福島市が誇る山岳道路磐梯吾妻スカイライン、下界の暑さから逃れ緑の涼風を求め訪れた。
高湯温泉からスカイラインに入ると、八重の桜が出迎えてくれる。
ペタルを踏む道端には、ミヤマキンバイ、スミレなどが咲き競う姿が楽しい。
新緑の中にハッとするような、紅紫のミツバツツジに励まされる。
標高1,000m、左下の数字は高湯起点から4.6kmを表示。
小さくて見落としそうなフデリンドウも、チャリならでは目に留る。
スカイライン吾妻八景の一つ「白樺の峰」からは、霊山の雲影が望める。
タムシバの清楚な純白の姿にふれあえるのも今の季節だけ。
とく沢の清流は高湯温泉の貴重な水源地。
吾妻八景「つばくろ谷」に架かる橋長170m、高さ80mの不動沢橋は2000年に架け替えられた。
不動沢橋を渡ると福島市街地を見渡す絶好の展望台、中央に信夫山が小さく見える。
九十九折から不動沢橋が見下ろせる絶景スポット、手前に古い橋台が残されている。
酷勾配のヘアピンカーブを、6回我慢すると正面に吾妻小富士が姿を現す。
秘密の水場で喉を潤おし、ふと見上げると山桜が微笑む。
一気に追い越す姿に見とれていると、何とスタイリッシュな女性ではないか!
爽やかな挨拶を残し、涼風のように走り去る姿はみるみる小さく。後ほど衝撃的な体験を聞くことに・・・
シモフリ山の切り通しを越えると荒涼たる展望が一気に広がる。
注意!火山性ガスの看板を横目に、硫黄臭のキツネ地獄はフルスピードで通過。
標高1,500m地点から振り返るとラクダ山が、オラは楽ではないので小休止。
ねはん坂をしのいで、標高1,600mの浄土平にやっと到着。
ご褒美のカツカレーをイメージして登って来たのに残念無念!時計はまだ午後の3時なのに?
レストハウスで、先ほど追い越された郡山のM嬢としばし談笑。高湯温泉手前でクマが目の前を横切った、と笑いながら衝撃的体験を話したのには、さすがのオラもビックリ仰天。
浄土平の遊歩道には雪の回廊がまだ残り、気温は16℃と肌寒い。(福島市は26℃でした)
浄土平から高湯温泉まで15Kmの豪快なダウンヒルに心が躍る。
開湯400年余りの歴史を持つ、高湯の温泉神社に詣でて。
温泉公園の足湯?で疲れた足を癒す。
今回は高湯温泉を起点として浄土平往復でしたが、昨年のシャリバテ対策と道端の草花を愛でながらのスローペで小まめな休憩、水分補給が効を奏し、歩くことなく踏んで登ることができました。
往路タイムは、高湯⇒(1:35)不動沢⇒(1:35)浄土平。 復路は浄土平⇒(0:25)高湯でした。
以上、スカイライン通算40回目のチャリ探訪記でした。