今日の午後は,日弁連主催の国選弁護シンポジウムに出席してきました。
2年に1回の開催で,今回は地元名古屋で開催されました。
このシンポ,弁護士でなくても参加可能です(無料)!告知としては今更ですけど。
今回は,全部で3部構成。
備忘録もかねて,どんな内容だったのかを少し書こうと思います。
[第1部] 量刑データベースと情状弁護
情状弁護というのは,被告人に有利となる事情を主張して,刑を軽くしたり執行猶予をもらうための弁護活動です。
例えば,被害者と示談して罪を許してもらったとか,介護疲れ等の動機に同情の余地がある等ですね。
裁判員裁判になったことで,性犯罪系は刑が重くなっている一方,介護疲れの殺人等の同情の余地がある場合は,執行猶予がこれまでつかなかったような事案でもつくようになっている,などの報告がありました。
[第2部] 面会室におけるカメラ,パソコン等の使用について
今,面会室で弁護人がカメラやパソコン等の電子機器を使用することについて,弁護士が訴訟で国と争っています。
例えば,逮捕時に警察から暴行された痕が被疑者の体に残っているとすれば,それを証拠にして逮捕行為の違法を主張するため,弁護士としては,面会室で写真を撮るわけです。でも,留置施設側は持ち込むなと言う。
国と争うこともいとわず,カメラ等を持ち込むべきだ!というお話と,訴訟の現状に関する報告が行われました。
[第3部] 逮捕段階の公的弁護制度を構想する~イギリス調査を踏まえて~
被疑者・被告人に対して,国の資金で弁護人を付ける国選制度というものがあります。
被疑者が身柄拘束される場合,最初に逮捕(最大3日まで),その後勾留(基本は10日間で一般には最大20日間)という手続となるのですが,現状では,国選で弁護人がつくのは,勾留段階から。
なので,これを逮捕段階にも広げるべきだと弁護士会は主張してます。
この点に関していろいろ報告がありました。
刑事弁護に関していろいろ勉強になりました!
来週は刑事弁護の国選事件割当日があります。さて,どんな事件がまわってくるかな。
それぞれのページをぜひご覧ください!
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