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チラシの裏

ユリイカでまどか☆マギカ

2011年10月28日 | アニメ・特撮
ユリイカ2011年11月臨時増刊号が「総特集 魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を」です。
なぜに~ユリイカが~「まどか☆マギカ」を増刊で特集?(棒読み)。

過去に大友克洋や安彦良和、荒木飛呂彦、水木しげるといったマンガ家、
あるいは「マンガ批評の新展開」「腐女子マンガ大系」といったパラダイムそのものも特集しているので、驚くこともないか。
相変わらず、難しい言葉や概念を駆使するブンガクシャやヒョウロンカの方々が
上から目線で洛陽の紙価を高めておられますよ。

パラパラと読んだかぎりでは、
「まどか」と「ほむら」の中の人による対談がいちばん読みでがあったような気がします。
あくまで、パラパラと読んだかぎり、ですけどね。
構成としては、新房監督のロングインタビューなんてのが最初に来るような気もしますが、それは無し。
制作関係者で記事にかかわっているのは、
脚本構成の虚淵玄が他の脚本家と対談しているのと、中の二人の対談だけですか?

第10話から最終回までの3話で、じつはそれまでに畳み込まれていた無数の物語が一気に拡がり、
まどかの概念化でふたたび収斂する展開に、SFをとても強く感じます
(脚本家はSFを意識して書いたわけではないと言ってますが)。
この時空をめぐる壮大さに匹敵する物語は、
(以前からさんざん書いている)ディレーニイの『エンパイア・スアー』か、
コードウェイナー・スミスの作品ぐらいなものでしょう。
以前の世界を覚えているほのかの寂寞感は、
A・C・クラーク『地球幼年期の終り』の最後で、
人類がオーバーマインド化して一人だけ人間として取り残されてしまった男の悲哀に、
どこか通じるものがあるような。
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