加藤ちゃんの日々是好日

安達太良山行&芸能ボランティア

里山歩きはチャリで気楽に、第2弾は川俣町の一貫森

2013年12月25日 | マウンテンバイク

 

雲に隠れた吾妻連峰に見送られ、今日は東にハンドルを向ける。 (10:30)

 

いまどき珍しい時代劇に出てきそうな木造橋をガタガタと渡る。

 

川面にはカモの群れが人懐こそうに集まってくる。

 

蓬莱橋を渡り、R114号線を阿武隈川の上流に沿って走る。

 

道路沿いには約2kmごとに、国土地理院の水準点が設置され測量の標高基準となる。

 

サイレンの音に眼下を見ると信夫発電所ダムが木立から見える。 田畑を潤おす東根堰の取水口にもなっている。

 

飯野町に入ると正面にUFOの里で売り出した千貫森がその女性的姿を大きくあらわす。

 

R114から県道51を北に進むと、偶然女神山を愛する会の会長さんとバッタリ出会い、山談議から人生訓まで一時間あまり立ち話する。

 

女神山の椚平登山口で小休止、一等三角点のある山頂までは1時間足らずで登れるが、桜が咲く来年の4月20日の山開きが楽しみだ。

 

正面に目指す一貫森が見え、樹齢500年のエドヒガンサクラの駒ざくら入口まで登ると雪の量も急に増えた。

 

川俣町と伊達市の峠には、原発事故で設置したモニタリングポストが雪で遮られた低い値の? 0.33μSV/h の空間放射線量を示す。

 

峠道にチャリをデポし登山道も道標も足跡も無い雑木林に踏み込み、一貫森の山頂を目指す。(14:00)

 

近年山頂に無線基地が設置され、その電線路が山頂に延びている。

 

膝までの抜かる雪道の傍らには、ギボウシの実をつけた花柄が寒さにふるえる。

 

春を告げる淡黄色の花、クロモジ属のアブラチャン?の丸い花芽がユーモラスに迎える。

 

雑木と杉林の境界、比較的雪の少ない急斜面を小枝に助けられて喘ぎあえぎ (苦)

 

視界がひらけた北西は雪雲に覆われて展望は期待はずれ。

 

ユモラスなヤマゴボウの花穂が、お疲れさまと頭をさげる。

 

電柱に導かれ、ラッセルに疲れようやく山頂に到着。(14:30)

 

雪を掻き分けやっと見つけ出した、一貫森山頂の四等三角点は標高522m

 

 

南東の木立の間に、女神山が端正な姿をかすかに見せる。

 

狭い山頂を占める無線塔を後に下山開始。(14:45)

 

鮮やかな緑色のヤママユ、マユ一個から得られる絹糸は500m以上の長さで天蚕糸と呼ばれている。

 

下山路の途中で姿を現した吾妻小富士。

 

峠道にデポしたチャリに跨り、往路の坂道を下る。(15:10)

 

南方には阿武隈の連山が右から木幡山、口太山、左奥が日山。

 

青空の元、女神山が夕日に輝き、カーブミラーには一貫森も映る。

 

今は懐かしい半鐘は、里山の女神山に良く似合う。

 

振り返え見ると一本杉の向こうに先ほどの一貫森が綺麗な姿で見送る。

 

林道を回り込むと目前に、千貫森のシルエットが浮かび今にも、UFOが出現しそうな雰囲気。

 

UFOの里の帰路正面には千貫森の孫のような320mの小山もある。

 

西側から見た千貫森、どの方角から見てもその端正なピラミット姿を崩さない。

 

夕闇せまる阿武隈川を渡れば家路は近い。遠景は弁天山と信夫山。

 

自宅に無事到着 (16:30) 本日の走行距離は40kmなり。


里山歩きはチャリで気軽に

2013年12月18日 | マウンテンバイク

 

今日の気温は低いながらも無風、チャリを転ばし上りのやまびこに釣られて上方へ。 (10:27)

 

とりあえず、自販機で温かい飲物をゲットして。

 

福島大学から東にハンドルを切り4号国道を交差し、阿武隈峡で一休み。

 

橋の下に降りると鮎滝渡船場跡、昔は伊達と信夫を結ぶ交通の要所で、往時の状態が残され文部省指定史跡。 手前の天然の岩が明治8年まで船着場として利用された。

 

上蓬莱橋の高さは60m、欄干には背の高い柵が施され、心霊スポットとしても有名?

 

吾妻山を遠くに望む立子山の御代手には、緻密な石垣と白壁の古民家が良く似合う。

 

どんよりした冬空を明るく彩る、生垣のマサキの紅い実とサザンカに心が和む。

 

安達太良山と吾妻山おろしの高台には、立子山名物凍豆腐の干し場が。

 

凍らした豆腐が藁で編まれ、寒風に3、4日さらされて風味豊かな凍み豆腐が出来上がる。

 

上御代手の峠を越えると、太平山天正寺の門前に朝河貫一博士の揺籃の地の看板が・・・ふむふむ

明治六年に生まれた朝河博士は、少年時代を立子山で過ごし現在の早稲田大学をへてアメリカに渡り、日本の独善的な外交と無謀な侵略戦争にたいして、アメリカの地から忠告非難をし、太平洋戦争を避けるように訴え続けた。・・・・・ 今、福島県では、国際化に対応した人材の育成を目的に、中学高校生を対象に国際交流論文、朝河貫一賞が野口英雄賞とともに表彰している。 

現在、日本の政治は混乱を深め、外交の分野をとっても難問は山積している。世界的な視野に立って日本を見つめ、祖国日本のため最後まで情熱を持って行動した朝河博士をぜひ見習って欲しいと願います。       

 

飯野町の狐郷周辺には先人の素朴な信仰を偲ぶ石仏があちこちに点在する。

 

目指す狐郷山の登り口にチャリをデポして。(中央の砂利道は旧川俣線の鉄道線路跡)

 

途中の杉の大木の下には機織大神、養蚕国大神、馬頭尊そして何と蛇霊神まで。

 

 

山頂付近にも数々の素朴な信仰心の石碑が立ち、震災で倒壊したものも。

 

子授かり地蔵尊も倒れていたが、老齢一人の力では起せず、ただ手を合わせるだけ。

 

239.6mの山頂には三等三角点がひっそりと、残念ながら雑木林で展望は得られない。

 

山頂の東側には大きな物見石が佇み、物見好きな小生を招く。

 

下山路の北側中腹には稲荷大明神が祀られ、その裏の岩には狐の洞穴もある。

 

麓の笠ノ内集落に下りると北には、飯野町のシンボル千貫森がその優美な姿を見せる。

 

旧川俣線の線路跡を戻る正面には、川俣町と飯館村にまたがる918mの花塚山が望める。

 

自転車のペタルを止めて逢瀬橋から見下ろす阿武隈川は、水力発電に水を奪われて流れは無い。

 

松川町の工業団地には原発事故で故郷を追われ、避難を余儀なくされた飯舘村の100世帯余りの応急仮設住宅が建ち、その一角には日用雑貨、果物野菜などの直売所とラーメン店もある。

 

コンビニの無い里山歩きで昼食を我慢していたが、感じの良い店で美味しいラーメンをいただく。

 

松川町金沢の黒沼神社に祭礼の幟が立ち、浅葱を仲良く収穫するご夫婦の姿も。

 

金沢の羽山ごもりは国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 

夕暮れ前に無事帰宅、走行距離は37kmと少なめ。(15:50)

 

 


初冬の吾妻小富士登頂記

2013年12月10日 | 吾妻山

今年の吾妻山の登り納めに微温湯温泉から一切経山を目指したが予想以上の新雪に阻まれ・・

福島市は快晴ながら、朝の寒さはこの冬一番の-1℃、昼も10℃の予想。

 

パイロット道路から微温湯温泉への道は冬季閉鎖! 積雪は10㌢程度なので工事用の車両に紛れ突き進む。

 

微温湯温泉手前の登山口に車をP、スパイクゴム長を履いて出発 (9:10)

 

尾根筋までは岩がゴロゴロする悪路の急斜面を這い登る。

 

新雪に残るアニマルトレースは小さな穴の中に消え、そしてストックの横には真新しい大物の足跡も。

 

30分ほどで、ヒメコマツの大木が混じる、明るい雑木林の尾根に出る。

 

再び現れたクマの足跡は、丸い肉球がハッキリと分かるほど新鮮で緊張感が走る。

 

何と!足跡は、これから向かう尾根道に先導者のように点々と続いているが、山では山の住人に従うほかないのだ。

 

カラマツ林には時代を感じさせる標識が残る。「樹木の伐採は承諾を得て・・・煙草の吸殻、焚き火に注意」

 

根雪に埋もれ厳しい冬を越すイワカガミは、暗い褐色の冬支度。

 

雑木林が五葉松とチシマザサに替わると森林限界、正面に目指す吾妻小富士がその優雅な姿をあらわす。

 

吾妻小富士の裾野を右に捲いて行くと、春先に現れる雪ウサギが根雪前にその姿を一瞬あらわす。

 

裾野を東から北へ回り込むにつれて、吹き溜まりの新雪が膝下までその厚さを増す。

 

登山道沿いに今も残る電話線、かっては微温湯温泉と吾妻小屋を結ぶ唯一の通信手段だった。

 

小富士の北斜面は崩落が進み大規模の崩壊溝は登山道を分断し、吹き溜まりの大きな雪庇に変身。

 

一難去ってまた一難! 前より大きい雪庇をどう攻略するか? 全身雪ダルマだけは避けたいところだが。

 

どうにかこうにか無事難所を越え、大岩に登り勝利のガッツポーズ!

 

膝までのラッセルの労苦から解放され、快適な舗装道路にやっと到達。

 

標高1,600mの浄土平に到着。うれしさのあまり、ピョンピョン飛び跳ねる元気がまだ残る。(12:05)

 

無風の誰もいない静寂の浄土平で、ひとり寂しくささやかなコンビニ弁当を。

 

噴火活動を監視するロボットカメラは一切経山を睨む。

 

大噴気から5年余り、現在は小規模の噴煙が2ヶ所から立ち上る。

 

公開されている天文台では日本一高所にある、この天文台の敷石の星も雪に埋もれて長い冬眠に入る。

 

一切経山は目の前だが、吹き溜まりの雪と格闘するには少し時間が足りない。

 

あきらめて反対側の吾妻小富士(1,707m)に登ることに。

 

直径500m、噴火口の深さは140m、あまりにも巨大でカメラに収まりきれない。

 

火口壁の北にシモフリ山越しに、白銀の蔵王連峰がハッキリと望める。

 

無人の浄土平と一切経山、この広大な吾妻の景色を独り占めとは何と贅沢な。

 

南には真っ白に雪化粧した、安達太良の山々が連なる。

 

火口壁を反時計に3分の2辿ると、最高点の大岩(左手奥)に着く。

 

吾妻小富士の最高点は360度の大展望、頭のてっぺんは1,708.6m。

 

ラクダ山の右、遙か彼方に月山が見えるとは初めて知った。

 

下界を見下ろせば、福島盆地の真ん中に信夫山がポッカリと島のように浮かぶ。

 

翼があれば飛んで行きたい! その衝動を抑えきれず、山頂から麓をめがけて一直線に!(13:25)

 

標高差300mを25分で一気に麓まで滑り下りるが、冬季は斜面が凍結し踏ん張りが利かず要注意!(13:50)

 

ノリウツギも完全にドライフラワーと化し、モノクロの世界に。

 

ハクサンシャクナゲも葉を丸め厳冬を生き抜く、寒さが厳しければそれだけ花の色が濃くなると言うが。

 

ヒメコマツの倒木のトンネルを抜け振り返ると、吾妻小富士がその姿を小さくし春までの別れを告げる。

 

下山口の微温湯温泉は5月の連休まで冬季休業、6月に自転車で来た時見たネコも下山したのだろうか?(14:45)

 

広場にはマユミの大木が2本、まだ赤い実をいっぱい付けて小鳥を待つ。

 

微温湯温泉の源泉は文字通り36℃とぬるいが、湯気が立つ小川の温度を測ると28℃と浴びるには、ちっと寒い!

 

標高900mの桜並木、5月の連休には綺麗に花を咲かせ湯治客を迎えるだろう。

 

ふもとの荒川橋から望む夕暮れの吾妻小富士、雪ウサギがきれいに浮かぶ右の斜面を下ってきたのだ。

 

 

 

 


福島市芸能協会

2013年12月01日 | 地域社会

福島市芸能協会の忘年餅つき会を旧佐久間邸で開催し会員25名が参加した。

 

旧佐久間邸は江戸時代の庄屋屋敷で、270年以上の歴史を持つと伝えられている。

 

入口の長屋門をくぐり中庭に入ると、赤松の古木が見事な姿を見せる。

 

3年前、福島市が寄贈を受け整備し無料で市民に開放している。

 

玄関を入ると土間や、いろりがある。この玄関とは別に貴賓用の玄関が母屋左手にある。

 

土間の一角には、加藤(地名)佐久間本家と書かれた古い提灯も。

 

土間では、会員総出で手分けして餅つきの準備中。

 

大黒柱には、慶應2年の信達世直し一揆を受けた際の鋸の傷跡が残る。

 

謎の柱? 継いでいる部分が四面とも同じ形で、四方蟻継ぎと呼ばれる珍しい工法とか。

 

土間に戻ると、もち米も蒸け雑煮用の大鍋からも良い匂いが、お味はどうかしら?

 

先ずは、息の合ったコンビ同士で餅つき開始。

 

周りの視線を浴び、昔取った杵柄に渾身の力を込める。 チョット!臼の真ん中外れていませんか?

 

新米のもち米が、石臼で突かれ美味しいモチの出来上がり。

 

奥座敷に楽しい会食の準備が整いましたよ、みんな集まれ!

 

つきたての雑煮モチと、きな粉モチでノンアルコールでも十分満足。 3杯食べたの誰~れだ!

 

お腹がいっぱいになると、芸達者な会員達が次々と長持唄などを披露し拍手喝采をうける。