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池田孤邨 「紅葉に流水・山景図屏風」 阿賀野市で公開 2024

2024年02月03日 | 絵画・彫刻・書など

阿賀野市出身 池田孤邨(いけだこそん)の屏風 「紅葉に流水・山景図屏風」

阿賀野市で、阿賀野市出身の日本画家・池田孤邨(いけだこそん・ 1802年?~1868年没)の屏風絵が4会場で巡回展示されています。

私が見学したのは1月26日、水原公民館・市民ギャラリーでした。入場料無料。綴プロジェクトで米国スミソニアン国立アジア美術館で所蔵されている門外不出の作品をキャノン(株)と共同で高精細複製品を作成し、オリジナル作品にゆかりのある自治体などへ複製品を寄贈する取組で、出身地の阿賀野市が寄贈を受けました。

屏風絵は「紅葉に流水・山景図屏風」。孤邨が40代後半から没年まで過ごした東京、両国久松町の自宅で描かれ、孤邨が最も脂の乗った50代半ばの安政3年(1856年)に完成させました。絵の師、酒井抱一の没後は30代半ば頃から一時、深川冬木町に住み、その後に両国久松町に転居した。 深川時代の作品は関東大震災で多くを失ったと伝えられている。 銀地に白藤という取り合わせや、6曲屏風に藤のみを描く試みは孤邨しかいない。(上)の屏風は6曲1隻屏風。孤邨の晩年の大作。 1864年、62歳で「光琳新撰百図」を出版。 1868年、66年の生涯を閉じる(※生年没年に関しては諸説あり)

池田孤邨は江戸後期に活躍した日本画家。阿賀野市出身(水原近辺)。10代後半頃に画家を志して江戸に出て、酒井抱一の家に住み込み、働きながら絵を学びました。師の酒井抱一は江戸琳派を代表する人物。孤邨は抱一の画風を受け継ぐ高弟として活躍、茶道や和歌にも優れ、書画の鑑定なども得意としました。孤邨の代表的作品は、国内外の著名な美術館が所蔵しています。江戸琳派を代表する画家の1人。草花図屏風を得意とした。水墨を用いた山水図や物語絵も近年見いだされ、幅広い制作活動を行っていたことが伺える。

  ← 屏風に書かれている署名・押印など。

(上)の屏風の裏側にも絵が描かれています。 山間に広がる水辺の風景が水墨のモノクロームで描かれています。

       ← 「和楽 2023年10・11月号」

(上左・中)屏風裏の署名、押印  「和楽」に(スゴいぞ! ニッポンの超絶技巧)として池田孤邨の絵が紹介されている。

旧水原町には和算で有名な山口坎山がいます。この人は1800年生。池田孤邨は1802年(?)生。二人は水原町生まれの2歳違い。どちらも江戸に出て学んでいます。それなりに裕福な家で育ったと考えられます。優秀な才能を持っていた人物だから、寺子屋などで顔見知り・友達だった可能性もあります。そう考えると、何か楽しくなります。

これからの展示は、 2月6日~2月9日、13日、14日「笹神支所のロビー」

          2月16日~21日「安田交流センター 1回交流ホール」

          2月23日~3月1日 ※2月26日を除く「市立図書館ギャラリー」 時間は9時30分~4時30分(共通)

   水原公民館

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