弁護士早瀬のネットで知財・法律あれこれ 

理系で特許事務所出身という経歴を持つ名古屋の弁護士があれこれ綴る雑記帳です。

民事事件での尋問手続

2015-12-02 22:29:07 | その他

もう12月ですね。

北の方では大雪の時もあったみたいですが,名古屋といえば,少しずつ寒くなってる気はするも,冬というにはまだまだという気がします。

今シーズンこそは,ずっとご無沙汰だったスキーに行くぞ!と意気込んでるのですが,今年は暖冬みたいなので,うーんって感じですね。

 

 

さてさて,

先週は,現在受任中の民事事件(知的財産事件じゃない一般の事件)で,尋問手続がありました。

尋問というのは,証人や原告・被告双方の当事者本人を法廷に呼んで,双方弁護士からあれこれ質問されたり,突っ込まれたりするというもの。

ドラマの裁判場面でよくあるあれです。

 

 

ドラマでは,弁護士が自らの主張を雄弁に語るという場面がありがちなのですが,

実際の尋問というのは,証人や当事者本人に対して,その人が覚えている過去の事実を言わせるのが主題であって,弁護士双方が議論を戦わせるところではありません。

そういう点では,ドラマでよくある場面とはちょっと違ってたりします。

 

 

それに,尋問手続というのは,訴訟の最終段階で行われます。

通常の事件では,最初のうちは,書面で主張をやり取りするのがメインなんですね。

 

 

で,この尋問手続ですが,基本的には,主尋問と反対尋問の2つがあります。

 

主尋問というのは,味方の証人や自分の依頼者に尋問する場合のこと。

事前に質問を準備して,こちらの主張に沿った事実を言ってもらいます。

 

一方,反対尋問というのは,敵性証人だったり,相手方本人に尋問する場合のこと。

敵性証人や相手方本人が言うことの信用性を失わせるための質問をします。

 

 

口頭ですし,後からやり直しができないので,準備に結構時間を使うんですね。

主尋問では,どう質問すれば答えやすいかって,質問の仕方をあれこれ考えますし,

反対尋問では,Aと答えたらBと質問する,Cと答えたらDと質問する,といった感じで,想定問答集も作ります。

 

 

そんなこんなで,この前の連休や尋問前日は,準備に費やす時間が多かったです。

当日も,証人1人と当事者双方の合計3人の尋問手続だったので,午後いっぱいかかりました。

何とか終わって,ふぅーって感じです。

 

 

とはいえ,尋問終了後,裁判官からは,こっちの勝ちという心証をもらったし,大変だったけど,よかったよかった(^^)

少しの充実感とともに,今日ぐらい,いいよねと自分に言い聞かせて,この日は早いご帰宅~ということになりました。

 

 

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