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●FUKUSIMAでも変わらないNIPPON

2011年03月27日 00時00分42秒 | Weblog


保坂展人さんの論説http://news.livedoor.com/article/detail/5434344/)を見つけました。「フクシマ」で原発政策転換しない日本、FUKUSIMAでも何も変わらないNIPPON。この貧困なエネルギー政策。福島県民どころか、その周辺だけでなく、アジア・全世界に放射能をまき散らしつつあるのに、どうしようもない我が国です。本当に哀しい気分になってきます。破滅への途上にあるというのに・・・。

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http://news.livedoor.com/article/detail/5434344/

「フクシマ」で原発政策を転換しない日本
                         2011年03月23日11時47分

保坂展人
社民党所属/前衆議院議員。

 大地震・大津波に加えて原発震災。福島第1原発の現場で、原発事故の最悪化・重大化を阻むために日夜努力している努力に敬意を払いたい。外部電源が通電し、ポンプが作動という順序に冷却系が作動していくことを心から祈りたい。世界が固唾を飲んで「フクシマ原発事故」を見続けている時、足元の日本でも、さすがに「国策としての原発推進」は大転換を迫られるだろうと考えている人が多いと考えてきた。しかし、少なからぬ人々が「原発推進を変える必要はない」と考えていることがわかってきた。

 テレビでは素直に「原発はクリーンで安全なエネルギーと思ってきた」人たちが、国策に従い最初から結論ありきの「安全」太鼓判を押し続けた原発御用学者の人々が繰り返し登場し、「今回の事態があったからと言って、日本は原発をやめるわけにはいかないという言説を垂れ流す。2007年、柏崎刈羽原発を直撃した中越沖地震で、大災害の一歩手前の損傷を受けた現地に2回入り、「地震と原発の二重災害に対しての警告だ」と強く発言したが、自民党・民主党には国会で集中審議する姿勢などさらさらなくまったく国会での議論は散発的なものに終わり、警告は生きなかった。今回の重大事故ですら、日本の今後には何ら生かされない体質がいまだに続いていないだろうか。

『沖縄タイムス』のサイトで見た記事。

【ジュネーブ共同】20日付のスイス紙ル・マタンは、福島第1原発事故を受けた世論調査を掲載、将来的にスイス国内の原発廃止を望む意見が87%に達した。2009年の調査では73%が「原発は必要」と答えていた。スイス国内では原発5基が稼働中。スイス国内では原発5基が稼働中。このうち稼働から約40年が経過する2基に関しては、62%が「閉鎖すべきだ」としている。調査は17~19日、約500人を対象に行われた。

3月21日の東京新聞特報面に日本経団連米倉弘昌会長の驚くべきコメントが掲載されていた。

    経済界からは早くも原発の危険性を忘れたかのような発言が飛び出した。
    日本経団連の米倉弘昌会長は記者から「日本の原子力政策は曲がり角か」と問われ
    「そうは思いません。今回は千年に一度の津波だ。(地震に)あれほど耐えているのは
    素晴らしい」と強調。見直しの必要について「ないと思う。自信を持つべきだと思う」と述べた。

    
「全然わかっていないと」広瀬隆氏。「千年に一度と言われるが実際に被害を
    大きくしたのは津波。百年あまり前の1898年に起きた明治三陸地震でも岩手県沿岸の
    綾里で38m、田老で14mを記録した。決して想定外ではなかったはず。
    素人の私でも予測出来るのに対策を取ってこないのは
       人災だ」


また、3月22日は与謝野経済財政担当大臣の発言の報道もあった。

    与謝野馨経済財政担当相は22日の閣議後会見で、福島第1原発事故に関連し、
    「日本中どこの地域を探しても環太平洋火山帯の上に乗っている国だから
    (地震が多いという)その運命は避けようがない」と述べた。
    これは原発推進の立場から地震が多いことは原発を止める理由に
    ならないとの考えを強調した発言。

    同相は「将来とも原子力は日本の社会や
    経済を支える重要なエネルギー源であることは
    間違いない」と語り、あくまでも原発を続けるべきだとの考えを示した。〔時事通信〕


 米倉経団連会長と与謝野大臣の認識と感覚は共通のものがある。まだ着地点が見えているわけではない福島原発の重大事故があっても「原発推進の国策は微動だにしない」というもの。これは、戦後日本の電力会社と原子力産業が財界・政界に築いてきたいかに強力なものであるかを示している。

 1980年以前の老朽化した原発を止めるとドイツが決断したように、リスク軽減に向けた決断が必要だ。
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 静岡県知事や中部電力社長は正気(商機?)でしょうか? asahi.comの記事http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000161103250001)によると、浜岡原発3号炉の再起動を厚かましくも申請し、それを知事が平気で認可する訳です。彼らは、FUKUSIMAを見ても何も感じないわけです。

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http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000161103250001

浜岡原発3号機 起動へ
                      2011年03月25日

 中部電力の水野明久社長が24日、県庁に川勝平太知事を訪ね、定期点検を終えた浜岡原子力発電所3号機を、1週間程度の安全対策訓練の後、起動させたい考えを伝えた。東日本大震災の影響による厳しい電力事情を踏まえ、川勝知事は、万全の安全対策と情報開示を条件に起動を認める考えを示した。

知事、条件付きで認める考え
 東日本大震災とその後の福島第一原発の事故の影響で、再起動の是非が問われている浜岡原発3号機。中電は、津波で非常用の電源が機能しなくなった福島での事故を受け、非常用電源の接続やバックアップ用の発電車の設置など、同様の被災時を想定した安全対策訓練を実施後、起動にこぎ着けたい考えだ。
 「計画停電もあり非常事態。管内の安定供給や東京電力管内への応援を考えると、しっかりとした安全対策をとった上、(3号機を起動して)安定供給に努めたい」とした水野社長に対し、川勝知事は「私も同じ考え」と理解を示した。
 一方で川勝知事は、福島での事故後、東電の情報提供が混乱したことに触れ、「あってはならないこと。不安が増幅されて風評被害につながりかねない」と中電側に迅速な情報提供を求めた。
 会談では、6号機の新設や4号機で予定されているプルサーマル計画については触れられなかった。終了後、水野社長は記者団に対し、6号機については、着工を2015年度から16年度に延期するが、現時点では計画を中止する考えがないとし、プルサーマル計画については導入時期は検討するとした。
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 最後に呆れた国会答弁のご紹介http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1773.html#more)です。その極一部のみ紹介します。質問者は福島瑞穂福島みずほ)さん。
 「割り切って事態の想定をしない」そうです。そのくせ、「想定外の事態」という訳です。ふざけ過ぎている、と思いませんか?

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http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1773.html#more

福島みずほ
 水素が出るというのは、格納容器から出ているわけじゃないんですか。
 班目さん、二〇〇七年、平成十九年二月十六日、浜岡原子力発電所の裁判の証言で、非常用ディーゼル発電機が二個とも起動しない場合に大変なことになるのではないかと質問を受け、そのような事態は想定しない、そのような想定をしたのでは原発は造れない、だから割り切らなければ設計なんてできませんねと言っていますね。割り切った結果が今回の事故ではないですか。

政府参考人班目春樹君)
 確かに割り切らなければ設計ができないというのは事実でございます。その割り切った割り切り方が正しくなかったということも、我々十分反省してございます。
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