれこれ綴る雑記帳です。

特許法と不競法の改正 閣議決定

2015-03-17 17:41:39 | 特許

前回,特許法の改正について触れました(→ こちら)。

その翌々日(この前の金曜日)に,どうやら改正案が閣議決定されたようです。

 特許法改正に関する経産省のニュースリリース → こちら

 

 

併せて,不競法の営業秘密に関する改正案も,同じ日に閣議決定されました。

 不競法改正に関するニュースリリース → こちら

不競法の改正に関しても,以前,このブログでも触れました(→ こちら)。

ちなみに,先日,東芝の営業秘密をSKハイニックスに漏らした件で判決がありましたが,執行猶予なく,実刑でしたね。

 

 

どちらの改正案も,審議会から事前に出された答申に沿った内容となっています。

 

 

職務発明に関して,特許を受ける権利の会社帰属の点,

改正案の条文を見ると,特許を受ける権利は,自然人である発明者自身に帰属するという原則はそのままです。

契約や勤務規則等の定めがある場合に限って,発明したのと同時に会社に帰属するという形ですね。

 

 

不況補改正に関しては,罰則の強化と,相手が営業秘密を使用したという事実の立証負担の軽減が柱です。

情報が営業秘密であると認められる要件の秘密管理性については,従前のまま。

 

なので,緩い管理でも営業秘密になるという話ではありません。

引き続き,情報の管理は重視する必要があります。

 

 

幸い,管理指針が改訂され,ページ数も少なくなって多少はとっつきやすくなっているので,参考になりますね。

 

職務発明や営業秘密に関して疑問点等がありましたら,あいぎ法律事務所にご相談ください!

 

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