[※『原発に挑んだ裁判官』(磯村健太郎・山口栄二) 朝日新聞出版(https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=21028)↑]
(2021年04月18日[日])
原作漫画が好きであればあるほど、ドラマ化において、原作に忠実でないと許せない気分に…。いくつかのポイントは導入されていても、似て非なるドラマ。漫画は漫画、ドラマはドラマと考えた方だ良さそう。
『●《家族への脅迫状…「苦しみ抜いて一人で罪をかぶろう
としているのに許せない。もともと無実なのだから」》』
「大崎事件について、《元裁判官の木谷明弁護士…
「無実の人を救済するために裁判所はあるのではないのか」》と。
【報道特集】…によると、《”伝説”の元裁判官~冤罪救済に挑む…
無罪判決を30件も出し、全てを確定させた元裁判官。
退官後、81歳となった今、冤罪救済を目指す弁護士として裁判所に
挑んでいる。そこで直面した裁判所の現状とは》。『イチケイのカラス』…
のモデルの一部になっているらしい」
『●《判決後、大西直樹裁判長は、捜査の問題点と刑事司法の改善の必要性
を説き、「西山さんの15年を無駄にしてはならない」と話している》』
《『イチケイのカラス』がドラマ化されるそうだ。#イチケイのカラス
(https://www.fujitv.co.jp/ichikei/)。かなり期待できそう》
原作漫画には、左陪席・右陪席を含めて裁判官が謝罪したり、何らかの国家権力による圧力が裁判官へ在ったり、国家権力を笠に着て虎の威を借る裁判官が出てくるわけではない。原作は、現実の裁判官の状況に、忠実。モデルのお一人が元裁判官の木谷明弁護士だけれども、この先、どうなるのかな…。
原作の入間みちお裁判官の風貌は六角精児氏 (あるいは、斉藤暁氏、松尾諭氏) ...。坂間真平裁判官は、男性だし…。唯一、駒沢義男・イチケイ部総括判事 (刑事事件一筋の判事) 役の小日向文世氏が少し雰囲気が似ている程度。執務室はかなりテレビ的。
でも、「イチケイのカラス」第2話の後半はとても良かった。冤罪が明らかになった被告に裁判官らが謝罪する。坂間裁判官が、憲法第76条 ―――「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される」――― を、冤罪を生み出しながらも虎の威を借る第1審の裁判官に、叫ぶ。
意見陳述で被告人が無罪を主張すると、駒沢裁判官だったか、入間裁判官だったかが嬉しそうに〝ほくそ笑む〟ところも、原作で好きな部分。ニコリとし、身を乗り出すその意味は?
漫画史上 (?) 最長のセリフ (入間裁判官の即日判決) は、ドラマでは出てくるのかな?
『●「自衛隊、防衛出動か。射殺ですか」=「聴衆の問題意識を
喚起する趣旨」…等々の「ト」な閣議決定を乱発』
《これは政府見解としてあまりに乱暴で一方的すぎる。事実、
アントニオ・グテーレス国連事務総長が安倍首相との会談についての
プレスリリースで〈特別報告者による報告書に関し、特別報告者は
人権委員会に直接報告する、独立した専門家であると語った〉
(編集部訳)と報告している。この「独立した」は日本国憲法76条が
規定している「裁判官の独立」の「独立」と同じ意味で、何者にも
干渉されない存在であることを説明するもの。それを「国連とは別の
個人の資格」と訳するのは明らかにインチキだが、政府は事実を
ねじ曲げ、閣議決定までしてしまった》
『●裁判所も歪む…《国が開発の政策的な枠組みを決め、その下で
電力会社に》核発電所を…《そして裁判所も一体となり…》』
《憲法第76条には「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を
行い、この憲法及び法律にのみ拘束される」とある。最高裁の
頸木(くびき)に囚(とら)われず、良識と理性に従って判決を書く
裁判官、そんな裁判官が現れてくれることを私は願う。しかし、
司法は紛れもなく原子力ムラの一翼を担ってきたし、フクシマ事故
以降も変わろうとしていない。裁判官の人事権を握る最高裁が、
フクシマ事故以降も専門技術的判断を認めるとして行政に屈服する
限り、住民にとっての原発裁判の未来は明るくない》
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【https://www.fujitv.co.jp/ichikei/story/story02.html】
イチケイのカラス
2021.4.12 放送 第2話
みちお(竹野内豊)たち地裁チームと、甲子園出場経験もある井出(山崎育三郎)を擁する地検チームによる、恒例の草野球試合が行われた。坂間(黒木華)は、2打席連続ランニングホームランの井出を迎えた投手のみちおに対し、敬遠すべきだと主張する。しかし、みちおは、0.1%でも可能性があるなら勝負がしたいと言い出し……。
その夜、坂間は、最高裁判所判事で、司法研修所時代の上席教官でもある日高(草刈民代)から呼び出され、あるパーティーに出席する。そこで坂間は、最高裁事務総局の事務総長・香田健一郎を紹介される。健一郎は、坂間が東京地裁第3支部の立て直しを任されていることを承知しており、人事局でもみちおの存在が問題視されつつあることを彼女に告げる。それを受けて日高は、みちおの問題行動に対して処分が必要だと判断した場合は人事局にあげてほしい、と坂間に指示する。
そんな折、イチケイの部長・駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件があるとみちおたちに告げる。それは、1審で有罪判決が下された、人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)による幼児虐待事件だった。瑤子は、当時1歳半の長女が泣き止まないことに苛立ち、激しく揺さぶるなどしてケガを負わせたことにより、傷害罪で2年6ヵ月の有罪判決を受けていた。だが瑤子は判決を不服として控訴。それを受けて高裁は、審理内容を精査し、地裁に差し戻したのだ。しかし、実はこの案件、第1審の裁判長を健一郎の息子・隆久が務めた“取り扱い要注意”案件で……。
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[※ 『サンデーモーニング』(2017年11月19日)↑]
リテラの水井多賀子さんの記事【今度は麻生財相の「武装難民は射殺」発言を肯定する閣議決定! トンデモ閣議決定を乱発する安倍政権の異常】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3591.html)。
《…と発言したことについて、このような答弁書を閣議決定したのだ。 〈有事の際に想定され得る様々な事態について、聴衆の問題意識を喚起する趣旨からなされた〉 麻生発言は、難民の大量流入が現実的にありうる状況下で、副総理が「武装難民がいるかもしれない」という妄想をくわえたうえで「射殺ですか」と言い放つという悪質かつ難民への憎悪を煽る非常に危険なものだ。それを政府は〈聴衆の問題意識を喚起する趣旨〉と肯定してみせたのである…しかし、安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発》。
『●3人がそろいもそろって「外交音痴も甚だしい」、
「3人の発言で日本外交の程度の低さが際立った」』
《…外交音痴も甚だしい。首相は好戦的で前のめりに
「対話ではなく圧力しかない」と言い、副総理は「武装難民の可能性も
あるので」朝鮮半島の難民を「射殺する」と言い、外相が
「全世界160カ国に北朝鮮との国交断絶を要求」した。
これが日本の北朝鮮外交政策だ》
確信犯なナチス擁護者・麻生太郎副総理・財務相の相変わらずのヘイト体質ですが、どうせ有耶無耶になることを予想していました。でも、その上を行く、閣議決定で肯定!
その他も…《安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発》《乱暴な上に、もはやタガが外れて常軌を逸している》《こうした馬鹿馬鹿しい閣議決定は枚挙に暇がない》そうです。そして、《最大の問題は、このような横暴極まりない閣議決定が、たとえその内容があからさまな嘘や身勝手な論理・解釈でも、政府見解として「お墨付き」を与えることで、「正しい判断」のように流布していることだろう。ようするに、正当化のための「手段」にされてしまっているのだ》、《政府の統一見解を示す本来の趣旨が、「安倍政権は正しい」と主張し、慎重な議論もすっ飛ばした暴走を是とするための道具に成り下がる》…あぁ~、滅茶苦茶すぎる「裸の王様」とその取り巻き連中。
狂気・凶器なアベ様政権。
「国会審議形骸化」を狙った、例の野党の質問時間の削減について、青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)。質問時間の与野党配分1:2 (80分:160分)は、政府側の答弁の時間を考えれば逆転し、実質「80+80分」:「80分」。さらに、「先の通常国会で質問主意書438件、質問したくてしょうがなかった自民党議員からはゼロ件」だったという、呆れた実情。
さらに同番組の最後に、青木理さんが再び言及…《元CIAのスノーデン氏…「監視システムを日米共有」…NSAは「XKEYSCORE(エックスキースコア)」と呼ばれるメールや通話などの大規模監視システムを日本側に供与》した件について(『●ソレは既に彼らの手中…「大量監視の始まり。日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものに」』)。ニッポンは恐ろしいことになっている。
『●無「責任」な「謙虚」…野党の国会質問時間短縮、
「国会審議形骸化…それとも、それが狙いなのだろうか」』
「さて、自民党の若手議員から《発言機会が制限されているとの不満》が
あるそうで、あの谷川弥一議員が再び注目の的。御不満の自民党議員は、
谷川代議士に言ってみては如何?」
『●疑惑のオトモダチ開学認可…目に見えていた「白紙委任状」へと
突き進ませた自公お維キト支持者の馬耳東風』
「つぶやき上にて、《佐藤圭@tokyo_satokei 質問「5対5」与党提案へ
立憲反発、拒否の意向:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S13221493.html
そんなに与党の質問時間を増やしたいなら予算委員会の日数を
増やせばいい。簡単なこと。》…大賛成。増やした上で、
般若心経でもなんでも読んでいればいいさ」
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【http://lite-ra.com/2017/11/post-3591.html】
今度は麻生財相の「武装難民は射殺」発言を肯定する閣議決定! トンデモ閣議決定を乱発する安倍政権の異常
2017.11.17
(麻生太郎オフィシャルサイトより)
今月14日、政府は信じがたい答弁書を閣議決定した。麻生太郎副総理兼財務相が9月23日におこなわれた講演会で、朝鮮半島から難民が押し寄せる可能性にふれて「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と発言したことについて、このような答弁書を閣議決定したのだ。
〈有事の際に想定され得る様々な事態について、
聴衆の問題意識を喚起する趣旨からなされた〉
麻生発言は、難民の大量流入が現実的にありうる状況下で、副総理が「武装難民がいるかもしれない」という妄想をくわえたうえで「射殺ですか」と言い放つという悪質かつ難民への憎悪を煽る非常に危険なものだ。それを政府は〈聴衆の問題意識を喚起する趣旨〉と肯定してみせたのである。
閣議決定された答弁書は政府の統一見解を示すもので、政府の方針や姿勢を定めるという極めて重い意味をもつ。しかし、安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発されている。
たとえば、教育勅語については〈憲法や教育基本法等に反しないような形で教育に関する勅語を教材として用いることまでは否定されることではない〉とし、2021年度から実施される中学校学習指導要領の保健体育で武道9種目の一つとして、戦前の軍事教練で取り入れていた「銃剣道」を明記したことについても、〈武道の内容の弾力化を一層図るもの〉〈「軍国主義の復活や戦前回帰の一環」との御指摘は当たらない〉と説明。さらに、ヒトラーの『我が闘争』を教材として用いることも〈留意事項を踏まえた有益適切なものである限り、校長や学校設置者の責任と判断で使用できる〉とした。
これらの閣議決定は、安倍政権が目論む軍国主義教育復活を大きく前進させるもので、本来、慎重さが求められる答弁書の閣議決定が乱暴なものになっていることを表しているだろう。
いや、安倍政権による答弁書の閣議決定は、乱暴な上に、もはやタガが外れて常軌を逸していると言うべきだ。
それを象徴するのが、安倍首相の「そもそも」発言をめぐる閣議決定だ。
あまりにも下らない話ではあるが、大事なことでもあるので経緯を振り返っておこう。安倍首相は今年1月、共謀罪法案審議のなかで過去の法案との違いとして「今回は“そもそも”犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない」と述べた。ところがその後、オウム真理教を例に「当初はこれは宗教法人として認められた団体でありましたが、まさに犯罪集団として一変したわけであります」と説明を一変。この答弁の矛盾を民進党の山尾志桜里議員にただされると、安倍首相は自信満々にこう言ってのけた。
「そもそも、『そもそも』という言葉の意味について、山尾委員は
『はじめから』という理解しかない、こう思っておられるかもしれませんが、
『そもそも』という意味にはですね、これは調べてみますと、辞書で
調べてみますとですね、辞書で念のために調べてみたんです。
へへっへ(笑)。念のために調べてみたわけでありますが、
これは『基本的に』という意味もあるということも、
ぜひ知っておいていただきたい」
周知の通り、「そもそも」の意味を「基本的に」と記している辞書など存在しない。ようするに安倍首相は自分の答弁の矛盾をごまかすために「そもそも」を「基本的に」という意味に捏造、あまつさえ「辞書で調べてみますと」などと大嘘を言ったのだ。
だが、安倍政権は度肝を抜くような答弁書を閣議決定した。
〈平成十八年に株式会社三省堂が発行した「大辞林(第三版)」には、
「そもそも」について、「(物事の)最初。起こり。どだい。」等と記述され、
また、この「どだい」について、「物事の基礎。もとい。基本。」等
と記述されていると承知している〉
無理やりにも程があるだろう。「どだい」も副詞で使うときは基本というニュアンスとは違う上、違う言葉を間にはさんで意味が同じになるなら、ほとんど全部の言葉が同じ意味になる。しかし、さらに驚くことに、その後“首相が自ら辞書を引いて意味を調べたものではない”という答弁書まで閣議決定したのである。
こうした馬鹿馬鹿しい閣議決定は枚挙に暇がない。党首討論でポツダム宣言について「つまびらかに読んでいない」と述べていたのに、答弁書では〈当然、読んでいる〉。森友問題では、安倍昭恵夫人について〈公人ではなく私人〉とし、総理大臣夫人付きの谷査恵子氏が籠池泰典前理事長に送った口利きFAXも“行政文書には当たらない”とした。
このような答弁書の閣議決定に対しては、「答弁書は質問主意書があってのものだから、そもそもの質問がバカなだけ」「野党の質問主意書が悪い」という声がある。だが、質問主意書は国民への情報開示の目的もあり、野党にとっては国会での質疑とならんで重要な武器だ。実際、自民党も下野時代は揚げ足取り的な質問主意書を提出していたし、また、そうして政府の統一見解を引き出すことは重要なことだろう。
しかし、ここまで答弁書の閣議決定の内容が「劣化」しているのは、質問主意書が悪いのではなく、そうした質問主意書が生まれる原因を安倍政権がつくっているからだ。前述した「そもそも」問題にしても、安倍首相が素直に答弁の矛盾を認めていれば、こんな質問は“そもそも”飛んでこない。政治・国会の低レベル化が、アホな答弁書を連発させているのである。
しかも問題は、安倍政権は答弁書の閣議決定を「自己正当化」のために使っていることだ。
たとえば、今年5月に安倍首相が閣議において改憲実現を目標2020年と発言したことを、答弁書では“自民党総裁としてのもので、首相の職務として行われたものではない”とした。このような自分勝手な立場の使い分けで言い逃れできるものではないが、今後もこの閣議決定が利用されていくのは間違いない。
さらに絶句したのは、やはり今年5月、国連の特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏が共謀罪法案を「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と指摘する書簡を安倍首相宛てに送付した件だ。このことについて閣議決定した答弁書では〈特別報告者の見解は、当該個人としての資格で述べられるものであり、国際連合又はその機関である人権理事会としての見解ではない〉と否定した上、〈その内容には誤解に基づくと考えられる点も多く、我が国政府として受け入れ難い内容のもの〉と批判した。
これは政府見解としてあまりに乱暴で一方的すぎる。事実、アントニオ・グテーレス国連事務総長が安倍首相との会談についてのプレスリリースで〈特別報告者による報告書に関し、特別報告者は人権委員会に直接報告する、独立した専門家であると語った〉(編集部訳)と報告している。この「独立した」は日本国憲法76条が規定している「裁判官の独立」の「独立」と同じ意味で、何者にも干渉されない存在であることを説明するもの。それを「国連とは別の個人の資格」と訳するのは明らかにインチキだが、政府は事実をねじ曲げ、閣議決定までしてしまった。
そして、最大の問題は、このような横暴極まりない閣議決定が、たとえその内容があからさまな嘘や身勝手な論理・解釈でも、政府見解として「お墨付き」を与えることで、「正しい判断」のように流布していることだろう。ようするに、正当化のための「手段」にされてしまっているのだ。
政府の統一見解を示す本来の趣旨が、「安倍政権は正しい」と主張し、慎重な議論もすっ飛ばした暴走を是とするための道具に成り下がる。──閣議決定された、とんでもない答弁書の数々は、当たり前の政治がおこなわれていないという現実を表しているのである。
(水井多賀子)
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