医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

FIFAの美しき理念-3

2006年06月03日 06時26分37秒 | Weblog
 「ウクライナの矢」と呼ばれる、まるで貴公子のようなシェフチェンコもまた、今回の大会にかける意気込みは並々ならぬものでしょう。

 シェバ(愛称)はセリエAの得点王2回。

 2年前の欧州最優秀選手。

 このほどACミランからイギリス・プレミアリーグ2連覇のチェルシーへの移籍が世界最高移籍金額で決定しました。

 彼はなんとアルマーニと仲が良く、モデルも頼まれるくらい容姿も端麗。 日本人受けしそうで大ブレイクの予感も。

 派手で華麗な選手としての活躍の陰で、彼の祖国ウクライナも独立を達成したばかりのため、独立はしたものの筆舌に尽くしがたい貧困が続いております。

 そんな中、彼は祖国への愛情を捨てず、本当はロシア代表となってワールドカップ出場の道もあったのに、あえて安易な道を選択せずにいばらの道を選択し、ウクライナ代表を続け主将として今回やっとつかんだ出場権。

 彼はたゆまず祖国の養護施設を援助し、子供たちへの基金を設立し、イタリアから帰国するたびに施設の子供たちとじかに触れ合い、広場で普段着のまま子供たちとサッカーで戯れ、ボールがぶつかって泣く子供を優しくあやし・・・を続けております。

 そんな彼はまるでタイガーマスクの伊達直人のようでした。

 彼はエゴイストでも知られますが、心の優しい、人間として尊敬に値する行動を取り続けております。

 エゴイストの印象が強かった僕はびっくりしました。

 日本人選手もぜがひとも見習って欲しいものです。

 直前に負傷したひざの具合が心配ですが、祖国のために、子供たちのために、ウクライナの名を世界に・・・。

 以前にも書きましたが、背負うものが大きいほど、そして悲しみが強いほど、人間は美しく見えるものです。

 そして、東ドイツ出身者としては初めてのキャプテンを務める、ドイツのバラック。

 ドイツは前回大会準優勝の実績があります。

 ドイツの「皇帝ベッケンバウワー」の後継者として「小皇帝」と呼ばれます。

 緑色の彼の澄んだ瞳がとっても印象的でした。

 彼の歩んだ道のりも決して平坦ではなかったでしょう。

 利き足ではない足でのキック力は世界一といわれる、強烈な左足に注目しましょう。

 しかしチェルシーは、このミヒャエル・バラックとシェフチェンコが一緒にプレーするんですね さすが、ロシアの石油王にして大富豪、ロマン・アブラモヴィッチがオーナーですね・・・。

 チェル・スキーと揶揄されますが、クレスポとシェフチェンコの2トップに、ランパード、マケレレにバラックですよ・・・。

 マケレレ放出後、あの銀河スター軍団、レアル・マドリッドの守備の崩壊が止まらないとまで言われている、守備的MFのマケレレですから。

 チェルシー・ブルーからも目を離せませんね。

 続く・・・