お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~
活動拠点をやいと屋知足斎の日記に移しました
 



筒井町のファンタジスタ中村俊輔ならぬ、河童丸さんの文章に私ながらの余談を書き加えておきます。

~名古屋開府400年祭に寄せて~

 今年2010年は名古屋が熱い。
 百年に一度の大不況と言われながらもこんなお祭をやっちゃう名古屋。昔からそうですよ。第八代将軍徳川吉宗の質素倹約令に歯向かって贅沢三昧をし経済を発展させた尾張藩主徳川宗春に始まり、日本中が不景気と叫んでいたのにトヨタ様は黒字だわ、万博はやっちゃうわ……まあ、そんな名古屋バブルもリーマンショック&トヨタショックのコンボで一昨年弾けましたが。そういえば、国が事業仕分けしている中、名古屋では市民税減税のために奮闘している姿って、吉宗と宗春に何となく似てません? 敵対関係が違うんで他人の空似程度のものだとは思いますけども。

そして今年はもう一つ熱いものがあります。大河ドラマから始まり、世に言う歴女をターゲットにブームを巻き起こしている坂本竜馬! 昔から人気とはいえ、誰かヒーローを欲しているこんな世相を反映しているのではないでしょうか。

ところで皆さん、坂本竜馬が生まれた年と湯取車が筒井町に来た年が近いってご存知でしたか? どちらも天保の初期の出来事なんだそうです。少し後には役人である大塩平八郎が乱を起こすんですから、少なくとも幕府は財政難で傾き切っている時代です。そんな時代に山車を買う筒井町……。名古屋って昔から中央が財政で苦しんでいるときに楽しげなお金の使い方しますよね、なんて思ってみたり。

 さて、坂本竜馬といえば「日本を洗濯いたしたく候」という台詞が有名ですが、これは「日本を変える」というよりも「汚れを落として日本本来の姿を取り戻したい」ということの比喩ではないかと思います。開国という新しい色に染まるにしても日本という生地がしっかりしていれば、流されることなく布が持つ本来の良さは生きてきますから。確かに彼は新しいもの好きで革新派というイメージを持たれていますが、古いものを切り捨てることに躍起になっていた明治時代の人々とは一味違う、言葉にするなら「温故知新」を体現した人物だったと信じたいですね。

 そう考えると、今も残る伝統的なお祭って実に坂本竜馬的だとは思いませんか? 街の様相は変わり規制も厳しくなってはいるものの、時代に合わせながらずっと同じことを続けているわけです。伝統という言葉を免罪符に「古き良き」にこだわっていてお祭自体が立ち行かないなんて本末転倒。形を変えつつ、大事な芯だけは曲げずに伝える。
「伝統だから大事なんじゃない。大事だったから伝統として続いてきたんだ。じゃあ大事なんだから次の世代にも伝えてやろう」っていう人々の営みの結果です。どのような変化を迫られてきたのかはわかりませんが、ここまで伝えてきてくれた先人たちには感謝です!

 結局、どんな時代に生きていようとやりたいことは同じなんです。「食う・寝る・祭る」。そのために何をしなくちゃならないのか、物事の表層だけじゃなく本質や目的を見ることが大切です。400周年というと長い歴史に思えますが、「食う・寝る・祭る」ために生きてきた人達がそれだけいた、そして我々もその一部なんだということ。山車はその思いの依り代に過ぎないのかもしれません。
 俺たちが引いている山車は文化財じゃない。お祭そのものだ。
 山車が練り歩いているのはアスファルトじゃない。名古屋という土地なんだってことですね。

 分不相応に偉そうなことばかり書き連ね、大変失礼いたしました。


筒井町に湯取神子車が来たのは、天保年間と云われております。(東照宮祭礼車の売り払いの為、年代など公に出来なかった事情で年は諸説あり)神皇車も既にこの頃は曳かれています。

天保産まれの有名人は、
天保4年、桂小五郎(木戸孝允)
天保5年、近藤勇、岩崎弥太郎
天保6年、坂本竜馬、土方歳三、松平容保 福沢諭吉、天璋院 篤姫、小松帯刀
天保7年、山岡鉄舟
天保8年、徳川慶喜

天保10年、中岡慎太郎、高杉晋作

天保8年に大塩平八郎の乱
また天保の大飢饉、天保の改革
尾張徳川家は十一代当主徳川斉温、お祭り好きの源順様事、徳川斉朝の隠居時代

新撰組の近藤、土方、また風雲児、坂本竜馬も産まれた頃。

お上の財政は逼迫している中、古井村筒井町は山車を買ったり、廣井村は山車を多数作ったり、名古屋の民間人はお金を持っていたようです。

天保は伊勢のお蔭参りが流行り、平成の現在は式年遷宮で伊勢神宮詣でが流行っておりますので、似たような時代かもしれません。

記録としては戦後初、筒井町の2輌が提灯つけて共に曳かれるのは、坂本竜馬の薩長同盟薩土盟約に匹敵するかもしれませんね。

もしくは夢の共演でしょうね。三国志(レッドクリフ)でいう所の周喩と諸葛亮孔明の友情、戦国ならば、武田信玄と上杉謙信の夢の共演。アニメでいったらシャアとアムロのコラボレーション
歴史ヒストリア (旧 その時歴史が動いた)に将来出てくるかも?

また今年は、サッカーWカップのある歳。日本代表はサムライブルーと言われます。昔、猩々緋(赤)のユニフォームで出たら弱いのだが、青にしたら強くなったそうです。
サムライブルーの山車っていったら、まず神皇車じゃないですか?神皇車の活躍が日本代表の勝ち点を占うかも?

湯取車も応援してほしいですが、(さらにいえば王義之車、河水車、鹿子神車も)神皇車を応援してほしいですね。(わたくしなりの神皇車へのエールとさせて頂きます)
注 わたくしの余談は、年代等考察は万全を期しておりますが、それ以外は少々大げさな表現があります。ある程度、割り切って読んでください。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ