さてカテゴリー②中世の<ゴシック時代>にたどり着きました。
ゴシック時代はルネサンス以前の200年をさします。 13~15世紀くらい。
そもそも「ゴシック」の由来は、ルネサンス時代のローマ人が中世時代の美術を粗野で野蛮なものとみなすために「ドイツ風の」あるいは「ゴート風の」と呼んだことに由来する蔑称なのです。 ゴート人はゲルマン民族の一派です。
今日では「ゴシック」というと、中世のヨーロッパでキリスト教とともに栄えた美術の様式をさします。
中世では「ローマ風」の「ロマネスク」と「ドイツ風」の「ゴシック」というように、<○○風>がキーワードですね。
建築で言いますと、ここで初めて教会に「フライング・バットレス」と言う外部からのつっかえ棒と、「控え壁」と言われるいわばブロック塀の支えのような内部構造物に支えられ、「尖塔アーチ」と言われる高くてとがった仰ぎ見る天井が登場し、内部空間の上方を広く取る「ゴシック」建築に至ります。
その恩恵によって美しい「ステンドグラス」が登場するのです。
建物で言えば、パリの「ノートルダム大聖堂」を覚えましょう。
ちなみにノートルダムとは、フランス語で「Notre-Dame」ですから、英語では「Our Lady」すなわち「私達の貴婦人」であり、<聖母マリア様>のことです。 つまり「マリア信仰」に基づくマリア様に捧げられた教会です。ご存知でしたか?
マリア様はイエスの母親であり(だけでもあり)、神でも預言者でも使徒でもありませんから、本来神学的に信仰の根拠はありません。
カトリックや東方正教会ではイエスとともに「共同贖罪者」として聖母マリア信仰が盛んですが、プロテスタントでは特別には考えられておりません。
ちなみに「ロザリオ」はカトリック教徒が身につけているものですが、聖母マリア様にバラの冠を捧げ祈るという意味があります。 この教会は皆様ご存知のように、美しいばらの窓のステンドグラスが特に有名ですが、このロザリオと関係するのでしょうか?
またここは、「ノートルダムのせむし男」の舞台として、さらにはナポレオンの戴冠式も執り行われ、パリの距離が計測される拠点でもあるので、東京の日本橋みたいなシンボリックな存在なのですね。
初期ゴシック建築の傑作と言われております。
下記を見ると、フライング・バットレスや控え壁の様子も良く分かります。
http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~nakagawa/cours/page007.html
ちなみに丹下健三氏設計の「東京都庁第一本庁舎」はこの「ノートルダム大聖堂」の影響を受けているとされています。 二つの塔とそれを抑えるような中間の水平構造物など・・・確かにうなずけます。 見比べてください
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo/tokyo-243tokyo.htm
さらにちなみに、丹下健三氏は他にも、美しい代々木体育館、仰天するような目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂、赤坂プリンス、広島平和記念公園・・・まさに日本建築界の巨匠ですが、以下の丹下健三の欄で見ることができます。
http://www.archi-map.net/map_index_09.htm
特に、2005年3月、ご自分の葬儀も執り行われました「東京カテドラル聖マリア大聖堂」はすごすぎるぞ・・・
http://www.tokyo.catholic.jp/katedoraru.html
ゴシック建築の発展により、天井が高くなり、ステンドグラスや宗教画などの装飾が発展したのですが、一方ではスペインの巨匠「ガウディ」は、ゴシック建築は松葉杖をついた瀕死状態と批判的です。 ガウディについては別の機会にやりましょう。
またスペインのど真ん中、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の首府であるトレドは、かつてのスペインの首都でもあり、やはりゴシック様式の傑作「トレド大聖堂」を中心として旧市街全体が「世界遺産」となっております。
スペインに1日しか滞在できなければ迷わずトレドに行けと言われ、画家「エル・グレコ」の出身地でもお馴染の美しい街です。
http://blog31.fc2.com/f/fkdk/file/ES02_0009.jpg
今日のまとめとして、「ゴシック」建築様式は下記をご覧ください。
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/orion/jap/hst/gothic.html
ちなみに「ゴシック文字」は、日本語やワープロのフォントでのゴシック(角ばって、太さが均一)とは異なり、この時代に使われた文字形態であり、今でもドイツでは目にします。
http://www.linotype.co.jp/fonts%20by%20inspiration/blackletter/blackletter.html
日本国内では、このブログに以前登場している「東京国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部)」もゴシック様式です。
http://www.ne.jp/asahi/angel/takuan/kindaibijutukankogeikan.htm
日本の時代では室町時代。 「中(学)生」後期は「足利」塾で「頭を尖らせ」て消しゴムを「ゴシゴシ」というイメージを。
「ノートルダム大聖堂」と「金閣」をリンクさせましょう。
次回はいよいよ「ルネサンス」でござんす
ゴシック時代はルネサンス以前の200年をさします。 13~15世紀くらい。
そもそも「ゴシック」の由来は、ルネサンス時代のローマ人が中世時代の美術を粗野で野蛮なものとみなすために「ドイツ風の」あるいは「ゴート風の」と呼んだことに由来する蔑称なのです。 ゴート人はゲルマン民族の一派です。
今日では「ゴシック」というと、中世のヨーロッパでキリスト教とともに栄えた美術の様式をさします。
中世では「ローマ風」の「ロマネスク」と「ドイツ風」の「ゴシック」というように、<○○風>がキーワードですね。
建築で言いますと、ここで初めて教会に「フライング・バットレス」と言う外部からのつっかえ棒と、「控え壁」と言われるいわばブロック塀の支えのような内部構造物に支えられ、「尖塔アーチ」と言われる高くてとがった仰ぎ見る天井が登場し、内部空間の上方を広く取る「ゴシック」建築に至ります。
その恩恵によって美しい「ステンドグラス」が登場するのです。
建物で言えば、パリの「ノートルダム大聖堂」を覚えましょう。
ちなみにノートルダムとは、フランス語で「Notre-Dame」ですから、英語では「Our Lady」すなわち「私達の貴婦人」であり、<聖母マリア様>のことです。 つまり「マリア信仰」に基づくマリア様に捧げられた教会です。ご存知でしたか?
マリア様はイエスの母親であり(だけでもあり)、神でも預言者でも使徒でもありませんから、本来神学的に信仰の根拠はありません。
カトリックや東方正教会ではイエスとともに「共同贖罪者」として聖母マリア信仰が盛んですが、プロテスタントでは特別には考えられておりません。
ちなみに「ロザリオ」はカトリック教徒が身につけているものですが、聖母マリア様にバラの冠を捧げ祈るという意味があります。 この教会は皆様ご存知のように、美しいばらの窓のステンドグラスが特に有名ですが、このロザリオと関係するのでしょうか?
またここは、「ノートルダムのせむし男」の舞台として、さらにはナポレオンの戴冠式も執り行われ、パリの距離が計測される拠点でもあるので、東京の日本橋みたいなシンボリックな存在なのですね。
初期ゴシック建築の傑作と言われております。
下記を見ると、フライング・バットレスや控え壁の様子も良く分かります。
http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~nakagawa/cours/page007.html
ちなみに丹下健三氏設計の「東京都庁第一本庁舎」はこの「ノートルダム大聖堂」の影響を受けているとされています。 二つの塔とそれを抑えるような中間の水平構造物など・・・確かにうなずけます。 見比べてください
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo/tokyo-243tokyo.htm
さらにちなみに、丹下健三氏は他にも、美しい代々木体育館、仰天するような目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂、赤坂プリンス、広島平和記念公園・・・まさに日本建築界の巨匠ですが、以下の丹下健三の欄で見ることができます。
http://www.archi-map.net/map_index_09.htm
特に、2005年3月、ご自分の葬儀も執り行われました「東京カテドラル聖マリア大聖堂」はすごすぎるぞ・・・
http://www.tokyo.catholic.jp/katedoraru.html
ゴシック建築の発展により、天井が高くなり、ステンドグラスや宗教画などの装飾が発展したのですが、一方ではスペインの巨匠「ガウディ」は、ゴシック建築は松葉杖をついた瀕死状態と批判的です。 ガウディについては別の機会にやりましょう。
またスペインのど真ん中、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の首府であるトレドは、かつてのスペインの首都でもあり、やはりゴシック様式の傑作「トレド大聖堂」を中心として旧市街全体が「世界遺産」となっております。
スペインに1日しか滞在できなければ迷わずトレドに行けと言われ、画家「エル・グレコ」の出身地でもお馴染の美しい街です。
http://blog31.fc2.com/f/fkdk/file/ES02_0009.jpg
今日のまとめとして、「ゴシック」建築様式は下記をご覧ください。
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/orion/jap/hst/gothic.html
ちなみに「ゴシック文字」は、日本語やワープロのフォントでのゴシック(角ばって、太さが均一)とは異なり、この時代に使われた文字形態であり、今でもドイツでは目にします。
http://www.linotype.co.jp/fonts%20by%20inspiration/blackletter/blackletter.html
日本国内では、このブログに以前登場している「東京国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部)」もゴシック様式です。
http://www.ne.jp/asahi/angel/takuan/kindaibijutukankogeikan.htm
日本の時代では室町時代。 「中(学)生」後期は「足利」塾で「頭を尖らせ」て消しゴムを「ゴシゴシ」というイメージを。
「ノートルダム大聖堂」と「金閣」をリンクさせましょう。
次回はいよいよ「ルネサンス」でござんす