お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

活動拠点をやいと屋知足斎の日記に移しました

(お祭り編)いなべ祭 3 出合い

2004年09月11日 00時59分55秒 | Weblog
昨日は、人の出会いですけれど、今日は山車どうしの出合いです。


 「大泉新田」は「御用」と書かれた提灯を付ける。桑名藩主と
深い繋がりがあるようだ。「大泉新田」の面白い所は、若い衆が
花笠をかぶり、太鼓を叩くところにある。そして、石取囃子に笛が
入る。この笛が聴きたくて来たようなもんよ。

 まずはじめに、山車関係者の記念撮影。と同時に遠くから石取囃子が
聴こえる。お迎え車の「西方地区」の山車が来たようだ。
「大泉新田」の山車も神社を後にする。山車の後に続くは、花笠をかぶった
若い衆(囃子方)そして、中老陣。

 太鼓を上から振りかぶりながら叩く囃子で進む。鉦はもちろん、笛も入る。
周りを見てなんとなく、曲名を知っていそうな人に曲名を尋ねる。
地元の方も曲名は知らぬらしい。尋ねた地元の方が、親切に
曲名を回りの中老に聞いてまわってくれた。「しんぐるまです。」という答えが返ってきた。
以外に、曲名まで地元の方も意識しないものだろう。
本当は、「しんぐるま」ではなく「祇園」囃子かもしれない…


 しかし、静かな、品のある曲だ。


 大泉新田の山車が大きい鳥居の中で止まる。
プチ田園風景の細い分かれ道の脇には「西方地区」の山車が待つ。


 俗に言う「出合い」の場面だ。私は山車の後ろで囃子を聴いていたので
わからないが、山車の前で見ていたらさぞ、「絵」になる風景だろう。
両方の山車は「山桜」で飾っている、美しさこの上ない。
来年は写真撮ろっと。


 2輌の山車の対面。何故だか解らぬが、身体中の血が煮え立つ想いだ。

 しばらく、時間が止まった


 鳥居の下で止まる「大泉新田」の山車が動き始める。囃子は静かな曲の
「しんぐるま」のままだ。静かな曲で、「すれ違い」も良いものだ。
「大泉新田」の山車の後を、「西方地区」の山車が続く。


 この日は、とにかく暑い。暑さの汗と静かな名曲を聴いた冷や汗が
入り混じる。


 途中で、笛の入らない、石取特有の囃子に変わった。太鼓は横から振りかぶりながら叩く。
笛の若い衆よ、ご苦労様。このくそ暑い中で、歩きながら笛を吹くのも辛かろう。
時々、中老クラスの方が石取太鼓を叩く。
 妙に腰が入っていて、良い響きを轟かせる。うおーかっこいい!!


 「西方地区」の山車は人が少ないようだ。子ども会が主体で保存しているのだろうか?
親子の「ほのぼの」した雰囲気がある。こういった祭りも好きだなあ。

 続く