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●《SACO合意とは、事件に対する沖縄県民の怒りをはぐらかし、沖縄の中で基地をたらいまわしする欺瞞でしかなかった》(目取真俊さん)

2022年01月08日 00時00分10秒 | Weblog

[↑ 辺野古破壊反対広告 (2021年06月06日、朝日新聞)]


(20211209[])
日刊ゲンダイの記事【馬奈木厳太郎/人類や環境と共存しない沖縄「辺野古基地」新設は断念しかない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298314)。

 《12月2日は、日米両政府による「沖縄に関する特別行動委員会」(SACO)最終報告から25年となる節目の日だった。SACO合意では、普天間基地の返還について、付属文書において、「普天間飛行場の重要な軍事的機能及び能力を維持しつつ、同飛行場の返還及び同飛行場に所在する部隊・装備等の沖縄県における他の米軍施設及び区域への移転」が検討され、代替施設は「沖縄本島の東海岸沖に建設するものと明記された。これが辺野古新基地建設である。普天間基地の代替施設あるいは移設とも称されることがあるが、実態としては新基地建設としかいいようがない》。

 琉球新報の【<社説>SACO合意25年 負担軽減策の再検討を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1432678.html)によると、《米軍普天間飛行場の全面返還を含む県内米軍基地11施設の返還などに合意した日米特別行動委員会SACO)の最終報告から、25年がたった。11施設のうち現在までに返還されたのは6施設で、普天間飛行場をはじめ5施設はいまだ実現していない。25年を経ても返還が進まない理由は明白だ。県内での代替施設建設や機能移転が返還の条件となっており、基地の整理縮小につながらないためだ》。

   『●沖縄イジメも《継承》… 大惨事アベ様《政権も沖縄の民意を無視する
      体制…それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念》

 辺野古破壊につながる醜悪な《カラクリ》《欺瞞》。
 1年ほど前(2020-09-04 23:59:00)目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/米兵3人による卑劣な犯罪から25年】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/8cf7dfaa3a0e315f09692220bf9704e0)によると、《1995年9月4日に米兵3名が起こした卑劣な犯罪から25年が経った。辺野古新基地建設の原点にあるのがこの事件であり、本来なら沖縄にある米軍基地をすべて撤去させるべきだった。にもかかわらず、新たな基地を造る形で現実が進行していることに怒りと情けなさを覚える。事件が起こった沖縄島北部の東海岸に新たな基地を造る。被害者やその家族の心情をまったく考えていないそのことが一番許せない。日本政府や同調した沖縄の自民党・公明党、建設業者は、事件を利用して基地利権を生み出すことに力を注いだ辺野古新基地建設で金を儲けている連中は、25年前の事件を食い物にしているのだ。SACO合意とは、事件に対する沖縄県民の怒りをはぐらかし、沖縄の中で基地をたらいまわしする欺瞞でしかなかった。辺野古新基地や高江のヘリパッド、浦添軍港の建設は、すべて米兵の凶悪犯罪に苦しむ被害者の犠牲の上に成り立っているこんな醜い基地をどうして容認できるか。目の前で進む工事を見ながら、何度も25年前の事件を思い出し、止めきれないことへの情けなさ、無念さを噛みしめてきた。25年前の10・21県民大会に参加した人は、あのとき何を誓ったのか。それを思い出せば、辺野古の現状を見て見ぬふりできないはずだ》。

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
       ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●あとの祭り…自公お維政治屋は《民を飢えさせない、安全な食べ物の
      供給、そして絶対に戦争をしないことが政治家の役目》を担い得ない
   『●沖縄タイムス《大浦湾…2015年4月…「土木的問題が多い地層が
     厚く堆積している」…「長期の沈下が考えられる」と施工上の懸念も》
   『●《日本全土を米軍の鉄砲玉として…》…【解決策ない辺野古の軟弱地盤
         できもせぬ基地建設で翻弄する一方、日本全土の基地化が進行】
   『●《沖大東島での実弾射撃、宮古島のミサイル部隊による対艦攻撃、
     電子戦部隊配備計画がある与那国島での電子戦などの各訓練が展開》

 一体どうしちゃったんだ…(長周新聞)【解決策ない辺野古の軟弱地盤 できもせぬ基地建設で翻弄する一方、日本全土の基地化が進行】。
 琉球新報の記事【北大東議会、自衛隊誘致きょう可決  住民「説明不足」指摘も】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1436456.html?utm_source=ryukyushinpo&utm_medium=referral&utm_campaign=carousel)によると、《自衛隊誘致を検討している沖縄県の北大東村議会(上間正巳議長)が8日に開会した。9日には議員提案で島内への「自衛隊誘致に関する意見書を全会一致で可決する見込み。住民からは急患搬送や国防の観点から誘致に前向きな声がある一方、村や村議会に説明を求める意見もあった。意見書は北大東村は安全保障の地理的観点から自衛隊配置の適地であると訴え、台風などの災害対応や本島への急患搬送の体制を強化できるとした。その上で次期中期防衛計画の作成・立案に、同村の積極的活用を盛り込むことを国に求めている。村議は「外国籍の艦船や戦闘機をレーダーで察知する通信部隊の配備を国に求めたい」と話した。村議の構想が膨らむ一方、村や村議会から誘致に関する住民への説明はない多くの住民がここ数日の新聞報道などで知ったという。70代の男性は「説明もないから賛成も反対も何もないよ」と説明不足に不満げな様子だった。小学生の子を持つ30代の母親も「島のどこに来るのか、来ることで島がどう変わるのか。説明がないので分からない」と困惑した表情を浮かべた》。

 (馬奈木厳太郎さん)《基地は人類や環境と共存しえないこと、紛争を軍事的に解決させる時代は終わったこと ―― 私たちはそのことを確信にしていかなければならない。辺野古新基地建設の断念は、その第一歩である》。
 《軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代さんは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。

 (斎藤貴男 さん)《沖大東島での実弾射撃、宮古島のミサイル部隊による対艦攻撃、電子戦部隊配備計画がある与那国島での電子戦などの各訓練が展開…「沖縄の戦場化が前提にされている」》…沖縄県外の人たちの多くが、それを《異様》と感じないのか? 自衛の枠を遥かに超える〝敵基地攻撃能力〟までも口にするニッポンのリーダーたち。壊憲へまっしぐらだ。
 長周新聞《日本全土を米軍の鉄砲玉として…》…【解決策ない辺野古の軟弱地盤 できもせぬ基地建設で翻弄する一方、日本全土の基地化が進行】。《「普天間基地の負担軽減」や「辺野古移設の是非」が騒がれ、辺野古問題だけに目を奪われるなかで、本土でもそれを上回る規模で米軍基地強化や自衛隊基地の共同使用が進められてきた》《だが現実を冷静に見るならば、辺野古問題で目先をフェイクしながらその外側で南西諸島を含む日本全土を対中国の鉄砲玉にするという大規模な戦争策動が動いており、沖縄で起きている現実と本土で進行してきた軍事基地化の教訓を互いに共有し、これと対峙する沖縄全島と全国を結んだ力の結集が求められている》。

 再々度。デモクラシータイムスのこの映像もご覧ください。
 【辺野古埋立変更申請、知事は不承認 自衛隊を桜が止めた【新沖縄通信】20211129】(https://www.youtube.com/watch?v=UPr4-8BIJ7k&t=599s)。《デモクラシータイムス》《沖縄タイムスとお届けする11月の沖縄。今月は三上智恵さんを迎えて、いまの沖縄のなまなましい問題を取り上げます。国の辺野古マヨネーズ地盤の埋立設計変更申請に根拠はないと誰でも思うはずなんですが、ごり押しが続きます。実は自衛隊の基地化を考えているのかも…。県内全域が自衛隊の基地化してきた沖縄の現状もお伝えします》。


【辺野古埋立変更申請、知事は不承認 自衛隊を桜が止めた【新沖縄通信】20211129】
https://www.youtube.com/watch?v=UPr4-8BIJ7k&t=599s

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298314/4

馬奈木厳太郎 弁護士
1975年、福岡県生まれ。大学専任講師(憲法学)を経て現職。福島原発事故の被害救済訴訟などに携わる。

人類や環境と共存しない沖縄「辺野古基地」新設は断念しかない
公開日:2021/12/06 06:00 更新日:2021/12/06 06:00

     (移設先とされる名護市辺野古沿岸部(C)共同通信社)

 12月2日は、日米両政府による「沖縄に関する特別行動委員会」(SACO)最終報告から25年となる節目の日だった。SACO合意では、普天間基地の返還について、付属文書において、「普天間飛行場の重要な軍事的機能及び能力を維持しつつ、同飛行場の返還及び同飛行場に所在する部隊・装備等の沖縄県における他の米軍施設及び区域への移転」が検討され、代替施設は「沖縄本島の東海岸沖に建設するものと明記された。これが辺野古新基地建設である。普天間基地の代替施設あるいは移設とも称されることがあるが、実態としては新基地建設としかいいようがない。

 1週間前の11月25日、沖縄県の玉城デニー知事は、辺野古新基地建設をめぐって、防衛省が申請した軟弱地盤の改良工事などの設計変更を不承認したと発表した。

 今回の設計変更は、埋め立て予定海域の北側で見つかった軟弱地盤対策に伴うもので、改良工事の災害防止への配慮が不十分であること、天然記念物であるジュゴンなど環境保全対策の不備などが不承認の理由だ。

 「マヨネーズ並み」ともいわれる軟弱地盤が海面下90メートルまで広がっていることについて、「最も重要な地点において必要な調査が実施されておらず、地盤の安定性が十分に検討されていない」(知事会見の際のコメント)とされ、工事完成の見通しも立たず、工事を継続すること自体が無意味なものだとされている。

 軟弱地盤の存在そのものについては、埋め立て工事に先立つ2015年の段階で、防衛省は地質調査した業者から地盤の問題や沈下の懸念を伝える報告を受けていたことが情報公開で明らかになっている。しかし、政府が、辺野古での軟弱地盤の存在を認めたのは、2019年になってからだった。これは、土砂投入を開始した後のタイミングである。

 そもそも、沖縄県や県民の度重なる反対の民意が示されているにもかかわらず、工事を強行し、強行し続けたことが誤りであったいったん事業を始めると、誤りを認めない、認められない、走り出したら止まらない、止められないというのは、群馬県の「八ッ場ダム」や長崎県や佐賀県などにまたがる「諫早湾」の干拓事業の潮受け堤防排水門の開門などでもそうだが、こうした行政の無謬主義は、国民にとって何の利益にもならない。

 しかも、今回の工事については、着工前から無理筋であることを知っていたにもかかわらずなのであり、民意を無視しただけでは済まされない重大な責任がある

 政府は、今回の沖縄県の判断に対抗し、法的措置を採ることになる。行政不服審査を経て、法廷の場に改めて持ち込まれることになるが、新基地建設をめぐる問題は、事柄の性質に照らせば、法廷で決着がつけられるべきものではなく、私たちの意思によって決着されるべきものである

 11月13日には、COP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が閉幕したが、そこでの合意文書を確認するまでもなく、気候危機は待ったなしの、そして世界的な問題である。そうした危機に直面している現在、全世界の協働が不可欠であり、戦争や武力衝突などをしている場合でないことは明らかであろう。新基地建設など、時代錯誤も甚だしい。経済のありかた、外交のありかたを含め、バージョンアップされなければならない。

 来年は、日本国憲法施行75年、そして沖縄の復帰50年の年でもある。その時まで辺野古新基地建設の工事を続けさせるわけにはいかない。

 基地は人類や環境と共存しえないこと、紛争を軍事的に解決させる時代は終わったこと ―― 私たちはそのことを確信にしていかなければならない。辺野古新基地建設の断念は、その第一歩である
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●沖縄イジメも《継承》… 大惨事アベ様《政権も沖縄の民意を無視する体制…それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念》

2020年09月29日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]



琉球新報の【<社説>菅政権誕生へ 分断策の強化を懸念する】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1191345.html)。
 
 《次の政権も沖縄の民意を無視する体制となるのだろうか。それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念すらある。…菅氏は安倍政権の「沖縄政策責任者」として名護市辺野古の新基地建設問題だけでなく、沖縄振興策なども長年統括してきた。新基地建設を推し進める一方、県政の容認・反対の態度いかんで沖縄関係予算を増減させる手法などを用いてオール沖縄」勢力の切り崩しを図ってきた。今後さらに沖縄への分断策が強化される恐れがある》。

 沖縄イジメもさらにさらに陰湿・悪質・強権に。
 沖縄タイムスの【社説[自民新総裁に菅氏]「負の遺産」に向き合え】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/632427)によると、《政策論争は盛り上がらず、長老のぎらついた権力欲と、派閥の勝ち馬に乗る心理だけが目に付いた選挙だった…「負の遺産」の最大のものは、果たすべき説明責任を怠ってきたことである。菅官房長官は定例の会見で質問を遮断して説明を回避したり、木で鼻をくくったような、はぐらかしが目立った。その指摘は当たりません」「まったく問題ありません」「仮定の質問にはお答えできません 辺野古の新基地建設を巡って、会見のたびに「粛々と」という言葉を繰り返す菅氏に対し、亡くなった翁長雄志前知事が「上から目線」だと批判したのは今も記憶に新しい。権力を抑制的に行使してきたかつての保守政権と違い、安倍政権は法律解釈の強引な変更や官僚人事などを通して、自らの都合のいいように権力を行使することが多かった。菅氏には説明責任を尽くすことと意思決定の透明化を強く求めたい》。

   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
           「国民への背信行為」を自分自身で行っている
    「リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に
     答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」】…
     《過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら
     記憶にない――。…菅氏は野党時代の2012年に出版した
     『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を
     克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。
     その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた》」

   『●ブーメラン…「政治家も責任を取らない結果、政府は無責任体制に
     陥り、国家運営の著しい停滞を招いた」by (当時野党)自民党アベ様
    「【[大弦小弦]安倍首相の「責任」】…。《…▼「政治家も責任を
     取らない結果、政府は無責任体制に陥り、国家運営の著しい停滞を
     招いた」。12年10月31日の衆院本会議で、当時の
     民主党政権を批判した安倍首相の言葉だ。今、ブーメランのように
     返っている。(吉川毅)》」

   『●《悪夢…民主党》総裁選では「全国で遊説することなく、国民に広く
      考えを示さず、政策論争を深めなかった」と当て擦っておきながら…

 『政治家の覚悟』というブーメランが頭に刺さっている人、それが元・最低の官房長官。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>「不当表示」見過ごさない目を】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1190801.html)によると、《▼政府は情報公開法に基づき、公文書などの記録を公開する義務を負う記録はうそやその場の言い逃れで国民をだますことへの抑止にもなる。だが、2011年の東日本大震災で政府は会議の大半で議事録を残さなかった ▼「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」「(議事録の)作成を怠ったことは国民への背信行為」。かつて鋭く当時の民主党政権を著書で批判したのが菅義偉官房長官 …▼自民党の総裁選が実施される。新型コロナ対策や経済の立て直し、辺野古移設問題などにどう向き合うか。うそや隠ぺい、論点ずらしなど政府の「不当表示」がないか、国民は不利益を被らないようもっと敏感になってもいい》。

 ブログ主が〝最低の官房長官に認定〟したのは2015年2月頃でした。特に、陰湿な沖縄イジメが主要因。

   『●屁理屈にもなっていない…
      菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」
    「常々、うすうす菅官房長官はアホ?、と思っていたのですが、
     今回、確信に。ブログ主の中で、最低の官房長官に認定。」

   『●「恐怖販売機」(©東京新聞『筆洗』)から
      出てくる「戦争法案」: 国会や憲法学者の存立危機事態
   『●首相の座を「全く考えていない」と否定…
      ブログ主のなかでは「最低の官房長官」認定済み
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
       翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
   『●スガ殿曰く「報道が萎縮するような実態は全く生じていない」
            …「日本は今や世界の笑い者」、恥ずかしい…
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、アベ様や
           最低の官房長官らは理解しようとするのか?

 沖縄イジメの《継承》というよりも、元・最低の官房長官が沖縄イジメの本家、主犯。《米軍軍政下に『沖縄の自治は神話だ』と言った最高権力者キャラウェイ高等弁務官の姿と重なる》元・最低の官房長官。沖縄イジメは陰湿・悪質・強権化することは必至だ。
 『報道特集』(2020年8月29日)にて金平茂紀さんの言葉、「…あとは、沖縄ですよね。歴代の政権の中で沖縄に対して最も冷淡な政権だった」。アベ様や最低の官房長官、その取り巻き連中による沖縄イジメ沖縄差別な7年8カ月。
 さらに、3週間後の『報道特集』(2020年9月19日)でも金平茂紀さんは「子供の頃、イジメを止めたとか何とか、さっき言っていましたけれどね、菅さんは。でも、翁長さんがずっと4カ月も会えなかったとういのはイジメそのものだと思いますけどね」。

   『●《「遊撃戦遂行の為特に住民の懐柔利用は重要なる一手段にして我が
      手足の如く之を活用する」…住民同士を監視させ…批判している…》
    《── 95年には米兵による少女暴行事件が起きました。
     三上
 彼女を忘れた日はありません。彼女は二度と同じような犠牲者を
        出したくないという一心で事件を公にしたのに、普天間飛行場の
        返還が発表された時、私たちは「県民の怒りが普天間を動かした」
        と報道してしまいました。辺野古が面する大浦湾に米軍基地を作る
        計画は60年代からあり、それをこの機を利用して日本に作らせる
        というカラクリに気づいてなかったのです。
        それが悔しくて、古い基地を返す代わりに新しい基地を日本の税金で
        作らせるという欺瞞(ぎまん)を伝えなければと、がむしゃらに
        走ってきました》

 最後に、辺野古破壊につながる醜悪な《カラクリ》《欺瞞》。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/米兵3人による卑劣な犯罪から25年】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/8cf7dfaa3a0e315f09692220bf9704e0)によると、《1995年9月4日に米兵3名が起こした卑劣な犯罪から25年が経った。辺野古新基地建設の原点にあるのがこの事件であり、本来なら沖縄にある米軍基地をすべて撤去させるべきだった。にもかかわらず、新たな基地を造る形で現実が進行していることに怒りと情けなさを覚える。事件が起こった沖縄島北部の東海岸に新たな基地を造る。被害者やその家族の心情をまったく考えていないそのことが一番許せない。日本政府や同調した沖縄の自民党・公明党、建設業者は、事件を利用して基地利権を生み出すことに力を注いだ辺野古新基地建設で金を儲けている連中は、25年前の事件を食い物にしているのだ。SACO合意とは、事件に対する沖縄県民の怒りをはぐらかし、沖縄の中で基地をたらいまわしする欺瞞でしかなかった。辺野古新基地や高江のヘリパッド、浦添軍港の建設は、すべて米兵の凶悪犯罪に苦しむ被害者の犠牲の上に成り立っているこんな醜い基地をどうして容認できるか。目の前で進む工事を見ながら、何度も25年前の事件を思い出し、止めきれないことへの情けなさ、無念さを噛みしめてきた。25年前の10・21県民大会に参加した人は、あのとき何を誓ったのか。それを思い出せば、辺野古の現状を見て見ぬふりできないはずだ》。

   『●【金子勝の「天下の逆襲」/野党は「消費減税で戦う」ではなく
      ニューディール議論を】…最悪な税制なんかを導入したが故に…
   『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
       について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう
    「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました
     アベ様が首相辞任を表明しました

   『●アベ様は《人事局により「縦割りを払拭」と語ったが、目立ったのは
          「功」よりも「罪」の側面だった》…《人事掌握、忖度広がる》
   『●《派閥の談合が露骨で、仲間内で甘い汁を吸うアベ政治…何より問題
       なのは、菅がやってきたことを検証せず、ヨイショ報道を流すメディア》
   『●《出来ないことを出来ると言い、やれると言ったことをやらなかったのが
       安倍―菅という最悪のタッグ…安倍と周辺一味による暗黒の時代…》
   『●斎藤貴男さん《この国の社会と人心は、主に小泉純一郎政権と安倍政権に
             よって破滅…。菅氏も安倍路線の継承を誇らしげにうたっている》
   『●無《責任政党》内人事、大惨事アベ様政権・「官邸官僚」人事…

     見るに堪えないメンバーで数々の腐臭漂うアベ様案件に蓋をする気満々
   『●違憲な壊憲、縁故主義・政権の私物化までも《継承》…《主権者である
         国民の一人一人が幸せを追求できる政治を実現》する気も無し

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1191345.html

<社説>菅政権誕生へ 分断策の強化を懸念する
2020年9月15日 06:01

 次の政権も沖縄の民意を無視する体制となるのだろうか。それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念すらある。

 自民党総裁選で菅義偉官房長官が総裁に選ばれた。これより菅氏は与党多数の国会で、安倍晋三首相に代わって首相に指名される運びとなった。菅新政権が発足する。

 菅氏は安倍政権の「沖縄政策責任者」として名護市辺野古の新基地建設問題だけでなく、沖縄振興策なども長年統括してきた。新基地建設を推し進める一方、県政の容認・反対の態度いかんで沖縄関係予算を増減させる手法などを用いてオール沖縄」勢力の切り崩しを図ってきた。今後さらに沖縄への分断策が強化される恐れがある

 菅氏は、軟弱地盤が見つかり、予算の肥大化と工事の長期化が確実でも新基地建設を強行する意思を表している。県民投票などで示された新基地建設反対の民意無視する構えだ。

 これに対し県民は、一刻も早い米軍普天間飛行場の閉鎖・返還を求め、新基地建設は許さない意思は揺るがないことを一層明確に示すべきだ。

 そもそも「オール沖縄」誕生のきっかけは、安倍政権の対応にある。中枢にいる菅氏自らまいた種とも言える。オスプレイの配備撤回と普天間飛行場の県内移設断念を求めた建白書の下で県政与野党は結集した。沖縄の要求がことごとく足蹴(あしげ)にされることへの反発や危機感が結束を促した。

 「オール沖縄」を掲げた故・翁長雄志前知事が、辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多元知事を約10万票の大差で破ってからは、国と県の全面対決が始まった。菅氏は沖縄の選挙に積極的に介入し「オール沖縄」勢力を弱体化させようとした

 安倍政権は知事選など県内主要選挙のたびに国政与党幹部らを大量投入し、地方議員や経済界関係者を集めた会合を繰り返した。菅氏自らも来県し、てこ入れした

 6月の県議選では、翁長県政時に「オール沖縄」勢力を担った県内関係者らでつくる団体が「オール沖縄」の切り崩しに動いたとされる。菅氏はその関係者と継続的に関係を深めている

 菅氏は沖縄振興と基地問題は「結果的にはリンクしている」と重ねて明言している。「金と引き換えに基地を容認せよ」という「アメとムチ」の圧力や施策が今後、さらに強まる可能性が大きい。

 辺野古埋め立てを「粛々と」進めると説明した菅氏に対し翁長氏が「米軍軍政下に沖縄の自治は神話だ』と言った最高権力者キャラウェイ高等弁務官の姿と重なる」と発言したことは記憶に新しい。沖縄は日本復帰前、自治権を著しく制限された。そのように扱われることは避けたい。

 ただでさえコロナ禍で難局の中にある。県民は、分断されない強い意思を一層強固に持つ時に来ている。
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●映画『標的の村』監督・三上智恵さん、「わずか9時間の歓喜 ~高江工事再開・民意圧殺の朝~」

2016年07月17日 00時00分34秒 | Weblog


マガジン9』の三上智恵さんの記事『三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古・高江〉 第55回 わずか9時間の歓喜~高江工事再開・民意圧殺の朝~』(http://www.magazine9.jp/article/mikami/29325/)。

 《ところが、夜8時の歓喜の瞬間からわずか9時間後の朝5時過ぎに、激震が走った。大型工事車両と機動隊が隊列を組んで高江に向かっているという情報が入った》。

 アベ様や最低の官房長官らは、沖縄県から誰一人自公議員が居なくなっても、「沖縄差別」「住民分断」「捨て石」を続けるつもりらしい。番犬様にそこまで忠誠を尽くすニッポン…。子どもにまでSLAPPSLAPPスラップ)する国・ニッポン。
 沖縄県の皆さんは何度民意を示しても無視され、一方、与党・「癒(着)」党を支持し、または、「眠り猫」になることで、本土では「第二の加害者」を続ける訳です。三上智恵さんの怒りの記事の最後のパラグラフ、「第二の加害者」としての自覚と責任を突き付けている。

   『●子供にもSLAPPする国: 三上智恵監督
     ・映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』

   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
       アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?
   『●「捨て石」: 「安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん
                   …「第二の加害者」は、あなたたちです。」
    《安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん。今回の事件の
     「第二の加害者は、あなたたちです。しっかり、沖縄に向き合って
     いただけませんか。いつまで私たち沖縄県民は、ばかにされるのでしょうか
     パトカーを増やして護身術を学べば、私たちの命は安全になるのか。
     ばかにしないでください》。
     (東京新聞【沖縄県民大会 玉城愛さんスピーチ全文 本土も「第二の加害者」
      (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016062102000122.html)より、
        ⇒ コチラ

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」

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http://www.magazine9.jp/article/mikami/29325/

三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古・高江〉

第55回
わずか9時間の歓喜~高江工事再開・民意圧殺の朝~


   「おれたちの祝いは8時がピークだ。伊波さん当確!! 
    でもそのあとは全国で自民圧勝するだろうから、
    祝勝会も早めに解散だなぁ…」

 ヒロジさんの言葉に場がどっと沸いた。どの顔も明るかったが、とりわけヒロジさんは、はしゃいでいた。参院選の夜、辺野古の繁華街の一角にある店を貸し切ってゲート前の仲間たちが集まった。辺野古基地建設反対を訴える伊波洋一候補の勝利はまず間違いない。今回伊波候補が獲得する票はヒロジさん達の日々のゲート前の座りこみを応援してくれる県民の声の大きさに比例している。大差がつけばつくほど現場は勇気をもらえる。勝利の瞬間はみんなで味わいたいと、めったに酒席を持たないメンバーが珍しく店を予約したのだった。

 おまけに今回の相手候補は、辺野古の問題にかかわってきた人々にとって、どうしても当選させてはならない人物だった。自民党の現職大臣のその女性は「辺野古県外移設」の公約を破って真逆に転じたばかりか、基地建設に抗議する市民の取り締まり強化を国会で提案するなど、沖縄に軍事的負担を強要する安倍政権の先鋒として県民を裏切ってきた。前回の衆議院選挙では、沖縄選挙区の自民党現職議員は全員落選している。この落選したメンバーとこの女性大臣は、そろって安倍政権に説得されて「辺野古の県外移設」の公約を撤回、「県内移設容認」に転じたという「平成の琉球処分」と言われた屈辱的な場面にいた議員達だ。

 これまで沖縄の保守として政府との協調路線を選んできた人たちも、この図には耐え難いものがあった。ここまで誇りを傷つけられても基地負担に耐え、土地を差し出し続けなければならないのか。翁長知事を中心に「オール沖縄」を形成していく土台に、この沖縄の保守政治家の体たらくがあった。その中で、唯一国会に残っていたのがこの女性大臣だった。

 「7時55分には当確が出るぞ!」
 「そんなわけないだろ!」

 開票率ゼロの段階で当選速報を出すことを放送業界で「ゼロ当」といい、賛否両論ある手法なのだが、開票が始まる8時を待てないメンバーは、選挙対策事務所のネット中継を見ながら大騒ぎ。そして8時の時報と同時に「伊波候補当選確実」のスーパーが表示され、座は興奮のるつぼになった。カチャーシー、歌、踊り。全国の速報では自民党が着実に議席を伸ばしていたが、そんなテレビはもう消して宴会は続いた。これで、なんと沖縄選挙区は衆参共に自民党議員がゼロになった自民圧勝のこの国の中にあって、さらなる基地の痛みを押しつける自民党政権に沖縄県民は解釈の余地などないほどクリアに「NO」を突きつけたのだ。知事選、衆院選、参院選、全県民が意思表示をする選挙はすべて、基地建設を拒否する候補が圧倒的な勝利で民意を形にした

 ところが、夜8時の歓喜の瞬間からわずか9時間後の朝5時過ぎに、激震が走った。

 大型工事車両と機動隊が隊列を組んで高江に向かっているという情報が入った。辺野古が和解している間に高江のヘリパッドを造ってしまおうという動きは進行していたので、参院選後が要注意だという覚悟はあった。しかし、まるで喜んでいる県民をあざ笑うかのように、勝利の感激に酔う頭を下から蹴り上げるようなやり方で、工事に突入した。

 国は用意周到に、参院選あけの11日早朝に向けて高江の工事再開の準備を進めていたのだ。沖縄防衛局は11日付で赤土防止条例に基づく工事の通知書を県に提出。同じ日、合わせて不法占拠している車の撤去を求める勧告をメールで県に送りつけ、それに先んじる形で早朝から高江で機動隊による制圧体制を敷きながら、トレーラーにプレハブ施設や簡易トイレを載せたものを始め、大型工事車両を米軍北部訓練場のメインゲートに搬入した。

   「これが国のやり方か! 選挙結果を踏みにじって
    こんなやり方で基地建設を強行するのか!」

 高江に駆けつけたヒロジさんに、数時間前までの笑顔はなかった。

   「大丈夫。こんなやり方をしたら県民全体を敵に回します。
    全基地封鎖になります。絶対に工事はさせません」

 ヒロジさんが私に丁寧語で「大丈夫です」、と言うときは、いつも相当な怒りに燃えているときだ。ヒロジさんと言えば激高しているような場面の印象が強いかも知れないが、追い詰められるほどに冷静になり、本気で怒ったときは穏やかに笑ってみせる。私は心臓がヒリヒリする思いだった。高江は2007年の座りこみ初期からずっと、ヒロジさんが泊まり込んで抵抗運動を繫いできた場所だ。2014年からは辺野古のゲート前を担当するようになったが、高江のことはひとときも忘れたことはないだろう。2014年にN4地区の2つのヘリパッドが完成し、オスプレイの訓練が始まってしまっているがそのほか4箇所は工事には入れないまま2年が経過していた。しかしこの再開は、国はどうやら本気のようだ。

 先月18日、 沖縄県に駐留する米海兵隊のトップ、ニコルソン中将は、北部訓練場の一部を来年初めに日本へ返還すると語った。相次ぐ米軍の不祥事に対して高まる不信感を払拭する狙いなのだろう、沖縄の本土復帰後、最大の返還面積になると強調した。そのためには年内に残り4箇所のヘリパッドを完成させなければならない。着手すれば工事は2ヶ月で完成するともいわれている。防衛局のメンツに懸けて秋までに必ず着工まで持ち込もうという構えだ。それは両政府の都合なのだろうが、先週も連日連夜、オスプレイが複数編隊で飛び回って子ども達が不眠で学校に行けない事態になっていた高江では、あと4つも集落近くにヘリパッドを造ります、という話を「そうですか」と受け入れられるはずもない。

 北部訓練場を半分も返してやるんだからヘリパッドの移設くらい協力しろと米軍と日本政府は言っている。そして北部の市町村長は基地の返還を歓迎し、「返還に伴うヘリパッドの移動なのだ」という解釈の元に、明確にはヘリパッド建設に反対していない

 しかし、これは何重にもおかしな話だ。県民から奪ったやんばるの森を返すのに、なぜ上から目線で条件を付けられるのか。しかも返還されない南側の訓練場内にはほとんど使っていないヘリパッドがいくつもある。もしも返還区域にあるヘリパッドと同じ数をどうしても新しくつくるというなら、集落から最も遠い迷惑にならないところに造るのが当たり前なのに、なぜ高江を囲むような陣形に造るのか

 集落を含む山あいの地形を利用しながら、オスプレイが離発着できる新たなヘリパッドを拠点に山の稜線ギリギリに飛ぶ訓練をする、それが目的で有ることは明らかだ。これもまた、返還を口実に恩着せがましく振る舞い、より便利な訓練場を日本の税金で用意して頂こうというアメリカ軍の常套手段だ。

 「返還すると言っているのに、なぜ反対派はわあわあ騒ぐの?」と言っている人は、政府に都合のいい報道しか見ていない。映画標的の村を是非見て欲しい。本当に現行計画通りにヘリパッドができてしまったら、「負担増」どころではない。高江は人が住める村ではなくなってしまう。あなたの家から400メートルの地点に、突然オスプレイ用のヘリパッドを造りますと言われたらどうするか、想像してみて欲しい

   「戦後70年、日本の安全保障を背負ってきた沖縄県民に対して
    こういうやり方をするのか。到底容認できない」

 翁長知事も、工事再開の夜に異例の会見を開いて苛立ちをあらわにした。

 「これだけ安全保障に貢献し、これからも背負い続ける県民に対して、民意が示された数時間後に用意周到に手続きを始めることは、県知事として容認しがたい」。ヘリパッド建設そのものの是非については言及を避けてきた翁長知事だが、このタイミングとこの手法に怒りを覚えない県民はいないだろう。しかし昨日12日、中谷防衛庁長官が建設資材の搬入について「地元とのやりとりは丁寧に数を増やしながら行ってきた」と耳を疑うコメントを出した。

 彼が「丁寧に行った」というのは、「不法占拠の車の移動を求める勧告の紙を9回高江に持って来た」そのことを指すらしい。片腹痛い。さかのぼれば、1996年のSACO合意の年に防衛局の高見沢氏は「オスプレイについて沖縄県民に説明しますか? 隠しておきますか?とアメリカにお伺いを立てていたことが、メールによって暴露されている。96年の段階で普天間代替施設にオスプレイが来ることを知りながら、あらゆる公式な場でも、環境アセスメントでも、最後まで配備を隠し続けた事実を消せはしない。

 高江の住民説明会では「オスプレイ配備は聞いていない」「配備されるならあらためて説明をする」と明言した。それから説明会も何もなく工事を強行し、年間1200回というオスプレイの高江での訓練はもう始まってしまった。これは確信犯のごまかしだ。もし民間なら詐欺罪の上に莫大な損害賠償が課されるはずだ。この過程のどこに丁寧さがあったのか。いつも夜中や早朝に闇討ち工事で進めてきた防衛局の、どこが丁寧なのか。7歳の子どもまで通行妨害で訴えた前代未聞のスラップ裁判を妙案として採用した国は、本当に高江に住む人々を国民として対等に扱ってきたと言えるのか。こういう防衛大臣を、日本国民は一体どんな感覚で放置するのか?

 高江は那覇から片道3時間。工事を進める側も通うには相当遠い。だから住民が入れない北部訓練場の中に資材を搬入し、プレハブを立て、トイレも設置して寝泊まりをして作業に入るのだろう。遠隔操作ができる監視カメラらしきものも設置していた。ゲート前の人数が少ない時を画面で確認して、現場に向かうのだろう。しかし予定地周辺の林道が崩壊していることなどから、米軍機で重機をつり下げて山に入れる計画がささやかれている。重機をつり下げると言えば、沖縄県民の心に甦るのは米軍がトレーラーを落下させて幼女を圧死させてしまったむごい事件だ(棚原隆子ちゃん事件・1965年)。そこまで残酷な仕打ちを、現政権ならやりかねないとさえ思う。そうなったら沖縄はどうなるのか。国民はどうするのか

 今回の選挙で沖縄を圧迫する自民党政権を圧勝させた人たちは、これから高江で起きることについて目をそらしてはならない自分の一票が支える権力がどこかで暴走していないか監視する義務があるはずだ。大手メディアが伝えなくても、必ず私たちが伝えるから、知らなかったとは言わせない全国で自公政権を支持した人たちは、今後沖縄で起きることを必ずしっかりと見て欲しい
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