医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ボヘミアとガラスの美-2

2006年04月09日 10時01分43秒 | Weblog
 チェコには世界遺産が現在12件あります。

 特にプラハは、第二次世界大戦中に戦火に遭わなかったこと、共産圏支配により変に資本主義に毒されることなく古い街並みが残されたこと・・・のせいか中世の美しい街並みをそのまま目にできる、現代の「奇跡」だとも思います。

 14世紀にボヘミア王のカレルがローマ皇帝に選出されカレル(カール)4世となり、プラハが神聖ローマ帝国の首都となります。 コンスタンティノープルやローマと並ぶヨーロッパ最大の都市となり「黄金のプラハ」と呼ばれます。

 カール4世は市内を流れる「ヴルタヴァ川」にかかる有名な「カレル橋」(ヨーロッパに現存する最古の石橋)や「カレル大学」を設立し、「プラハ城」を広げて「聖ヴィート大聖堂」を作ります。 

 市内を流れるヴルタヴァ川を中心にその街並みの美しさは世界随一といっても過言ではないでしょう。 夜景もとっても美しいんですよねえ・・・

 2002年に襲った水害でのヴルタヴァ川の氾濫はみなさんも記憶に新しいのではないでしょうか?

 カレル4世の次の皇帝の時代に、カレル大学の学長ヤン・フスはカソリックの教皇を批判し、宗教革命を起こそうとしますが、異端者として火刑になってしまいます。 これはマルチン・ルターが宗教革命を起こす、なんと100年も前のことです。それを見てもプラハが当時のヨーロッパの都市として、いかに文化的・知的・学問的レベルの高い街であったかが想像に難くありません。

 世界遺産として現在に残された奇跡の街、プラハ。 

 プラハ城の王宮や、バラのステンドグラスの窓でも有名なプラハ城内の聖ヴィート大聖堂は息を呑むほど美しい・・・。 ここは他のステンドグラスも有名で、アールデコの巨匠、アルフォンス・ミュシャ作「聖キリルと聖メトディウス」があります。 目が眩むほど美しい・・

 プラハといえばそのシンボルのひとつ、旧市庁舎の時計塔があります。 この時計の3段式の文字盤はみなさんも目にしたことがあると思います。一番上が12使途が出てくるカラクリ、真ん中が天動説に基づいた時計、一番下がカレンダー。これもまたとっても美しい。

 その他にもプラハには、ティーン教会、市庁舎塔、国立博物館、市民会館、国民劇場、火薬塔、ゴルツ・キンスキー宮殿、聖ミクラーシュ教会、石の鐘の家・・・等々。

 まったく行ったこともないのに申し訳ございませんが、憧れだけは強いので・・・。

 城下町であるマラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会は美しく、またその街並みやレリーフなどは「バイオハザード」さながらです。 下記をご覧ください。
http://p4room.mda.or.jp/~pon/viennaczech/ms1/ms1.html

 プラハの町並みは
http://www.abaxjp.com/praha-twr/praha-twr.htmlをご覧ください。

ちなみにチェコの世界遺産12箇所は、

①プラハ歴史地区
②チェスキー・クルムロフ歴史地区
③テルチ歴史地区
④ゼレナー・ホラにあるネポムクの聖ヨハネ巡礼教会
⑤クトナー・ホラ:聖バーバラ教会がある歴史都市地区ならびにセドレッツの聖母マリア大聖堂
⑥レドニツェ=ヴァルティツェの文化的景観
⑦クロメージシュ庭園群と城
⑧ホラショヴィツェ歴史的集落保存地区
⑨リトミシュル城
⑩オロモウツの聖三位一体柱
⑪ブルノのチューゲンハット邸
⑫トゥシェビチのユダヤ人地区と聖プロコピウス教会

 ②のチェスキー・クルムロフは、プラハから南へ180km離れた、中世の町並みがそのまま残る美しい街です。 下記を参照してください。
http://www.tabibito.de/czech/jceskykrumlov.shtml
 
 ⑧のホラショヴィツェのとってもメルヘンチックな家々も、まるで時間が止まったようです。

 チェコの文化遺産は
http://www.mufti.cz/anone/zobraz.php?id=A
http://www.yvicky.com/czech/010praha.htmlなどをご覧ください。

 いつの日か訪れたい、夢にまで見る美しい街、プラハ・・

 またまた次回に続くのです・・