特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

同朋高校 岡田先生による第83回活動報告です

2013年02月08日 15時28分47秒 | [東日本大震災]宮城県牡鹿半島十八成ボランティア

第83回現地ボランティア活動報告

こんにちは。
同朋高等学校教諭の岡田です。
今回の活動報告を担当します。
よろしくお願いします。

前回(第82回)はこの大寒波のために東北道が通行止めとなり、
残念ながら中止の決断をしなくてはなりませんでした。
2週間ぶりの十八成浜へと出発です。

最近、参加者数が少なくなってきていた現地ボランティアですが、
今回は48名の参加となりました。テストが終わった大学生や、
団体で参加した同朋高校生が多かったためのようです。

チーム恭一は以前のボランティアで切った白山神社の樹木の片づけです。
見た目以上に急な斜面での力仕事になりました。


休憩を取りつつ作業を行い、12時で終了となりましたが高校生たちからは
「休憩なしでもっと作業したい!」というぐらい夢中に作業を行いました。
かなりの分量の倒木を片付けましたが、全体から見たらまだまだ少ないです。
来週以降も活動を続ける必要があります。

こころ配り班が各家庭を回ります。軒先では浜で取れたワカメを干すお宅も。
分けて頂いたワカメは昼食時にみんなでいただきました。

 

くぐなり食堂班。今回のメニューは、
2色豆ごはん、
チンゲン菜のスープ、
サバの味噌煮、
高野豆腐のごま揚げ、
もやしの海苔醤油和え、
きゅうりのピリ辛漬けでした。

できあがり!!

今回はくぐなり食堂も大繁盛!
用意した食事はきれいになくなりました。

15時からは阿部邦子さんの語り合い。
みんな真剣に聞き入りました。
特に印象深かったのは「風化」について。
「震災の記憶が風化して被災者が忘れ去られるだけでなく、
風化によって震災の教訓や危機感が失われて新たな被害者が出てしまう。
亡くなってしまった方々のためにも風化を防ぎたい」という事でした。

夕方、牡鹿のれん街へ。

今回は節分の前日という事で1日早い豆まきを行いました。
鬼役の高校生たちもノリノリで楽しんでいました。

今回のエールは同朋高校生一同で。恥ずかしがりながらも大きな声でエールを送りました。

集合写真です。

学校など多くの所でインフルエンザが流行しておりましたが、体調不良者もなく全員無事に帰名できました。
今回の初参加の人たちがさらに周りの友人を誘い、多くの人にボランティアを経験してほしいですね。

 


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2 コメント

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岡田先生 (阿部邦子)
2013-02-10 23:48:46
活動報告 ありがとうございました。
今積極的に活動してくれているボランティアの話を あまり聞かなくなりました。 「あの団体、どうしたんだろうね?」「事務所はあるし 人の出入りは時たま見かけるけど 何をしているんだろうね?」という風な話になっています。
そんな中、愛知ボランティアは・・・・他の方には語弊が・・・でしょうが、「透明感」があります。 それは、活動のすべてをこうして必ず、掲載してくれること。それと、それをチラシにして 十八成中の一軒・一軒に 配布してくれていること。 そして 活動の三本柱( 心配り班・食堂班・恭一班 ) が明確であること、 そうして 他のボランティアさんと比べることはできないのですが ( 知らないから ) こうして、学校の先生と教え子たちが来続けてくれていること、などが理由としてあげられると思います。
私は何度も言っているのですが、危機感を持っている先生の教え子たちは幸せだと思います。 危機感とは何も 自然災害だけのことを言っているのではありません。 生きている限り 危機は忘れたころにやってきますし。
そんな時 危機感を持った先生は きっと 真摯に相談に乗ってくれると信じられるからです。
一年後 二年後 三年後 今の十八成がどう変わっているか 見にいらしてください。どうなるかはまだわかりませんが 「…なあんだ」とは言われないようにあるために 精いっぱい歩き続けたいと思います。
足元だけを見て セセコマシイ生き方はしたくない。狭い視野もごめんこうむる。心が固くて小さければ 気の合う人以外を締め出そうとする・・・・ この三つを 私は高校の時 先生に教わりました。 津波で何もかもを喪った今こそ その教えを思い出しています。傲慢と言うことではなく 自分を信じ 周りの皆さんを信じ、 多くの人たちの差し伸べてくれる手を信じ、 毅然としていきたいと思います。 そのためにもこれからも笑顔を下さい。
僕を呼ぶ人たちがいるから (第83回参加者感想)
2013-02-12 14:11:14
何度も参加するリピーターです。
今回初めてチーム恭一班に参加しました。丘の上の倒木を撤去するという作業です。
かなり量が多くて1つ1つ重い。チームのみんなで協力し作業しました。
まだまだ倒木は残ってますが、少しづつ片付いています。
現地の方には僕らが来ることが生きてる楽しみだと言う方もいます。人の心の支えになるこんな素晴らしいことは他ではできないと思いました。

なぜボランティアに時間、お金を使ってするのか?
はっきり答えられません。
人のため、自分のため、役に立ちたい、といった明確な理由はなく、
ただ行かなくては、震災直後から現地に行かなくてはと思ってました。誰かに呼ばれているような感覚です。
いまになって気づきました。
現地の方に「よく来たね、どうして来ようと思ったの」と聞かれれば「あなたに呼ばれたからです」と答えます。
僕がボランティアに参加した理由は僕を呼ぶ人たちがいるからです。
なのでその人たちに会いに行きます。

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