医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美しきガイア 21

2008年09月07日 07時50分09秒 | Weblog
 そこで人工知能、つまりロボットがアトムやドラえもんのように、ホントに、感情だとか、心を持ちえるのか?という問題が起こります。

 そもそも、人間の意識(心)と脳の問題・・・。

 僭越ながら以前からのここでのテーマでもありますが、意識や心はどこまで解明が進んでいるのでしょうか?




 とあるHPから引用ですが、

 「ペンローズも含め、現在、アーヴィン・ラズロ、スティーブン・ホーキングといった世界の最先端物理学者は、記憶というのは人間の内部にあるものではなく、宇宙のエネルギー領域に保存されているのではないかと考えているようです。

 つまり脳は保存媒体ではなく、受信機であるということですね。

 人間の意識についても、人間の体のどこかにあるというものではなく、宇宙にホログラフイックに存在しているというのが量子物理学者の考えのようです。」

 ・・・それはちょっと。




 自称、世界賢人会議「ブダペストクラブ」の創設者・会長で、ハンガリー生まれのアーヴィン・ラズロ氏が提唱する「惑星意識」とは・・・

 「すべての存在はつながっている」と現代物理学によって科学的に証明されてきているとされる、私たちの思いや言葉、あるいは行動が、人類全体、地球全体に影響を及ぼしているという仮説のようです。

 すべての存在がつながっているのであれば、「あなたの意識が世界を創造している」「世界を変えるためにはまず自分自身を変える必要がある」と言い換えることができるらしく・・・

 「惑星意識」とは、すべての存在がつながっているとの認識に立ち、常に人類全体・地球全体を視野に入れて自身の言動を決定していく意識と言えるのだ、そうなり。

 ここでも前提が問題だと思うのですけれど、すべての存在は本当につながっていると、科学的に最終認識されたのでしょうか?

 なんらかのつながりが存在したからといって、個人の意識や行動が地球に影響を与えるものでしょうか?




 難しいのは、人間の意識や心を科学的に語る上で、心の問題が未解明なものだからそこに付け入り、ニューサイエンスという存在もあって、オカルト的なトンデモな説が踊ることです。

 さらにそれが利用され、純粋に平和や人類を論じるときでさえ、そうしたいかがわしい宗教なども入り込んでくるところです。

 注意しないと、空海の宇宙論だとか、「悟り」における宇宙と身体との一体感でもたらされるという帝釈天の網なども、オカルト的にとらえられてしまいます。