加藤ちゃんの日々是好日

安達太良山行&芸能ボランティア

6/23 安達太良山、花と蝶

2014年06月30日 | 安達太良山便り

梅雨の晴れ間に安達太良山に初夏の花を訪ねた。

 

早朝の安達太良高原スキー場は静寂の世界。

 

ヒオドシチョウ・・・越冬したのか翅がボロボロに欠けている。

 

まず頭上に白いサラサドウタン(更紗灯台)が出迎えてくれる。

 

ユモラスな姿のニガナ(苦菜)・・・文字通り白い汁はかなり苦い。

 

赤色のサラサドウタン・・・朝の陽に朱色が眩い。

 

ミドリヒョウモン(♂)・・・湯道を整備中のTさんのバイクで一休み。

 

前方に箕輪山が望める勢至平の分岐点には大きな岩がある。

 

その岩の表面には丸い穴が無数に開いて、自然の偉大な力を感じる。

 

ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)・・・釣鐘のようなその姿は愛らしい。

 

サラサドウタン・・・梅雨の晴れ間、嬉しさにワルツを踊る?。

 

アカモノ(赤物)・・・赤いガクと白い花のコントラストが何とも可愛い。

 

イソツツジ(磯躑躅)・・・ミニ石楠花のような可愛い花。

 

マイズルソウ(舞鶴草)・・・ハート形の葉が特徴。

 

タニウツギ(谷空木)・・・新緑の中で咲くピンクの花はひときわ映える。

 

ツマトリソウ(褄取草)・・・白色の清楚な花は小さいながらも存在感をしめす。

 

ナナカマド(七竈)・・・見た人に幸せが訪れるという、絶滅危惧種のルリモンハナバチを発見。

 

ハイマツ(這松)・・・雄花は良く見ると、なかなか美しい。

 

マルバシモツケ(丸葉下野)・・・黄色い花?と思ったら。

 

オノエラン(尾上欄)・・・純白の清楚な姿にウットリ。

 

安達太良山(乳首山)直下。

 

山頂を後に牛の背から振り返り見る安達太良山。

 

牛ノ背の尾根道は、まるで赤絨毯を敷きつめたように赤い。

 

イワカガミ(岩鏡)・・・常緑で冬を越し、初夏一番に草原を彩る。

 

ミネズオウ(峰蘇芳)・・・小さな白い花は、まるで星を散りばめたよう。

 

チョウ???

 

クジャクチョウ・・・翅を広げると目玉模様にビックリ!

 

初夏の勢至塔は華やかだ。

 

寒さに耐える勢至塔・・・2014/01/28撮影

 

 おわり


6/15 廐嶽山山開き

2014年06月17日 | 磐梯山

厩岳山祭りは会津地方の馬頭観音信仰として1300年の歴史ある祭りだ。以前から山の名前と三十三観音に興味があり、当日に山開きを知り、準備もそこそこ車を飛ばして駆けつけるとそこには思わぬ出逢いが待ち受けていたのだ。

 

集合場所の榮川酒造駐車場。左に相馬から運んできた白馬を車から降ろす姿が見える。

 

会場で登山の受付を済ませ、太鼓の音に導かれ。

 

磐梯明神太鼓の力強い和太鼓演奏は、山開きのセレモニーを盛り上げる。

 

太鼓の音に酔いしれながら、ふと隣りを見ると何とぴんころさんが元気な姿で居るではないか。一年ぶりの再会に固い握手で喜びを確かめ、ぴんころさんも来て良かった、来た甲斐があったと興奮気味。

 

厩岳山は「ふたつ子参り」として丈夫に育つよう、二歳の子供を背負って登山する風習もあると言う。

 

オープニングセレモニーは登山者ら270人が参加、地元の磐梯町五十嵐町長も祭りをアピール。

 

白馬二頭と白装束をまとった先達を先頭に山頂を目指す。

 

お馬さんは登山口で記念撮影に応じ、ここで登山者をお見送り。

 

登山口からしばらくは杉の植林地で展望はないが、幅の広い緩やかな林道はお喋りするに最適。

 

前方に厩岳山が見えてきたが、山頂はまだまだ先だ。

 

ガマズミの仲間のカンボク、ひっそりと咲く純白の風情は野趣にあふれる。

 

西国三十三観音、第一番の石仏が迎える御宝前からは参道も勾配を増す。先を急がず先ずはいっぷく。

 

第四番、千手千眼世観音菩薩・・・「深山路や 桧原わけゆけば 槙尾寺に駒ぞいさめる」 登山道もイイ雰囲気に。

 

第七番、如意輪観世音菩薩・・・「けさ見れば つゆ岡寺の庭の苔さながる 瑠璃の光なりけり」

 

ミズナラの穴から覗く、ぴんころさん・・・茶目っ気と話術のセンスは衰えない。

 

第十七番、十一面観世音菩薩・・・「重くとも 五つの罪は よもあらじ六波羅堂へ 参る身なれば」

 

緑ゆたかなブナやミズナラ林は、エゾハルゼミの大合唱に励まされ。最初は突然の耳鳴りかとビックリしたが?

 

馬頭観音堂前で守護神の仁王様が睨みを効かして立ちはだかる。

 

厩嶽山は行基の開山とも伝え、会津地方の馬頭観音信仰の総本山で1300年の歴史がある。

 

堂内には白馬の絵馬もあるが、厨子と奉納品は現在は慧日寺資料館に展示してあるという。

 

先着300名に配られた笹餅と、お神酒をいただくぴんころさん。お酒も一年ぶりで美味しいと嬉しそう。

 

第三十三番、本尊 十一面観世音菩薩・・・「世を照らす 仏のしるしありければ まだともしびも 消えぬなりけり」

 

観音堂脇の行基清水で、渇いたのどを潤おして厩岳山頂をめざす。

 

厩岳山(1,261m)は、大きな石が頂を占めて登山者はスシ詰め状態だが穏やかな天気と展望に大満足。

 

東には雲のベールを脱いだ、磐梯山(1,816m)の雄姿が。

 

南には、日本で4番目に大きい猪苗代湖が。

 

北側には、雄国沼と雄国山(1,271m)が、昨年7月2日にぴんころさんと周回した時はニッコウキスゲが満開。

 

山頂には、ウラジロヨウラクが控え目にひっそりと咲いていた。

 

山頂で早めのランチタイム、定番のカップメンだが、ぴんころさんと並んで食べる至福の時間。

 

ダイミョウセセリ、前翅に白紋があり、この白紋が大名の着る裃(かみしも)の紋のように見えるとか。

 

帰路は往路を忠実に降るが、滑りやすい悪路はトラロープにすがり転がるように下山。

 

第十三番、如意輪観世音菩薩、片膝に肘をかけて指先を頬に当てている姿はあらゆる願いを叶えるというが。

 

第十一番の准胝観世音菩薩は、良く見ると母性を象徴する慈悲深い柔和な顔立ちだ。

 

杉林の大半の幹がロープで縛られている。杉の霊が悪さをしないお呪い?  《物知りの誰か教えて下さい》

 

ゴールの駐車場に着くと、温かい地タケ汁の振る舞いが待っていました。「まいう!お代わり」と。

 

お世話になった、榮川酒造からは猫魔ケ岳も望める。

 

酒造売店で冷たい甘酒を試飲、点滴並みの高栄養は、江戸時代からの夏バテ防止の栄養ドリンクとか。

 

特別に工場内を案内していただき、近代的な醸造過程を見せて頂く。

 

蔵の隅で、ニッコウキスゲがほほ笑む。

 

馬頭観音堂で頂いた笹餅と、山都の小澤さんから戴いた笹巻きが今日のお土産。

 

 時は天平年中、聖武帝の頃、高僧行基は天皇の命をうけて全国をまわり、水利のわるいところには水利の便を、 洪

水で困る地方には堤防の築き方や橋のかけ方を教えて歩きまわり、 地方の農民からは生仏としてしたわれました。

その行基が当国にまいり一夜の宿をとったのが源橋村のある一軒でした。

その夜の寝につくと、いななく駒の声がするので山中深く進んで行くと、猿が七匹の駒をひき走るさまは飛ぶ鳥の如く

天空を行くようでした。その葦毛の駒には一人の老翁が跨り、むちをあげて行基を招きました。

「我は天満の星である。この山に長く住んでよく六道(六種の迷界・地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の中において

ながく病馬の苦悩を直して来ました。然しこの峰つづきの猫魔ケ嶽に悪霊どもが、我が修業のじゃまをしてならない。 

汝ははやくこの山を開いて末世の諸願を成就し六道に迷う者どもを救ってください」

と告げ、駒のいななきとともに消えうせてしまいました。

夢からさめた行基は身を潔斎し、一刀三礼(仏像を一彫りするごとに掌をあわせて三礼する)をしながら馬頭観音の像

を彫刻し、山頂に一字をたて安置し、厩嶽山と名前をつけました。

この地方の人々は農耕馬の無病を祈願するために祭礼の前日から列をなして参詣致しました。

また駒の健康にあやかって当年二歳の子を背負って急坂険路を登ってお参りしたのです。

やがて山が険しく登るのに難儀であることから、前建を木流村と源橋村の外柴に移して参詣をし易くいたしました。

祭礼は四月八日・六月十六日、馬がこの日に参拝すれば馬に怪我なしといわれ、馬を引いて、または乗馬で参拝した

ものです。

(磐梯町の昔話より)

 


5/20 磐梯吾妻スカイライン、チャリ探訪記

2014年06月01日 | マウンテンバイク

福島市が誇る山岳道路磐梯吾妻スカイライン、下界の暑さから逃れ緑の涼風を求め訪れた。

 

高湯温泉からスカイラインに入ると、八重の桜が出迎えてくれる。

 

ペタルを踏む道端には、ミヤマキンバイ、スミレなどが咲き競う姿が楽しい。

 

新緑の中にハッとするような、紅紫のミツバツツジに励まされる。

 

 標高1,000m、左下の数字は高湯起点から4.6kmを表示。

 

小さくて見落としそうなフデリンドウも、チャリならでは目に留る。

 

スカイライン吾妻八景の一つ「白樺の峰」からは、霊山の雲影が望める。

 

タムシバの清楚な純白の姿にふれあえるのも今の季節だけ。

 

とく沢の清流は高湯温泉の貴重な水源地。

 

吾妻八景「つばくろ谷」に架かる橋長170m、高さ80mの不動沢橋は2000年に架け替えられた。

 

不動沢橋を渡ると福島市街地を見渡す絶好の展望台、中央に信夫山が小さく見える。

 

九十九折から不動沢橋が見下ろせる絶景スポット、手前に古い橋台が残されている。

 

酷勾配のヘアピンカーブを、6回我慢すると正面に吾妻小富士が姿を現す。

 

秘密の水場で喉を潤おし、ふと見上げると山桜が微笑む。

 

一気に追い越す姿に見とれていると、何とスタイリッシュな女性ではないか!

 

爽やかな挨拶を残し、涼風のように走り去る姿はみるみる小さく。後ほど衝撃的な体験を聞くことに・・・

 

シモフリ山の切り通しを越えると荒涼たる展望が一気に広がる。

 

注意!火山性ガスの看板を横目に、硫黄臭のキツネ地獄はフルスピードで通過。

 

標高1,500m地点から振り返るとラクダ山が、オラは楽ではないので小休止。

 

ねはん坂をしのいで、標高1,600mの浄土平にやっと到着。

 

ご褒美のカツカレーをイメージして登って来たのに残念無念!時計はまだ午後の3時なのに?

 

レストハウスで、先ほど追い越された郡山のM嬢としばし談笑。高湯温泉手前でクマが目の前を横切った、と笑いながら衝撃的体験を話したのには、さすがのオラもビックリ仰天。

 

浄土平の遊歩道には雪の回廊がまだ残り、気温は16℃と肌寒い。(福島市は26℃でした)

 

浄土平から高湯温泉まで15Kmの豪快なダウンヒルに心が躍る。

 

開湯400年余りの歴史を持つ、高湯の温泉神社に詣でて。

 

温泉公園の足湯?で疲れた足を癒す。

 

今回は高湯温泉を起点として浄土平往復でしたが、昨年のシャリバテ対策と道端の草花を愛でながらのスローペで小まめな休憩、水分補給が効を奏し、歩くことなく踏んで登ることができました。

往路タイムは、高湯⇒(1:35)不動沢⇒(1:35)浄土平。 復路は浄土平⇒(0:25)高湯でした。

以上、スカイライン通算40回目のチャリ探訪記でした。