お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

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邯鄲の夢 気持ち良い夢だったんだろうな…

2004年09月14日 00時16分02秒 | Weblog
こんにちは、アキです。はじめて訪れるお客様、
リピーターとなって訪れるお客様、ありがとうございます。
自己満足で好き勝手に書いているのですが、お客様が来てくれると嬉しいですね。


 さて、昨日は「胡蝶の夢」について書きました。
今日は、「邯鄲の夢」同じく中国の故事、ことわざです。


 「邯鄲の夢」とは…  
これは昔の物語、中国は唐の時代、あるところに盧生という若者がいました。
この若者は、「都に上って一旗揚げてやろう!!」といきこんで、都に上りました。
その途中、「邯鄲」という町で昼食をとりました。出迎えたのは、好々爺。

 盧生は、お爺さんに、これから都に行って一旗揚げてやる!!と息巻いて夢を話したそうです。
具体的には「都に上って、科挙(官僚試験)に受かって、大臣になってやる!!」といったのか、
「お金持ちになってやる!!」と話したのか、ちょっと、私は知りませんがね。

 そこでお爺さん、まあまあ、若いの、そう気張らずに、
旅で身体疲れておっるんじゃないかの?
そこで、ご飯のコウリャンができるまで、一休みしなされ。

 お爺さんは、うたた寝用に、枕を貸してくれました。
若いといっても旅で身体は疲れている、そこで、つい、うとうとしてしまいました。


 そこで、盧生は夢を見た。


 めきめき出世し、お金もどんどん手に入る。順風満帆、出世街道まっしぐら。
そして、億万長者に向かって、レッツゴー 
富、地位、名声も得、栄華を極める。そんな一生の夢を見た。


 そこで、ふっと夢から覚める。
「若いの、まだご飯はできておらんよ」お爺さんはにこやかに答えました。

 見てみると、まだ、ご飯は煮ている途中。
あの長い夢を見ていた時、現実の時間にして数分の事でした。


 あの夢は何だったんだろう…


 盧生は、人生の何たるかを悟り、都に上るのを止め、故郷に戻ったそうです。

 ざっと、こんな話だったと思います。


 「邯鄲の夢」「盧生の夢」「一炊の夢」とも言います。
人生のはかなさの喩えとして有名です。


 続きはまた明日へ