Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●視察パフォーマンスと経団連詣で

2012年10月13日 00時00分08秒 | Weblog


原発人災の現場視察についてのgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/139031)と自民党の経団連詣でについての東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012100901001320.html)。

 こんな茶番視察で、現場の苦労が理解できるとは思えない。東京電力原発人災により苦しんでいる被災者や被爆者の声に全く耳を閉ざし、人災や震災とは無関係なムダなところにばかりに増税で集めた復興予算を浪費している。
 一方、「自民党の安倍晋三総裁は9日午前、経団連米倉弘昌会長らとの政策懇談会を都内のホテルで開き、2030年代の原発ゼロを目指す野田政権の方針について無責任だとの認識で一致」したそうだが、2030年代では遅すぎて無責任だ、ということかと思ったら、さっさと原発再稼働、原発建設再開しろ、という趣旨らしい。核燃サイクルもんじゅをやれ、という趣旨まで含むのかもしれない。まったく、自民党も経団連も救い難い。自民党なんかを復権させてはたまったものではない。
 民主党もダメ、自民党はもっとダメ、橋下元大阪〝ト〟知事の新党なんて恐ろしくて、論外。あ~、お先真っ暗。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/139031

ペテン首相 原発爆発現場 視察の茶番
2012年10月9日 掲載

やることはもっと他にいくらでもあるぞ
<コケ威しの白い放射能防護服で全身を覆い、たった5分福島4号機内に入った臆病男の無意味邪悪な愚行>

 その姿を見て、ハラワタが煮えくりかえった国民も多いのではないか。とっくに「収束宣言」を出しておきながら、今さら原子炉建屋内を初視察した野田首相のことだ。
 白い防護服とマスクで全身を守り、使用済み燃料プールのある4号機の屋上に滞在したのは、たったの5分間だけ……。それも、小さく背中を丸めて東電の説明に「ウン、ウン」とうなずくばかりで、逃げるように原発を後にした。
 そのくせ、視察後は「廃炉へ向け着実に進んでいると実感できた」なんて涼しい顔で言うのである。許せない。こんな無意味で醜悪なパフォーマンスをやる前に、やるべきことは山ほどあるだろう。原子炉格納容器を設計していた元技術者の後藤政志氏はこう憤慨する。

   「放射能を封じ込めることもできていないのに、野田首相は何を言っているのか。
    冬になり寒くなるこれからは、原子炉建屋内と外気の圧力差が増すため、
    ますます放射性物質が大気中に漏れ出します。地下水への汚染水流出も深刻。
    原発から離れた場所で、いつ高濃度汚染水が染み出しても不思議ではない。事故後、
    地表に落ちた放射性物質が雨に流され、川や海に濃縮してたまるのは2~3年後が
    ピークともいわれている。政府、東電はこうした数々の問題に対する調査さえロクに
    進めようとしていないのです」

 4号機の使用済み燃料棒の取り出し作業も、始まるのは来年12月。国際社会からは「遅すぎる」「3分の2は今すぐにでも取り出せるはずだ」と非難ゴウゴウだ。野田は、長浜環境相に「福島の除染加速」を指示したが、これにも地元から「フザケルナ!」の声が上がっている。

   「本格除染までの時間がかかりすぎたせいで、環境省が昨年策定した除染ガイドラインが
    早くも陳腐化してしまっています。ガイドラインに従って放射性物質が付着した落ち葉や
    雑草を取り除いた結果、地中に染み込んだ放射性物質をさえぎるフタがなくなり、
    かえって放射線量がハネ上がったケースもある。費用も全然足りないのが実情です。
    今のまま除染作業だけを急いでも意味はありません」(現地関係者)

 大至急、実態に即した除染スキームを作り直すのがスジだ。

   「この政府はパフォーマンスばかりです。第2、第3のフクシマを生み出さないことが
    大前提なのに、大間原発の建設再開や原発再稼働をめぐり、『政府は関与しない』と
    言っている。『原発ゼロ』は口先だけで、本気で考えていないのです」(前出の後藤氏)

 野田がイの一番にやるべきは、総理のイスを明け渡し下野することだ。でなければ国民は命がいくつあっても足りない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012100901001320.html

自民安倍総裁「原発ゼロ無責任」 経団連と政策懇談会
2012年10月9日 11時03分

 自民党の安倍晋三総裁は9日午前、経団連の米倉弘昌会長らとの政策懇談会を都内のホテルで開き、2030年代の原発ゼロを目指す野田政権の方針について無責任だとの認識で一致した。会談で安倍氏は「責任ある対応が必要だ。原発の比率は下げるが、30年代にゼロにする考え方は取らない」と明言した。

 経団連側が、内閣改造を終えたばかりの野田政権より先に、野党である自民党の新執行部と接触するのは異例。衆院選後の政権交代を見据えての“接近”と言えそうだ。

 懇談会には、自民党から高村正彦副総裁や石破茂幹事長らも参加した。

(共同)
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●福島第一原発4号炉問題、「加害国として罪悪感に欠ける」

2012年09月29日 00時00分56秒 | Weblog


gendai.netの二つの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/138622http://gendai.net/articles/view/syakai/138689)。

 福島第一原発3号炉に機材が落下したというニュースがあったが、こちらは4号炉の使用済み燃料プールの話。
 例え未使用の燃料棒であったとしても、本当に取り出せるのかどうかを私には判断できないのだが、福島第一原発4号炉の危機をことさら無視しているようには感じる。4号炉の使用済み燃料プールが地震などで崩壊したら、大変な問題だと思うのだけれども・・・。

   『●福島第一原発3号炉の使用済み燃料プールの問題
   『●原発人災は続いている: 小出裕明さん、日本は「お終いです」
   『●大飯原発、本当に再稼働などしている場合か?
            ~東京電力福島第一原発4号機問題~
   『●志賀原発訴訟第二ラウンド: 裁判所は信頼を回復できるか?

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http://gendai.net/articles/view/syakai/138622

元スイス大使が野田首相に突きつけた 痛烈批判書簡
2012年9月10日 掲載

「放射能汚染の加害国として罪悪感に欠ける」
 世界の核廃絶を目指して国際的な活動を行っている元駐スイス大使の村田光平氏(74)が、5日に野田首相にあてた書簡が話題になっている。
 村田元大使は今年3月の参院予算委公聴会で、使用済み核燃料プールがムキ出しになっている福島第1原発4号機の危機的状況を指摘。

   「燃料プールが崩壊し、1533本の燃料棒が大気中で燃えだした場合、
    果てしない放射能が放出される。もちろん、東京は住めなくなる」
   「世界の究極の破局の始まりだ」

と警告した人物だ。
 その村田氏の書簡は、米国の原子力技術者、アーニー・ガンダーセン氏(63)が先月31日に国会内で行った講演がきっかけだ。そこで明らかになった“2つの重要な事実”を野田にぶつけたのである。
 1つ目は、〈世界が安全保障問題として注目する4号機問題について、経産省および東電の課長クラスの実務責任者が、事故後1年半を経て全く理解しておらず(中略)対策も考えていなかった〉ということだ。
 2つ目は、〈ガンダーセン氏は、4号機の未使用の202体の燃料棒集合体、および、すでに放射線の低くなっている600体を合わせて1533体の3分の2は今からでも取り出せると指摘した〉というものである。
 野田政権は来年12月から燃料棒を取り出すつもりだが、「今からでも取り出せる」し、それができないのは東電と経産省の理解不足ということだ。
 書簡はさらに、海外からの4号機問題への関心は高まる一方で、日本が国として最大限の対応をしていないこと、放射能汚染による加害国としての罪悪感に欠けることに対し、海外から厳しい目が向けられているとし、野田政権を痛烈批判した。
 野田は元大使の「声」も聞こえないのか、聞こえないフリをしているのか。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/138689

4号機緊迫!! 野田政権のデタラメ対応には世界中が怒っている!
2012年9月14日 掲載

村田光平元駐スイス大使 インタビュー
<なぜ、今すぐ核燃料棒を取り出さないのか>

 野田首相に書簡を送り、福島原発に対し、きちんとした対策を取るよう求めた村田光平元駐スイス大使(74)。今年3月、参院予算委員会でも「4号機問題は世界の安全保障問題だ。最大限の対応をする必要性がある」と訴えたが、野田は馬の耳に念仏だ。改めて、村田氏に政府の対応のデタラメぶりを聞いてみた。

   「私は海外の学者らとの交流を重ね、世界が福島4号機問題に危機感
    募らせていることを痛感しています。でも、肝心の野田首相をはじめ政府は
    重い腰を上げようとしない。今、福島第1原発に残されている燃料集合体の
    総数1万4225本がメルトダウンすれば、果てしない放射能が放出されます。
    米国の使用済み燃料プールの専門家であるロバート・アルバレス氏によれば、
    チェルノブイリの85倍のセシウム137が福島第1原発に存在する。4号機だけでも
    チェルノブイリの10倍です。ここが崩壊すれば、世界の破滅につながっていく。
    それなのに、政府は今すぐ始めなければいけない核燃料棒の取り出しを
    急ごうとしていない。考えられないことです」

 村田氏によると、海外メディアはこうした危機を積極的に伝えているという。フランスの有力誌「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」は先月、4号機について「最悪の事故はこれから起きる」と題する記事を掲載した。

   「北澤宏一・元JST理事長などの専門家を取材していて、北半球全体が長期に
    わたって深刻な汚染にさらされ、日本は滅亡すると指摘していました。
    米国の原子力技術者アーニー・ガンダーセン氏も先月、国会内で講演し、
    同じような懸念を訴えましたが、ほとんど報じられなかった。世界が
    注目している危機なのに、日本政府はその対応を東電に委ねて、
    国として最大限の努力をしていない。放射能汚染の加害国という罪悪感がなく
    ここに海外からは非常に厳しい目が向けられているのです」

 確かに政府がチンタラやっている間に、再び大地震が来る可能性もある。政府は全力を挙げて、核燃料棒の取り出しに取り組むべきなのに、マトモに情報を出さない“加害者”東電任せ。こりゃ、世界も怒るわけだし、国民もコブシを振り上げなければウソである。
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●消極的にしろ、積極的にしろ、「原発0%」しかない

2012年08月25日 00時00分13秒 | Weblog


ムダ首相が反原発連合と面談した件についてのasahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120823.html)と東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012082302000121.html)。国民が示した民意についてのasahi.comと東京新聞の記事(http://www.asahi.com/business/update/0822/TKY201208220162.html?ref=recahttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012082390070419.html)、さらに、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012082402000119.html)。

 東京新聞の記事『再稼働平行線 脱原発団体と首相面会』、(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012082302000114.html)によると、

   「首相と反原発連合との面会を受け、藤村修官房長官は
    記者会見で「一つの連合体との話はこれで終わっている」と、
    今後の面会予定はないとの考えを示した」

・・・そうなので、要は形だけ実施して、脱原発なんてお題目だけで、やる気など全くないことを表明し、ご意見拝聴の場を設けたという既成事実だけを作りたかったわけ。

   「首相は反原発連合との面会後、日本商工会議所の岡村正会頭とも
    官邸で会談。原発再稼働の必要性などについて意見交換した」

・・・そうなので、要は、財界大企業の方しか向いていない。

   「反原発連合側は「承服しかねる。福島の事故も収束していない。
    安全を保てない政府を国民は信用していない」と反発。
    首相に官邸前での抗議活動の参加者に直接、説明をすることを求めた」

・・・そうだが、抗議の声も耳に入らず、官邸でお食事会でも開いているようなムダ首相ですから、しょせん無理なお話でしょう。

 消極派にしろ、即時廃炉の積極派にしろ多くの人々の「原発0%」の決意は既に見えているのではないか。私自身は、即座に廃炉にすべきだと思う。また、核燃サイクルの幻想もすぐさま捨て去るべきだ。原発関連の事業は、福島第一原発4号炉の使用済み燃料プールに集中すべきだし、今後、10,0000年とも、100,0000年ともいわれる核廃棄物死の灰の管理に集中すべきだと思う。

   『●核燃サイクル: 核燃料再生率に根拠無し、15%どころか1%?
   『●核燃サイクルという幻想、推進ありき
   『●核燃サイクルという幻想に、まさに金をドブに湯水の如く
   『●玄海原発プルサーマル賛成派質問者8人中7人が仕込みだった!
   『●プルサーマルの無意味さ再び: 核燃サイクルという幻想の破綻
   『●原子力ムラは土台から腐ってる

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http://www.asahi.com/paper/editorial20120823.html

2012年8月23日(木)付
首相との対話―開かれた政治の一歩に

 両者の溝は埋まらなかった。それでも意義は小さくない
 首相官邸前で「脱原発」を求める抗議行動の主催者らが、きのう官邸内に招かれ、野田首相に会って抗議した。
 経済団体や労働組合に属さぬ「組織されない市民」が首相に直接訴えるのは異例だ。これまでの政治の意思決定の仕方や、政治文化を変える可能性をはらんでいる。評価したい。
 20分の予定は30分に延びた。だが、中身は平行線だった。
 主催者の市民らの要求は)大飯原発の再稼働中止()全原発を再稼働させない()全原発廃炉への政策転換()原子力規制委員会の人事案の白紙撤回、だ。
 主催者らは口々に訴えた。原発がとまっても電力は足りている。大飯には活断層の存在が疑われ、危険だ……。
 首相は、中長期的に原発依存を改めるとの政府方針を説明したが、それ以上の歩み寄りはなかった。「ほとんど承服しかねる」が、主催者らの返答だ。
 溝は深かった
 それにしても、もっと時間をとり、首相の口から説明を尽くすべきだった。そうすれば、意義はより大きくなった。
 むろん、主催者たちは民意を広く代表するわけではない。抗議行動の場を提供しているが、参加者の代表とも言いがたい。
 しかし、面会の模様はネットで生中継され、数多くの市民がみた。それは、首相と市民とをつなぐ新たな回路の役割を果たしただろう。
 市民の抗議は、再稼働だけに向けられているわけではない。
 それを決めた意思決定の仕組みと、民意を代表すると想定されている間接民主主義の機能不全への異議申し立てだ。
 ものごとを政治家と既得権を持つ組織の代表や一部の専門家で決め、ふつうの市民はかかわりにくいのが、従来の「ムラ社会」型の意思決定の仕組みだ。
 典型が電力であり、「原子力ムラ」による政策決定だ。
 電力会社の利益が優先され、自分たちの安全が軽んじられるのではないか……。
 不信はそこに根ざしている。
 組織されない市民の声を、どう政策決定に組み込むか。エネルギー政策の意見を聞く討論型世論調査は試みのひとつだが、ほかにも様々な回路を開かなければならない。
 今回のような面会も、一回で終わらせず、次の機会を持つべきだ。今度は抗議だけに終わらせず、胸襟を開いた対話と呼べるものにしよう。
 これを、開かれた政治への一歩とすべきである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012082302000121.html

【社説】
市民団体と面会 反原発の声受け止めよ
2012年8月23日

 野田佳彦首相が、毎金曜日夕方に官邸前での反原発デモを呼び掛けている「首都圏反原発連合」代表らと面会した。首相は反原発を訴える国民の「声」を受け止め、原発稼働の停止を決断すべきだ。
 首相が官邸で市民団体代表らと会うのは異例だという。約三十分で打ち切られ、主張は平行線に終わったが、首相が市民団体の意見を直接聴く場を持とうとしたことは率直に評価したい。その上で双方に注文がある。
 原発依存からの速やかな脱却はもはや国民の「声」である。
 共同通信社による直近の全国電話世論調査によると、二〇三〇年の原発比率「0%」を求める意見は最も多い42%と半数に迫る。
 政府の「討論型世論調査」でも三〇年の原発比率で「0%」を評価する人が46%と最も多く、この数字は討論を経て増えていったことが重要だ。「原発ゼロ」は原発事故後の一時の感情や、短慮や浅慮では決してないことを意味する。
 しかし、首相は明確な安全基準を欠いたまま、関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させた。「国民の生活を守るため」という詭弁(きべん)が、国民を逆に不安にさせている矛盾になぜ気付かないのか。
 毎週末、多くの人が官邸前の抗議行動に足を運ぶのも、国民との約束や思いが政治に反映されず、代議制民主主義が機能不全に陥っているという危機感からだろう。
 原発なしでも節電など国民の努力で暑い夏を乗り切れそうなことは、今夏が証明している。
 首相は国民の声を真摯(しんし)に受け止め、再稼働させた大飯原発を停止させ、今後予定するほかの原発の再稼働も取りやめる。持続可能なエネルギー源の開発に力を注ぐ。消費税増税に費やすような政治的情熱はむしろ、エネルギー構造の改革にこそ振り向けるべきだ。
 市民団体の側にとっては、首相との面会はゴールではなく、通過点の一つにすぎない。
 原子力規制委員会の委員長と委員の人事案の撤回を求められた首相は「最終的には国会に判断いただく」と述べた。同意人事の可否を判断するのはもちろん、首相を選ぶのも、原発政策に関する法律をつくるのも国会だ。
 脱原発を揺るぎないものにするには官邸前のエネルギーを実際の投票行動につなげる必要がある。
 脱原発に無理解だったり、原発維持を画策しようとする経済界や官僚になびくような政党や議員が選ばれては、せっかくの民意の広がりも報われない。
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http://www.asahi.com/business/update/0822/TKY201208220162.html?ref=reca

2012年8月22日14時50分
原発0%支持、伸びる 討論型世論調査

 政府がエネルギー政策の意見を聞いた討論型世論調査の結果が22日、まとまった。2030年の電力に占める原発割合を「0%」「15%」「20~25%」とする三つの選択肢のうち、0%支持が討論や学習を経て32.6%から46.7%に増え、最も多かった。エネルギーには「安全の確保」を重視する人が増えたためだ。
 15%支持は16.8%から15.4%に減り、20~25%は13.0%のまま横ばいだった。政府は「国民的議論」を経てエネルギー政策を決めるとして討論型世論調査をとり入れており、0%支持の増加は政策決定に大きな影響を与える。
 調査は、三つの選択肢について「強く反対(0)」~「強く賛成(10)」の11段階で支持の度合いを聞き、最初の電話調査(1回目)、討論会前(2回目)、討論会後(3回目)の調査でどのように意識が変わったかを調べた。

・・・・・・。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012082390070419.html

原発ゼロ 民意鮮明 意見公募経過89% 意見聴取会81%
2012年8月23日 07時04分

 二〇三〇年時点の原発依存度をめぐる国民的議論の結果を検証する政府の第一回専門家会合が二十二日開かれ、パブリックコメント(意見公募)の集計経過や、意見聴取会のアンケート結果が報告された。それぞれ89・6%、81%が原発ゼロ案に賛成。国民同士で議論して意識の変化を調査する討論型世論調査(DP)は事前に32・6%だった原発ゼロ案が最終的には46・7%に拡大した。いずれも原発15%案や20~25%案を圧倒しており、「原発ゼロ」の声を無視できない状況に政府を追い込んでいる。 (山口哲人)

 政府が今後のエネルギー・環境戦略に反映すると位置付けるのは、意見公募や全国十一都市で開かれた意見聴取会のほか、DP、報道機関による世論調査など。原発ゼロを願う民意の大きなうねりは明確なデータの裏付けを土台にして、揺るぎないものとなった格好だ。
 意見公募では、約八万九千件の意見が寄せられ、うち約七千件の分析が終了。81%が即時の原発ゼロを求めたほか、8・6%も段階的な原発ゼロを訴えた。
 意見聴取会で来場者約千二百人を対象に行ったアンケートでは、「その他」意見を除くと原発ゼロ案支持が81%。会場での発言を希望した人への調査でも68%が原発ゼロ案を選択した。
 DPでも、電話調査時には32・6%だった原発ゼロ案が、議論などを経て最終的には46・7%に伸びた。15%案を最も評価したのは15・4%、20~25%案は13%にとどまった。
 この日の会合では、各種調査による意見や情報をどう解釈するかを議論した。田中愛治・早稲田大教授が、意見公募について「強い意見を持つ人が出すので、(比率は)偏る可能性が高い。世論調査が(本当の)国民の縮図なのでは」と指摘する場面があった。
 だが、小幡純子・上智大法科大学院教授は「意見公募は世論調査とは違って誰でも意見を出せ、国民参加が保証されている」と反論。
 今後、二十七日の専門家会合を経て、九月ごろに開くエネルギー・環境会議で政策を決定する見通しだ。鮮明になった民意を政府がエネルギー政策にどう反映させるのか。国民は厳しい目で見つめている。

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012082402000119.html

【社説】
原発ゼロ 熟慮の民意が表れた
2012年8月24日

 二〇三〇年の原発比率をめぐる「国民的議論」の結果が出た。負担増を受け入れても安全を優先させたい「原発ゼロ」の民意が読み取れる。国民の覚悟の選択を、政府はただちに尊重すべきだ。
 これで「原発ゼロ」の声は無視できなくなったろう。野田政権が今後のエネルギー・環境戦略に反映させるとした国民的議論の結果が出そろった。意見公募(パブリックコメント)と、全国十一都市で開いた意見聴取会、さらに討論型世論調査である。
 これらの「国民的議論」は、三〇年の原発比率について「0%」「15%」「20~25%」の三つを選択肢とした。意見公募と意見聴取会の会場アンケートは、ともに八割以上が「0%」を支持した。
 とりわけ注目すべきは、国民同士の議論や専門家の話を聞き、その前後で意見が変化したかを調べる「討論型世論調査」の結果である。最多は「0%」支持で、討論前の32%から討論後は46%に大きく増えたのが特徴だ。
 事前の予想では、専門家の話を聞けば「原発ゼロ」支持は減るとの見方があったが、結果は逆だった。このことは「原発ゼロ」の選択が一時の感情などではなく、賛否多様な意見を踏まえ熟慮した末の決定を意味するものだろう。
 しかも、選択する上で何を最も重視するかとの問いには、「安全の確保」が80%強を占めた。原発維持派の大きな論拠である「電力の安定供給」(15%)や「発電費用」(2%)を圧倒したのは、電気料金が高くなったり省エネなど不便な生活をも引き受ける国民の覚悟の表れである。
 経済界は、脱原発では電力不足やそれに伴う企業の海外移転、失業増など経済が停滞すると主張している。これは、原発で稼いできた東芝、日立製作所や東京電力が中枢を占めてきた経団連の言い分である。枝野幸男経済産業相が「(原子力)依存度低下は経済のマイナスにつながらない」と反論したように、考慮すべき材料だが鵜呑(うの)みにすることはできない。
 低成長が定着し、大量生産・大量消費の時代はとうに過ぎ去り、国民の多くは省資源・省エネの暮らしを志向している。討論型世論調査でも、懸念される電力不足に対し、参加者の七割が「国民、産業とも省エネ余地がある」と、エネルギーを減らすライフスタイルへの転換を提案した。
 国民の重い選択を考えれば、政府が九月までに下す選択は「原発ゼロ」しかない。
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●志賀原発訴訟第二ラウンド: 裁判所は信頼を回復できるか?

2012年07月06日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062902000110.html)。安全な原発などあるわけがなく、形容矛盾であるが「危ない原発ランキング」についてのgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/137270)。

 北陸電力 志賀原発の運転差し止め訴訟が起こされた。地裁レベルとはいえ、 金沢地裁唯一反原発判決を書いた井戸謙一さんのあの志賀原発である。その第2ラウンドという位置づけになるでしょうか。東京電力福島第一原発の人災を受け、井戸元裁判長にいかに先見の明があったのかがうかがい知れる。
 関西電力 大飯原発を契機に、次々と原発を再稼働しようとしている。伊方原発美浜原発の名前が挙がるなど、正気の沙汰とは思えない振る舞いである。各地で起こる、原発再稼働反対運度。特に、首相官邸前での週末のデモは想像を超える規模である。OurPlanet-TVhttp://www.ourplanet-tv.org/)の映像資料(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1379)などで確認できる。でも、その声は、首相官邸の住人や第2自民党・元祖自民党・第3自民党の原子力ムラの取り巻き政治家にはどうやら全く届かないらしい。単なる「音」としか感じていないらしいが、さて、明日は「声」が届くだろうか。
 一方、司法はその信頼を取り戻せるのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062902000110.html

【社説】
志賀原発提訴 国策と思わず審理を
2012年6月29日

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の運転差し止めを求める訴訟が起こされた。福島第一原発事故は原発に根源的な疑問を投げかけた。動きは全国に広がる。国策への予断なく審理をしてほしい
 石川、富山両県の住民ら百二十人が二十六日、金沢地裁に提訴した。福島第一原発事故で明らかになった原発の耐震指針や防災指針などの不備を追及するほか、志賀原発周辺の活断層に関する新たな知見を基に現在の活断層連動の評価にも誤りがあると主張する方針だ。被災時に放射性物質が拡散する恐れを指摘し、北陸電力に安全性の立証を求める。
 日本列島が地震の活発期に入ったといわれ、今後も大地震が相次ぐことが危惧される今、当然の動きである。
 今回の提訴は福島第一原発事故を受け、全国で進む「脱原発」一斉訴訟の一環でもある。差し止めの控訴審中の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)では昨年、廃炉を求める訴訟が新たに起こされた。
 関西電力大飯原発(福井県おおい町)では今年三月、再稼働に必要な定期検査終了証交付の差し止めを求めて滋賀県の住民らが提訴。東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)や四国電力伊方原発(愛媛県)でも訴訟が進行中だ。
 原発訴訟ではこれまで差し止めを求める原告側の訴えが退けられてきた。専門性の高い事案であるため、専門家が作り上げた政策や基準に異を唱えることは難しく、司法は行政や電力会社寄りになってきたといえる。そんな従来の流れを根本から変えたのが3・11だ
 「安全神話を振りまいてきた原発行政は全く信頼できないことを露呈。被害想定の基礎となる地震学も知見不足を明らかにした。専門家は敗北したのである
 実は、志賀原発は商業用原発で唯一、運転差し止めの判決を受けたことがある。その二〇〇六年三月の金沢地裁判決にはこうある。「想定を超えた地震が発生する可能性がある。その場合に、構築した多重防護が有効に機能するとは考えられない」。まるで福島第一原発事故を予言したようだ。
 この判決文を書いた井戸謙一裁判長(現弁護士)は本紙の取材に「あれだけ危険なものを動かす以上、被告側が安全を立証すべきだ」と述べた。安全が証明されないなら危険。そんな当たり前の感覚が、専門家の想定できなかった事態を見通すことを可能にした。
 司法は住民、市民の視点で判断を下してもらいたい
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http://gendai.net/articles/view/syakai/137270

専門家が指摘 危ない原発ランキング
2012年6月26日 掲載

活断層の上に大量の使用済み燃料棒

 関西電力の大飯原発(福井)の再稼働が決定し、放っておけば野田政権は次々と「暫定的な安全基準」で原発を再稼働するとみられている。専門家に言わせればとんでもない話だ。

   「福島原発の事故は、津波が来る前に配管がダメになった
    とみられています。しかも、直下に活断層があったわけでもない。
    ということは、震度6程度の地震でも原発は危ないのです。
    大飯原発に関しては、異常を警告するアラームが鳴るなどの
    トラブルが続いているのも心配です」
    (放射能に関わる無機・放射化学を専門とする
          元立教大学理学部教授の佐々木研一氏)

 「使用済み核燃料貯蔵量」も心配だ。全国で貯蔵していない原発はないが、記事末尾のように、大量に保有しているところがある。燃料棒と使用済み燃料はともに原子炉建屋の最も高い位置にある使用済み燃料プールの中で冷却されている。建屋が壊れ、保管されている燃料棒が露出すればアウトだ。危ない断層の上にある原発はゾロゾロだからゾッとする。
 泊原発(北海道)、東通原発(青森)、六ケ所再処理工場(同)、柏崎刈羽原発(新潟)、敦賀原発(福井)、志賀原発(石川)の現地調査を行った東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)に聞いた。

   「活断層が動いた場合、被害が大きくなる原発は、敦賀もんじゅ
    美浜大飯東通です。活断層本体の上に立っているわけでは
    ありませんが、分岐した断層が動くことで建屋が壊れ、被害が
    出るとみられています。これらよりも破格に危ないのは、浜岡
    六ケ所再処理工場です。2つとも、活断層の本体が直下にある。
    地震の揺れだけでなく地面のズレも生じ大きな被害をもたらすと
    考えられます。使用済み核燃料の量を見ても、六ケ所再処理工場は
    ケタ外れに危険です。調査の結果、原発稼働すべきでないのは、
    敦賀、浜岡、六ケ所再処理工場。あとの4カ所も、きちんと
    現地調査してほしいと政府には訴えています」

 六ケ所村の再処理工場直下に存在する活断層は下北半島東部沖にある「大陸棚外縁断層」につながっていて、M8級の地震を引き起こす可能性がある。また、原発としては使用済み燃料量でトップの柏崎刈羽原発には、M7.5の地震が想定される活断層が指摘されている。ここに原発があること自体が狂気である。

  ◇電力会社/発電所/場所/貯蔵量

  ◆北海道電力/北海道古宇郡泊村/380
  ◆東北電力 /東通/青森県下北郡東通村/100
             女川/宮城県牡鹿郡女川町、石巻市/420
  ◆東京電力/ 福島第1/福島県双葉郡大熊町/1960
             福島第2/福島県双葉郡楢葉町/1120
             柏崎刈羽/新潟県柏崎市、刈羽郡刈羽村/2300
  ◆中部電力/ 浜岡/静岡県御前崎市/1140
  ◆北陸電力/ 志賀/石川県羽咋郡志賀町/150
  ◆関西電力/ 美浜/福井県三方郡美浜町/390
             高浜/福井県大飯郡高浜町/1180
             大飯/福井県大飯郡おおい町/1400
  ◆中国電力/ 島根/島根県松江市/390
  ◆四国電力/ 伊方/愛媛県西宇和郡伊方町/590
  ◆九州電力/ 玄海/佐賀県東松浦郡玄海町/830
             川内/鹿児島県薩摩川内市/870
  ◆日本原電/ 敦賀/福井県敦賀市/580
             東海/茨城県那珂郡東海村/370
  ◆日本原燃/※六ケ所/青森県上北郡六ケ所村/2860

    電事連調べ(2011年9月末)など(単位:トン) ※六ケ所は再処理工場
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●大飯原発、本当に再稼働などしている場合か? ~東京電力福島第一原発4号機問題~

2012年07月01日 00時00分02秒 | Weblog


久しぶりに、小出裕章ワードプレスの記事(http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/gendai_2012jun6/http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/tvasahi_2012may25/#more-3067)。東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012063002000231.html)と、関連した神保哲生さんと福島みずほさんのツイート。

 本当に大飯原発再稼働など、やっている場合なのか? FUKUSIMA第一原発の人災の一体何が解決したというのだろう。特に、東京電力 福島第一原発4号炉使用済み核燃料プールが問題である。報道ステーションの映像を、是非、見てみてください(すいません、映像を貼らせていただきました)。
 東京新聞の記事を見ってギョッとした。さらに、神保哲生さんや福島みずほさんのツイートを見て、より一層怖くなる。「冷却装置が停止した福島第1原発4号機の使用済み燃料プールについて、予備の冷却装置も起動できない状況にあると発表」って、一体どうなってるんだ!? 本当に、大飯原発再稼働なんて、やっている場合か? このCMLの記事「[CML 018118] 【拡散希望】大飯原発敷地内の破砕帯(断層)について新たな動き 杉原浩司Koji Sugihara」も必読である。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/gendai_2012jun6/

66 4号機の場合、燃料集合体が破損している恐れ その場合は専用のキャスクを作り直さなければならない 小出裕章(現代ビジネス)

6月6日、小出裕章さんのコメントが、「現代ビジネス」に掲載されました。

何もできないから、運を天に任せるで、いいのか 福島第一原発4号機が「爆発する危険性」をどう考えるべきか 3000万人に避難勧告、そして日本は終わる | 経済の死角 | 現代ビジネス

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32700

=====
「プールの中には事故の影響で大量のガレキが沈んでおり、燃料棒が詰まった『燃料集合体』を吊り下げるラックなどが破損している可能性があります。また、水中に置いたまま、特殊な『キャスク』と呼ばれる容器に収めなければなりませんが、4号機の場合、燃料集合体が破損している恐れがあり、その場合は専用のキャスクを作り直さなければなりません」(京都大学原子炉実験所・小出裕章助教)
=====

※上記リンク先では、小出裕章氏以外に、元スイス駐日大使村田光平、アーニー・ガンダーセン、ワイデン上院議員、元米国エネルギー省長官上級政策アドバイザーで、使用済み燃料問題の第一人者であるロバート・アルバレス氏、などの発言が紹介されています。
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http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/tvasahi_2012may25/#more-3067
   ・・・・・・ ブログ主: すいません映像を貼らせていただきました

525 4号機プール核燃料】セシウム137の量は広島原爆に換算すれば少なく見積もっても5000発分 やるべきことは使用済み燃料を安全なところに早く移すこと 小出裕章

2012年5月25日、報道ステーションに小出裕章さんがビデオ出演されました。

▼録画


▼内容文字おこし
「4号機は大丈夫か」佐野眞一氏 5/25報道ステーション(動画・内容書き出し)

– みんな楽しくHappy♡がいい♪
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1925.html

▼小出裕章氏のコメントのみ引用
=====
小出裕章:
(4号機プールの核燃料は)セシウム137の量は広島原爆に換算すれば、少なく見積もっても5000発分はあると思っています。
=====
小出:
使用済み燃料プールが埋め込まれている階そのもので爆発が起きて、壁などがもう、吹き飛んでしまっている。本当に大きな余震がきて、使用済み燃料プールがくずれおちてしまうというようなことになれば、また、再び大量の放射性物質が吹き出してしまう事になると思っています。
=====
小出裕章:
大量の放射性物質をすでに抱えてしまっているのですから、それが大気中に噴出してくるという、その危険が何よりも重大だし、それを何とか防ぐという事をしなければなりません。やるべきことは、中に入っている使用済み燃料を、とにかく安全なところに早く移すという事だろうと思います。
=====

※上記リンクでは、番組全文が文字に起こされています。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012063002000231.html

福島4号機 燃料プール冷却停止
2012年6月30日 夕刊

 東京電力は三十日、福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で、午前六時二十五分ごろに異常を知らせる警報が鳴って自動停止したと発表した。

 冷却が停止した時のプール温度は三一度で、放射性物質を含む水の漏えいは確認されていないという。東電は、水温が急上昇するとはみていないが、原因を調査するとともに、別系統の冷却装置を稼働させるか検討している。

 4号機の燃料プールでは、六月四日にも冷却が停止していた。

 4号機プールは原子炉建屋五階にあり、未使用の燃料二百四体を含む計千五百三十五体が保管されている。今夏に未使用の燃料を試験的に取り出す予定。
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【twitterより】

神保哲生@tjimbo
こういう事態になった時、再稼動の前日にまともな情報公開が期待できるとはとても思えないから、心配なんだよね。RT 東京新聞:予備の冷却装置起動できず 福島4号機の燃料プール http://bit.ly/LWqlpq
2012年6月30日 - 22:09

福島みずほ@mizuhofukushima
東京電力は30日、冷却装置が停止した福島第1原発4号機の使用済み燃料プールについて、予備の冷却装置も起動できない状況にあると発表したと報道。福島原発事故は収束していないどころか大変な事態原発再稼動なんてとんでもない
2012年6月30日 - 22:09
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●子供の日、漸く原発がこの国から〝消えた〟日

2012年05月05日 00時00分33秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012050402000102.html)。

 3.11FUKUSIMA原発人災後直ぐにでも、この日を迎えなければいけなかったはずである。この日を迎えるのに1年以上を要してしまった。この〝唯一の被爆国〟で。
 この日は、いつまで続くだろうか。原発再稼働に向けて着々と外堀は埋められている。我々〝地元〟民の頑張り次第であろう。
 この日で、この世から原発・核・原子力が消えてしまったわけではない。原発にしても、今後、その放射性廃棄物核のゴミ死の灰10,0000年間、100,0000年間と安全に管理しなければならない。福島第一原発も4号炉の使用済み燃料プールが最も危険な状態にあるのかもしれない。
 未来永劫、この日が続かなければ、この国は救いようがない

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012050402000102.html

【社説】
泊停止・原発ゼロへ 私たちの変わる日
2012年5月4日

 あす、原子力発電の火が消える。私たちは、それを日本の大きな転換点と考えたい。新しく、そして、優しいエネルギー社会へ向かう出発点として。
 私たちは間もなく、原発のない社会に暮らすことになる。
 全国五十基の原発がすべて停止する。国内初の日本原電東海原発(茨城県東海村)と敦賀原発1号機(福井県敦賀市)が止まって以来、四十二年ぶり。ただし、稼働中の原発がその二基だけだったころのことだから、比較にはならない。

不安定な基幹電源
 東海原発は一九六六年に、営業運転を開始した。その後七〇年代に二度のオイルショックを経験し、北海道から九州まで、沖縄を除く日本全土に「国策」として、原発が建設された。五十基が現存し、この国の電力の約三割を賄う基幹電源に位置付けられる。
 しかし、安全意識の高まりの中で、新規立地や増設が難しくなってきた。ここ十年で新たに運転を開始したのは、中部電力浜岡原発5号機など四基にとどまる。電源開発(Jパワー)が建設中の大間原発(青森県大間町)などは福島第一原発事故の影響もあり、操業開始のめどは立っていない。
 震災前にも、定期検査以外に不祥事やトラブルが相次いで、平均稼働率は六割台と低かった。震災後の昨年度は二割強にとどまった。原発は少し大きな地震に遭えば長い停止を余儀なくされる。基幹電源とはいわれていても、もともと不安定な存在なのである
 「原発ゼロ」とはいうものの、原子炉は消えてなくならない。すぐに大きく社会が変わり、安心安全が訪れるわけでもない。
 震災時、福島第一原発4号機は定期検査で停止中だった。ところが津波で電源を失って、使用済み燃料を保管するため併設された貯蔵プールが冷やせなくなり、危険な状態に陥った。

神話と呪縛を克服し
 止まった後の課題も今後、ますます深刻になるだろう。
 中でもすぐに直面するのが二つの原発依存である。電力の約半分を原発に依存する関西の電力不足と、経済の大半を原発に頼り切る立地地の財政と雇用の問題だ。
 このほかにも、欧米や中国からも後れを取った風力や太陽光など自然エネルギーの普及促進や行き場のない高レベル放射性廃棄物の処分など、難しい課題が山積だ。原発ゼロはゴールではなく、原発に頼らない社会の構築へ舵(かじ)を切るスタート地点なのである。
 それでも明日は、われわれの社会と暮らしにとって、大きな転換点には違いない。
 ゼロ地点に立ち止まって考えたい。震災は、原発の安全神話を粉々にした。安全神話の背後にあるのが経済成長の呪縛である。原発、あるいは原発が大量に生み出す電力が、経済成長を支えてきたのはもちろん疑いない。
 経済成長を続けるため、電力需要の伸びに合わせて、高出力の原発を増設し続けた。そうするには、原発は絶対に安全でなければならなかったのだ。その結果、原発は安全神話に包まれた。
 消費者も、そのことにうすうす気づいていたのだろう。日本は世界唯一の被爆国である。私たちの記憶には世界中の誰よりも核の恐怖が染み付いている。経済成長がもたらす物質的な豊かさは、恐怖さえ、まひさせたのかもしれない。被爆国としての倫理に勝るほど、成長の魅力は強かったのか。
 経済成長の神話にも今は陰りが見える。目の前の転換点は、消え残る神話と呪縛を克服し、被爆国の倫理を取り戻す契機になるはずだ。経済の効率よりも、私たちは人間の命と安全を第一に考える。野放図な消費を反省し、有限なエネルギー資源をうまくいかすことができるのなら、新しい豊かな社会を築いていけるはずである。
 優しい社会をつくるため、私たち消費者もエネルギー需給の実態をよく知る必要があるだろう。暮らしを支える電力がどこでつくられ、電気のごみがどこへ葬られるかも知らないで、原発推進、反対の対立を続けていてもしかたがない。電力事業者の誠実な情報開示が必要だし、私たちの暮らしのありようももっと考えたい。

ゼロ地点から始めよう
 浜岡原発の全面停止を受けて名古屋では、原発推進、反対双方の市民有志がこの三月、地域にふさわしい電力供給と消費のあり方を事業者とともに考えようと、「中部エネルギー市民会議」を発足させた。「エネルギー自治」を目指す新たな試みだ。同様の活動は各地で始まっている。
 ゼロは無ではなく、そこから生まれるものは無限大という。明日訪れるゼロ地点から、持続可能で豊かな社会を生み出そう。私たちの変わる日が来る。
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●原発人災は続いている: 小出裕章さん、日本は「お終いです」

2012年03月17日 01時10分49秒 | Weblog


(※町山智浩さんが、上杉隆氏に公開質問状を出しておられます。http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20120314

『小出裕章 (京都大学原子炉実験所) の情報を拡散する会』(http://www.facebook.com/hiroaki.koide.info)の記事で知りました。youtube映像(http://www.youtube.com/watch?v=CezLuBZqd8U&feature=player_embedded)の紹介です。

 どこが「収束」宣言なのか。怒り心頭、そして、ゾッとした。爆発〝事象〟のなかった福島第一原発4号炉の燃料プールが〝宙ぶらりん〟になっている問題。地震・余震が続くなか、危機は続いている。原発人災は続いている。市民はそこに目をつむり、マスコミは覆い隠し、原子力ムラの住人は口をつぐみ、原発再稼働・原発建設再開・原発輸出をするという。〝犯罪者〟は刑務所に入ることさへない。関西電力 大飯原発は、再稼働に向けて着々と、粛々と進められている。茶番のストレステスト・計算ゴッコに対して、「大飯原発は安全」のお墨付きを与える委員会委員。「犯罪者」が拡大生産されている。この国は、どうかしている。恥ずかしい。

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http://www.facebook.com/hiroaki.koide.info

小出裕章 (京都大学原子炉実験所) の情報を拡散する会

2012年3月8日(木)、テレビ朝日モーニングバードそもそも総研」で、福島原発4号機の使用済み燃料プールについて、玉川徹氏が小出裕章氏をインタビューされました。


http://www.youtube.com/watch?v=CezLuBZqd8U&feature=player_embedded

小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本は"おしまい"です

小出裕章
もう見ていただいて分かるように
ここにプールがあって
その底に使用済み燃料がたくさん溜まっている
もしこれから大きな余震でも起きて
ここの壁が崩壊するようになれば
プールの水が抜けてしまいますので
使用済みの燃料を冷やすことができなくなる
そうするとどんどん更に溶けてしまうということになって
使用済み燃料がたぶん全て溶けてしまうだろうと思います
そうなると使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が
何の防壁もないここから外に噴き出してきてしまう

<地震が来ない内に使用済み燃料を抜き出して
  横にプールでも造って移せばいいんじゃないですか>

ところが使用済み燃料を空中に吊り上げるようなことをすると
使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので
周辺の人達はもう死んでしまうしかないというくらいの強さ

オペレーションフロアの上に
巨大なクレーンのようなものが見えます
これがクレーンで
実は巨大な容器を吊り上げたり
吊り降ろしたりするためのクレーンなんですが
もうこの建屋自身がもう爆発で吹き飛んでしまっていますから
もうこのクレーンすらが使えない

やらなければいけないことはたくさんあって
まずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっている
瓦礫などをどけなければいけない
そしてどけた後に巨大な容器を沈められるように
何らかのクレーンのようなものを
現場で動かせるようにしなければいけない
外から巨大なクレーンで吊るということができるでしょうから
その準備をする
そして沈めて
もうたぶん何がしか壊れているであろう使用済み燃料を
巨大な容器に入れて
それをまた外に吊り上げるということをやらなければいけない
ただそういうことを全部やろうとすると
たぶん何年という単位が必要になるだろうと思います

その何年という間に建物を壊すような地震が来たら

おしまいです
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●デタラメ!! 「首相は原発〝安心〟教教祖、〝暗然〟委員会委員は〝安心〟教会神父」

2012年03月14日 00時00分36秒 | Weblog


どこぞやの〝ト〟教委〝ト〟知事がさぞかし喜びそうな、たかが〝旗〟やたかが〝歌〟で内心を冒そうとしているバカなお話、つまり、国歌斉唱をめぐって大阪のおイヌ様校長が大阪元〝ト〟知事のご機嫌をうかがった話を書きたかったのだが、『●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話』は明日に。この高校の生徒の心の声を聞いてみたいよ、ホントに。この新市長に投票した方たちにも、今の気持ちを聞いてみたいものだ。)


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201203130417.html)。出すタイミングを逸したが、asahi.com(http://www.asahi.com/politics/update/0308/TKY201203080236.html)と東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012031202000027.html)の記事も。

 いったい何を考えているのやら。野田首相は、どうやらFUKUSIMA原発人災は解決したと思っているらしい。なにせ、冷温停止「状態」などと、恥ずかしげもなく事故「収束」宣言できるのだから。メルトダウンし、お釜の底が抜けてどこに炉心があるのかわからないのに、空のお釜の温度で議論することに何の意味があるのか。4号炉の宙ぶらりんの使用済み燃料プールの問題もどう解決したのか? FUKUSIMAの現状を見ても、記事のような発想や発言ができる神経って一体なんだ? 前首相の「脱原発社会宣言」は何だったのか、単なる個人的な発言で片付ける政党ってなんだ??
 関西電力の大飯原発を再稼働しようとしている〝安心〟教教祖様。youtube映像『刑事司法の欠陥を全てさらけ出した布川事件(解説:青木理氏)』(http://www.youtube.com/watch?v=KJ8ikAOGW38)の一部は、原発の「安全と危険」の議論を「安心と不安」の議論にすり替えたという話が出てくる。その意味で、首相は狂った原発〝安心〟教教祖、それを支える〝暗然〟〝安心〟委員会委員は教会神父である。後藤政志さんらの外部委員の貴重な意見を何ら斟酌する訳でもなし、単なるアリバイ作りであり、最初から「原発再稼働」の結論ありき。茶番だ。ストレステストについては、当初、1次評価と2次評価云々の議論があったはずであるが、どこかに吹っ飛んでいないか。所詮、計算ゴッコであり、〝安心〟教信者に怪しげで危うい〝安心〟を安売りする紙っキレだ。本当にこんなことを許していいのか!! わずか1年程で、原発再稼働を許すようなニュースが流れることなど、許されていいのか? マスコミも反対キャンペーン・原発廃止に向けてのキャンペーン報道を張るでもない。本当に恥ずべき国の姿だ。こんな言葉は使いたくはないが、「正気なのか」? この分では、当初予想の通りではあるが、浜岡さへも再稼働してしまう勢いだ。思い起こしてみると、泊原発玄海原発など着々と外堀を埋めていた訳。暴走しているのは原子炉だけでなく、この国自体だ。

  1年前の2011年3月13・14日のブログ:
     『●お見舞い申し上げます・・・
     『●福島第一原発3号炉はプルサーマル・・・

1年前のこの時期に立ち返って、原発人災絡みのニュースに多くの人々が釘付けになていたあの頃に立ち帰って、FUKUSIMA原発人災の結果を見直しても、このまま原発再稼働を許しても良いという〝安心〟教信者の方ばかりならば、もう呼びかける言葉もない。以下の3つの記事を読んでもまだ何も感じないのか??

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http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201203130417.html

2012年3月13日17時24分
大飯原発再稼働、政治判断へ 耐性評価、安全委が確認

 定期検査で停止している原発の再稼働の条件とされるストレステスト(耐性評価)について、内閣府の原子力安全委員会の検討会は13日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の1次評価で経済産業省原子力安全・保安院が妥当とした審査書の確認作業を終えた。安全委は近く、審査の内容に問題はないとする確認書を出す。
 安全委による確認作業は大飯3、4号機が初めて。今後、原発の再稼働について、野田佳彦首相や関係閣僚が是非を判断することになる。
================================================================================

================================================================================
http://www.asahi.com/politics/update/0308/TKY201203080236.html

2012年3月8日16時1分
原発再稼働、地元合意前に国が判断 野田内閣が方針

 定期検査で停止中の原発について、野田佳彦首相と関係閣僚は、地元合意に先立って再稼働の是非を判断する方針を固めた。これまでは地元の理解を再稼働の前提としてきたが、国の責任を明確にすることで地元を説得するねらいがある。
 藤村修官房長官は8日午前の記者会見で、「原子力安全委員会の結論が得られた段階と、最終的に地元の理解を得られているかを含めて再稼働の判断を行う段階で、それぞれ(首相を含めた)4大臣で判断を行う手順だ」と述べた。
 政権が早期の再稼働をめざす関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)は、原子力安全委員会が近く、ストレステスト(耐性評価)の妥当性を確認する見通し。これを踏まえ野田首相と藤村氏、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発相が安全性を確認して再稼働の是非を判断。そのうえで地元の理解を得たのち、再稼働を最終決定する。
 政権はこれまで「地元の理解や国民の信頼が得られているかという点も含めて最終的に(判断を)行う」(藤村氏)と説明してきた。だが、地元からは「国から明確なメッセージがない」(西川一誠福井県知事)と不満が出ていた。
================================================================================

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012031202000027.html

原発再稼働  先頭に立つ」 首相、自ら地元説得意向
2012年3月12日 朝刊

 野田佳彦首相は十一日、東日本大震災から一年を受けて首相官邸で記者会見し、定期検査中の原発再稼働に関する地元への対応について「政府を挙げて説明し、理解を得る。私も先頭に立たなければならない」と述べ、再稼働を妥当と判断した場合、自ら地元の説得に乗り出す意向を表明した。
 首相は、再稼働を判断する手順について、まずは自身と藤村修官房長官、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発事故担当相の四人が国の原子力安全委員会による安全評価(ストレステスト)の一次評価の妥当性を確認すると説明。「(原発再稼働の)安全性と地元の理解をどう進めるかを確認する」と述べた。
 政府は首相らが一次評価の妥当性を確認した後、地元の同意を得る方針を藤村氏が明らかにしている。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)については、原子力安全委による一次評価の審査が大詰めを迎えている。
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●福島第一原発3号炉の使用済み燃料プールの問題

2011年05月12日 00時00分57秒 | Weblog


最近注目しているWP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)。ラジオ等の音声情報と同時に、文字起こしまでしてあり、大変な労作。ラジオを聞くのが難しい(radikoで可能なのかな? でも、地域情報の設定が不明で腹立たしい!)身としては、大変に助かる。

 昨日の情報として気になるのは、3号炉の温度上昇の異常さ。それから、使用済み燃料プールの燃料棒破損の可能性。東電ら関係者は、燃料棒の破損の可能性を否定しているが、小出さんは一笑に。水素爆発時の瓦礫に付着した放射性物質が検出されているという東電サイドの説明を、小出さんは明確に否定。検出値が正しいとすると、使用済み燃料棒の破損以外にないと。また、どこまで正しい値かどうかは未確定ながら、同所での注目すべきはヨウ素131の検出値の高さらしい。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/10/tanemaki-may10/

2011年5月10日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの番組「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

・・・・・・。


要約

・(半径20キロ圏内の警戒区域内住民の一時帰宅が始まった。帰宅後の被曝量を調べたところ1〜10マイクロシーベルトだった。どうか?)その程度で収まってよかった。被曝に関して安全量はないが、住民の方にとっては当然必要な行動だった。この被曝量であれば少し安心した。


・(ペットを連れ帰りたい人が多いため、職員が連れ帰り、基準値を上回ったときは水で除染すると言うが?内部被曝は?)もちろんペットは内部被曝はしている。ペットから人間がどういう被曝をするかについては大した危険はないだろう。ただペットは汚染した空気を吸い込んでおり、水も食べ物も摂取しただろうから、放射性物質を取り込んでいるはず。そうしたペットの鼻から出た息を吸い込めば、人間が被曝することもありえる。が、相手が人間だったら当然汚染地域から連れ出すし、ペットを家族とみている飼い主からすれば、被曝はどうであれ連れ帰るのは当たり前。

・(リスナーからの質問。3号機の圧力容器の温度が毎日上昇しているが大丈夫か?)私も不思議だと思ってデータを見てきた。東電の発表は後に訂正されることがあるから、今回も間違いであればいいとは思うが、圧力容器の温度は333度になっている。

・(4月末は80度代だったが300度超になった要因は?)よく分からないが、測定器が正しいのであれば冷却に失敗している証明。外から水を送る配管に破れがあって水がきちんと入っていない心配がある。東電もそれを疑って、別の配管にする予定と報道されている。

・(何度になるといけないのか?)運転中であっても280〜300度。それが今回300度を超えているというのは、異常な状態になっているということ。

・(温度を下げるために新たな配管をつくって冷やす?)と、東電は言っている。

・(燃料棒が再度熱を持っているという判断か?)可能性はある。運転中の燃料ペレットの最も高温の部分は2000度。いまは連鎖反応は止まっていて温度は下がっているはずだが、電源がなくなり、燃料被覆管が壊れ、ペレットは2800度くらいになり溶けてしまって、それは東電も認めている。溶けたペレットは炉心に留まっていると予想してきたが、もしかするとそれが圧力容器の底に流れ落ちて、それにより温度が上がっている可能性もある。ただしこれは最も恐れているメルトダウンではない。これなら水蒸気爆発は起きない。燃料が一部溶けた状態で圧力容器の底に留まって温度を上げているのかも。

・(最近出ている即発臨界説と関係あるか?)関係ない。

・(3号機の使用済み燃料プールの写真が公開されたが、瓦礫だらけで燃料が見えない状態だが?)3号機はすごい爆発だったため燃料プールは破損しているはずで、燃料も破損している心配がある。きちんと調べてほしい。詳しく知りたい。

・(この燃料プールで、通常は検出されない放射性物質が5月8日現在で検出されているらしい。通常の1000倍程度の濃度。1立方センチメートルあたりセシウム137が15万ベクレル、セシウム134が14万ベクレル、ヨウ素131が1万1千ベクレルだが?)いま聞いた限りでは、使用済み燃料棒が破損していて、それがプールの中に漏れてきたものと思われる。不審なのはヨウ素131。これが他の10分の1としたら、多すぎる。これは半減期が8日。既に事故発生から二ヶ月経っており、100分の1以下にはなっていないとおかしい。多すぎる。もし多いとすると、途中で核分裂の連鎖反応があったということかもしれない。3月11日の時点で核分裂の連鎖反応は終わっているはずだが。いま聞いたので正確な分析はできないが。

・(東電は高い放射能濃度の原因は、燃料棒の損傷ではないと言っているが?)それはおかしい

・(東電は、原子炉損傷による核分裂生成物の落下、あるいは瓦礫に付着した放射性物質がプールに落ちて溶けた、と説明しているが?)正気かどうか東電に聞いてほしいそんなことでは到底説明不可能。瓦礫はどこから来たのか?使用済み燃料プールのフロアで爆発があったが、そのフロアで最も放射能濃度が高いのは使用済み燃料そのもの。それが壊れていないというなら、それ以外にどれが原因になりえるのか東電に聞いてみたい。
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●まずは第一歩目かな・・・??

2011年05月09日 00時03分14秒 | Weblog


新聞一面、唐突でびっくり。asahi.comから。

 まずは一歩目として評価。でも、「防潮堤新設」など非現実的であり(砂上の楼閣でシャレにもならない)、「停止」ではなく、「廃止・廃炉」すべきです。あらゆる意味でコスト的にも原発など非現実的であり、即刻すべての原子力関連施設を廃止すべきである。原子力発電すれば必ず出てくる核のゴミという、どうしようもない廃物の管理がそれでも残される訳で(「オンカロ」では10,0000年!! 小出裕章さんによると、日本政府は100,0000年保管する必要があると言ってるそうです!【5月6日 浜岡だけでなく全原発を止めるべき 小出裕章】)、NIPPONの未来の子供達に本当に申し訳ない思いである。日本のどこに地層処分する場所などあるのか・・・。小出さんは、東京に埋めろ、だって政府は日本中どこでも300から1000m掘れば大丈夫と主張している訳だから、と。もともと原子力など技術的に非現実・非合理だった、ということにいい加減に気付くべきだ。付け加えれば、小出さんでさえも「想定外SOUTEIGAI」だった使用済み燃料プールの問題もある。また、ガラス固化という未確立の技術の問題。

 一方、伊方玄海についても菅首相に決断を促したい。川内も、上関祝島)も廃炉を。全ての原発を直ぐに廃炉してほしい。地元は「原発停止ドミノ」を恐れているという。あきれるばかり。

 でも、今回の一面トップニュースに接しても私は悲観的、冷めている。
 「2~3年後」に現政権、民主党政権が維持されているかどうかも疑わしいし、政権が変われば、あるいは、自民党が復権すれば、すぐさま浜岡原発再開に舵きりするでしょうからね。投資すれば投資するほど儲かるシステム、利権裏金天下りなど、お金儲けしか考えていない政治屋・議員センセや電力会社上層部、それらを下支えする多くの無関心な人々(都知事選など、ほとんど原発が争点にさえならない)ですもの。裁判所も絶望的、下記静岡地裁の判決を参照。
 もう一点は、FUKUSIMAの人たち、特に子供たちには、あまりにも遅すぎる決断だったといえます。

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http://www.asahi.com/politics/update/0506/TKY201105060230.html

浜岡原発の全原子炉停止へ 首相の要請受け入れ
                              2011年5月7日3時10分

 菅直人首相は6日、東海地震の想定震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、定期検査中の3号機や稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉を停止するよう中部電に要請した。中部電は受け入れる方向。停止期間は、中部電が2~3年後の完成を目指す防潮堤新設までとなる見通しだ。
 中部電は近く役員会を開き、要請に対する対応を決める方針。首相には法律上、原発の運転停止を指示する権限がない。原発を停止すれば、不利益を被ったとして株主から訴えられる可能性もある。ただ、中部電幹部は6日夜、「(政府の)要請とはいえ、命令に近い重みを持っている」と述べ、すべての原子炉を停止させる方向で調整していることを明かした。

 首相の政治判断で稼働中の原発が止まれば、初めてのことだ。

 要請は海江田万里経済産業相を通じ中部電に伝えた。首相は6日夜、首相官邸での記者会見で停止要請を明らかにし、「国民の安全と安心を考えてのこと。浜岡原発で重大な事故が発生した場合、日本社会全体におよぶ甚大な影響を併せて考慮した」と強調した。

 首相は停止要請の理由に東海地震を挙げ、「30年以内にマグニチュード(M)8程度の地震が発生する可能性が87%という数字も示されている」と説明。特有の事情があるとの認識を示し、浜岡以外の原発への対応には言及しなかった

 停止期間については「防潮堤の設置など中長期の対策が完成するまでの間」とした。中部電は海岸沿いの高さ10メートル以上の砂丘と原発の間に、津波対策として高さ15メートル以上の防潮堤を新設する予定だ。

 首相は、停止要請までの経緯について「先の震災とそれに伴う原子力事故に直面し、私自身、浜岡原発の安全性について様々な意見を聞いてきた」と説明。今後の中部電管内の電力不足対策について「需給バランスに大きな支障が生じないよう政府として最大限の対策を講じていく」と語った。
 中部電は、すべての原子炉を停止させた場合、電力不足に陥る可能性があるため、東京電力への電力融通は「やめることになる」(中部電幹部)という。

 政権が原発停止要請に踏み切った背景には、東京電力福島第一原発の事故を契機に国民世論に浜岡原発への危惧が高まっていることなどがある。川勝平太静岡県知事ら地元自治体の首長も、新たな安全基準を満たさない段階での浜岡原発の稼働に難色を示している。


    ◇

 〈浜岡原発〉 中部電力では唯一の原発で、静岡県御前崎市にある。1~4号機は福島第一原発と同じ沸騰水型炉(BWR)、5号機は改良型沸騰水型炉(ABWR)。1号機(1976年運転開始)と2号機(78年開始)は2009年1月から廃炉の手続き中。現在、代替として6号機の新規建設の計画がある。中電が発電したり他社から受けたりした電力量実績は、10年度速報値で1423億キロワット時、そのうち浜岡原発の発電電力量は153億キロワット時と、1割強だった。

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http://www.asahi.com/national/update/0506/TKY201105060333.html
http://www.asahi.com/national/update/0506/TKY201105060333_01.html

静岡知事「英断に敬意」 浜岡原発への全炉停止要請
                              2011年5月6日22時1分

 菅首相の突然の記者会見を受けて、浜岡原発の地元自治体は対応に追われた。

 中部電力の安全対策を疑問視する発言をしてきた静岡県の川勝平太知事は午後8時すぎになって「英断に敬意を表します」とコメントを発表。「県としては、省電力、省エネルギー対策にこれまで以上に取り組む」とした。

 原発が立地する静岡県御前崎市の市役所では、会見を受けて職員らが慌てて登庁。だが、石原茂雄市長は外出しており、職員たちは相次ぐ問い合わせに対して「現在、情報確認中です。もうしばらくお待ち下さい」と繰り返した。
 浜岡原発の1~4号機をめぐっては、周辺住民らが運転の差し止めを求める訴訟を起こしている。一審・静岡地裁では原告側が全面敗訴したが、訴訟は現在も東京高裁で続いている。菅首相が全炉の停止を要請したと聞き、原告団長の白鳥良香さん(78)は「本当ですか? この上ない朗報だ。信じられない」と声をうわずらせた。
 訴訟の大きな争点は「想定を超す地震が起きるかどうか」。だがこれに対し、07年10月の一審判決は「耐震安全性は確保されており、原告らの生命、身体が侵害される具体的危険は認められない」と判断した。
 白鳥さんは、首相の要請について「福島の事故を受け、考えが改められなければ、この国も終わりだと思っていた。この英断を貫いてほしい」と期待を込めた。

     ◇

 一方、その他の原発を抱える自治体や、電力会社の関係者は、突然の発表に驚きを隠せない。

 2007年の新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発(全7基)が立地する同県柏崎市の会田洋市長は「相当思い切った決断だ」と戸惑い気味に話した。

     「柏崎刈羽原発について国がどう考えるのか。浜岡原発だけの話なのか、説明を受けたい」


 同原発は中越沖地震で設計値を大幅に上回る揺れに見舞われた。耐震強化の工事をし、全7基のうち4基が運転を再開している。会田市長は「必要な耐震補強はなされており、ただちに止める必要があるとは考えていない」とする一方、東電側の進める津波対策については「十分かどうかは別。福島第一原発の事故の検証結果も合わせて考える必要がある」と話した。

 日本海側の北海道泊村に泊原発を持つ北海道電力の関係者は「情報は、ニュースの内容だけしかない。なぜ今なのか」と驚いた。

     「まさか泊原発まで止めろ、とは言わないだろうが……」

 北海道庁の危機対策局幹部も「じゃあ他の原発はどうなのか、というところが示されていない」という。

 九州電力の玄海原子力発電所のある佐賀県玄海町の岸本英雄町長は「唐突な発言だ。玄海原発2、3号機の運転再開問題は、国による安全が確認されたうえで、町議会で議論すべきだと思っている」と話した。
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●小出裕章さんの定義する「再臨界」とメルトダウン・水蒸気爆発の連鎖の可能性

2011年04月17日 00時00分00秒 | Weblog


THE JOURNALの高野論説に「原子力事故対応マニュアル」(http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/post_752.html)という記事が出ています。長いので引用はしませんが、一読しておく価値があると思いました。

 原子力発電についての、小出裕章さんによる古い資料http://www.scribd.com/doc/52684311/%E6%84%9A%E3%81%8B%E3%81%AA%E6%A0%B8%EF%BC%9D%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E5%88%A9%E7%94%A8)がリンク先にあります。2007年7月7日の学習会の資料文章のようです。タイトルは「愚かな核=原子力利用」です。「原子力は即刻やめても困らない」など、これまで紹介したYouTubeなどでのお話と共通するものが多い資料です。

 さらに、少し時間が過ぎてしまいましたが、岩上安身さんによる小出裕章さんのインタビューの第2段(http://iwakamiyasumi.com/archives/8211)。第1弾はこちらに(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b4f689c5708ac4157ad72c84f4cb7dec)。

   小出裕章助教(京大原子炉実験所) 2011年4月11日
               【http://iwakamiyasumi.com/archives/8211

 本日のブログのタイトルは最悪を想定した上で議論をしておくべき、という趣旨。videonews.comのこの記事http://www.videonews.com/on-demand/511520/001784.php)の趣旨と同様、大マスコミにはまったくそういった議論が無いことは大きな問題。本インタビューの中でもその話題が出てきます。ネット上に溢れる小出さんが発した情報は、マスコミでは全くと言っていいほど、取り上げられていません。
 原子力工学の知識がなく、ブログ主の無知・誤解・間違いが予想され、以下は不正確・誤りを含む可能性のあるメモですが、印象に残った点をメモにしておきます。

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 賛否両論で真偽は定まらないが、インタビューの主題は「再臨界」について。

 いまや、「被爆無しの労働」は不可能。原発労働者は、労働時に皮膚をさらしたりせず、また、内部被爆を絶対に避けるべき。

 圧力容器も漏れてるし、格納容器も漏れてる。後者の破損はどうしようもない。原発下部のサプレッションプールから汚染水をくみ上げて、格納容器そのものに循環させて、中途に熱交換器を設ける策を提案。冷却水のかけ流し、汚染水の垂れ流しにならないように、早く循環系・冷却回路の構築が必要。

 
岩上氏「破損が最悪の一歩手前の危機ならば、最悪の危機は再臨界でそれは破局を意味するのか」との問い? 一度止めたウランの核分裂が再度起こることが「再臨界」。「再臨界」の発生を疑わせる根拠の一つは、天然の塩素に中性子が衝突することでしか生成され得ないクロル(塩素)38が検出されたこと。その寿命は三十数分なので、3月の末に東京電力がその存在を公表しており、そのデータにミスがあるとの訂正がなされてはいないことから、震災後ある程度時間が経っているにもかかわらず、半減期の短いクロル38が生成されたことは「再臨界」の発生を疑わせる。ウランの核分裂が続いていることを意味する。東京電力のその公表データが正しかったかどうか、そこはポイント。
 ここで言う「再臨界」が、すぐさま破局につながる、とまでは言えない。ウランが一カ所に高濃度に集積されて初めて臨界に達する。その例が、JOCの臨界事故。
 ジルコニウムの被覆管が溶けてしまうと、小指の先ほどのペレット(「ウランで作った瀬戸物」)が崩壊してきて(プルトニウムが検出されているので、ウランの瀬戸物が溶けたこと・損傷が起ったことは確実)、ウランが「ぶすぶすと燃え続ける」、それを小出さんは「再臨界」と呼んでいる。現状では、激しくウランの核分裂反応が起こる、爆発するという意味では言っていない。小規模に各所で「ぶすぶすと燃え続ける」といったイメージ。


 2800℃以上でペレットの溶解が起る、したがって、原子炉内がそのような高温になっていることを東電は認めたくない。もし圧力容器の底に水がたまっていて、メルトダウン時に溶融したペレットが水に触れると、水蒸気爆発が起こることを小出さんは最も恐れている。それは避けなければならない。メルトダウンと水蒸気爆発が最悪の事態。そうなると発電所の中では何の作業・対処もできないので、福島第一原発・第二原発のすべての原子炉が連鎖的にメルトダウンと水蒸気爆発を起こすことに。使用済み燃料プールまであり、これも破壊。影響は、チェルノブイリの数倍規模では収まりそうもない。チェルノブイリでは風下700kmでも高濃度汚染地域が・・・。国土の狭い我が国では?
 小出さんの言う現状の「再臨界」を止めるには、ホウ素の注入。キチンと「再臨界」の場所にホウ素が到達していれば効果あり。海水の塩分の影響で、ホウ素注入に何らかの支障をきたした可能性を小出さんは疑っている。ホウ素自体も析出する。

 機械は壊れる、人間は間違う」、したがって、「事故は必ず起こる」。「全電源喪失・ブラックアウトは絶対起きない」と言ってきた、「想定不適合事故」と云ってそういった事故を想定することを避けてきた。「割り切ってきた」訳だ。原発では絶対に事故は起きないと思ってはならない。事故は、必ず起きるという覚悟が必要。その覚悟が無いのならば、原子力発電を選択すべきではなかった。
 プルトニウムをどんどんと生みだすもんじゅの危険性。比熱1の水は冷却材として素晴らしい。放射能も生みださない。もんじゅでは水を使えない。大変危険なナトリウムを冷却材に使う。一方、六ヶ所村の再処理工場には使用済み燃料を大量に抱え込んでいる。冷却のための循環ポンプが止まれば、火事・水蒸気爆発が起こる。

 政府・電力会社の公開データを基に、インタビューの1時間3分以降に、原子力が無くても大丈夫な理由が述べられている。是非見て欲しい。「需要のピークに合わせないとダメだ論、だから、原子力を選択論」について、水力+火力で十分足りる。電力需要ピークとは、夏場の数日のある数時間に過ぎない。対処法はいくらでもある。
 原子力を選択するかぎりバカげた揚水発電所が必要というアホらしさ。揚水発電所を考慮に入れると、原子力はコスト的には全く割に合わない。それを考慮に入れなくても、水力や火力よりも同等か、むしろ高い。揚水発電所を考慮に入れないだけでなく、放射性廃棄物処理のコストが元々考慮されていない。アホらしい。日本人は、ずっとマスコミや電力会社の洗脳に騙されてきた訳。

 この期に及んで、「いまだに、電力が必要だから、原子力をやるという発想があることが信じられない」という小出さんの嘆き。
 経済や雇用問題も含めても、原発は最悪の選択。原子力を選んだがために、電気料金が高くなり、新自由主義経済に走り、経済や雇用が空洞化した。

 最後に、即刻原子力は止めるべき、と小出さんは強く主張
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