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山本周五郎 木乃伊屋敷の秘密 その2

2018年12月31日 | 雑日
「殺生谷の鬼火」「死の棺桶島」など、
ホームズやルパンものをそのままいただいた感じの短編ですが、
どれも楽しく読める作品にしあがっています。さすが山本周五郎。

上の2作品以外も、なんとなく翻案くさい感じがするんですが、
周五郎を糾弾したいわけではなく、
当時に何を読んでいたのか興味があるわけで、
もしかしたら、今では埋もれてしまった作品を読んでいた可能性があるかも。

この短編集に収められた作品は1937年前後に書かれています。
そのころといえば、正史は「真珠郎」を発表したころで、
ミステリ作家よりも、意外に論理的志向の筋だてが驚かされます。
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