Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●リラッキングとオンカロ

2011年07月12日 00時01分55秒 | Weblog


WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に出ていた記事http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/29/tanemaki-jun28/)。

 このまま福島第一原発の汚染問題が何らかの終息を見たとしても、これまで生成されてきた核のゴミを数万年、数十万年と管理し続けなければならない。今後、運転すればするほど放射性廃棄物が増え続ける。本当にバカげた発電方式である。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/29/tanemaki-jun28/

628 全国の原発で使用済み燃料を密に詰めなおし余裕を切り落としている 小出裕章(MBS

2011
年6月28日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。


番組案内
9000人以上の株主が詰めかけた東電の株主総会。怒号が飛び交う中、混乱の幕開けでした。原発被災者の株主は、福島に帰ることができない無念を訴えるとともに、原発撤退を求めました。この株主から提案された原発撤退は否決され、総会に出席した多くの株主の怒りは収まらないままの閉会。それでは、原発は投資に値するものなのか?株主はどのように判断するべきなのか?投資家の助言機関大手の「日本プロクシーガバナンス研究所」の吉岡洋二さんに聞きます。
京都大学の小出先生とは、話題のあの映画について話します。


録画
20110628 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

要約
・(昨日の核のゴミの話に引き続き伺いたい。昨日の話は発電するときに核のゴミを生み出し、全国の原発で行き場がない。六ヶ所再処理工場に作った燃料冷却のプールも満杯。置場が無くなっている使用済み核燃料を冷やすプールの容量が足りないので、本来なら間隔を空けて保管しなくてはいけないものを詰め込んでいるという話を聞いたんですが?)私たちはそれをリラッキングと呼んでいる。元々は使用済燃料を安全に保管するためにはこの程度の感覚で詰めたほうが良いとプールに入れてきたが、スペースがなくなってきたので密に詰め始めている。ビールやワインを箱に詰めるときには間に緩衝材を置いて、触れないように割れないようにする。その緩衝材を(使用済燃料プールでは)とっぱらって詰めるようにしている。冷却ということをもっと考えなくてはいけない。核分裂の連鎖反応がまた始まってしまうかもしれない。ギリギリという限度という余裕を切り落とそうとしている。

・(リラッキングは極めて稀なのか)全国の原発でやろうとしている。(外に出す保存が行なわれているというふうに聞いているが)本来は使用済燃料を取り出した直後は水で冷やすほかありません。プールに沈めて冷やすのが有効。4年から5年冷やしておけば線量が減る。ある程度冷えたあとは水にに頼らないで保管したいと思うようになるものです。既に実績があり、大部分は金属製のキャスクというものの中に入れて、空気中に放熱する工夫を山のように凝らして、水で冷やさないですむようにするもの。実績もそれなりにあります。

・(それならまだまだ核のゴミが出てきても保管できるのか?)すでにもう核のゴミが出続けてきてもうどうしようもない状態になって、再処理工場を作りそこに移したわけですが、再処理工場自身動かないし、原子力発電所が動いている限り核のゴミが出てしまう。仕方が無いので乾式貯蔵をしなければいけない事になった。そして今は青森県のむつ市に東京電力が5000トン分の乾式貯蔵施設をつくろうとしている。六ヶ所村の再処理工場のプールは3000トンです。

・(本当はプールで冷やさなくてはいけないものをしょうがなくやってる状況なわけですね?)はいそうです。

・(私ある映画を見まして、「100000年後の安全」というものです。この映画の中でフィンランドでは地下500メートルのところに大量に眠らせようとやっている。とりあえず10万年眠らそうということができるのかという映画。核のゴミにとって10万年という値はどういう時間を意味するものですか?)皆さん10万年後を想像できるでしょうか。日本では高松塚の古墳が出たと言ってるわけですが、1000年2000年の前のこともわからないと言ってる中で興味があって調べている。それが10万年、私は100万年と思っているのですが、人間としては想像を絶する時間の長さのことを話しています。

・(少なくとも10万年この建物がもつはずだとフィンランドの技術者達は作っているらしが、まず1万年もった建物は誰も見たことがなく6万年後には氷河期が来ると考えられており、10万年後に「あけないでください」と書いておいても、人類がいるかもわからないと思うのだが?)居るはずがないですね(笑)。5000年前の石に書かれた言語を私たちはわからない

・(フィンランドの人は少なくとも最終的なことに決着をつけようと向き合っていると思ってたのだが?)私たちの世代が原子力に手をつけてしまって、どうしようも無いゴミを生み出しているなんとか決着を付ける責任は私たちにある。しょうがないから地下に埋めようとしている。私はその方法すら正しいとは思いません。せめてゴミは生み出さないようにしたい原子力はやめたほうがいいというのが私の意見です。

・(東電の株主総会で原発推進の方向は変わりませんでしたが?)不思議ですね。東電は何十回倒産してもまだ足りないぐらいの被害を今起こしているわけで、株主の方は1銭の配当も得られない。投資したものが全部なくなるという事態に至っている。それなのになぜ原子力を推進するのか私にはわからない。どういう社会システムで今の社会が成り立ってるんですかね。
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●ストレステストと云うヤラセ

2011年07月11日 04時40分40秒 | Weblog


WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に出ていた記事http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/07/tanemaki-jul-6/)の一部。

 原発延命のためのヤラセではないのか? 内容など何も決まっていず、原発再開の御墨付きを与えるためのテスト? これまでの関係者が考案し、関係者が実施するテストに一体何の意味があるのか。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/07/tanemaki-jul-6/

76 ストレステストと菜の花プロジェクトが結局ダメな理由 小出裕章(MBS

2011
年7月6日(水)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。


番組案内
2011年7月 6日【水】
・・・・・・。
京都大学原子炉実験所・小出裕章さんの原発事故解説も。


内容書き起こし
※()内はパーソナリティーの発言です。

(全ての原発に対してストレステストをするという話が急遽出てきた。これについて。海江田経済産業大臣が全国の原発に新たな安全検査を実施すると表明。第一印象はどんなふうに聞かれますか?)
小出:ほんとに困った人たちだなと思います。(どういう意味でしょうか)何としても原発を進めたいというのですね。あの手この手を使って安全性を証明したい、あるいは説明したい。あるいは言葉が悪いけれども、騙したいというそういう事をやろうとしてるのですね彼等は。

(海江田大臣が仰っているのは地元の方々の理解を得るためのストレステストと考えていると。個々の部分ですかね)
小出:そうですね。もともと彼等は原発は絶対に安全だと、地元の連中は安全なものをなかなか安心だと思ってくれないと、言う不満を言いながらですね、来たわけですけれども、そんなことを言いながら彼等がやってきた原子力発電所は事故を起こしてしまったわけで、まずはそのことを反省しなくてはいけないし謝らなければいけないと思うのですけれども、そんなこともしないなまま住民が馬鹿だからもっと安心を与えてやろうというそういう態度のように私には見えます。

(このストレステストの項目や期間、どういう内容でテストをしていくかについては、内容を決めるのが誰かといいますと、経済産業省原子力安全・保安院、と原子力安全委員会が共同で詰めるんだそうです。これはつまり今までの原子力行政の責任者ですよね)
小出:そうですね。彼等が安全だと言い続けた福島第一原子力発電所が壊れているときに、また彼等が責任を持つとか言うようなことは常識から言ったら私は考えられないと思うのですけれどどうなのでしょうか。

(近藤さん、テストの内容を今までの責任者がまたつくるってそれをテストと呼ぶというのどうですかね?)

(近藤;小出さん、私はこれ唐突という気がしてるんですよ、この唐突さの中にある種の思惑があるというのは、これ総理がねやれといったんです。この機に及んで総理がやれといった思惑を私はつい考えてしまうんですよね。おそらくこれ2ヶ月3ヶ月かかるとおもうんですけれどね、その間延命ということを考えてはる方なので、海江田さんにしてみればまえ向いてGOをしたかったところへ持ってきて総理はおそらく私は何らかの形のひめたることがあるとおもうんですがね。政治的にはそういう動きにみえて仕方が無いんですが、先生はそういう事をあまりお感じにならないんですか?)
小出:はいわかりません。私政治のことにあまり知識もないし判断もできないですけど、まあ管さんという人の動きを見てるとまた随分わかんない方だなと私にはみえますので。

(近藤:随分わかんないんですよね。でこの再稼働については首相みずから海江田さんの方針にサインを示してたはずなんでね、それが今日の国会の論戦を聞いているとどうも海江田さんが一人で決めたみたいな形になっちゃってね)
小出:そうですよね。自分が任命した経済産業大臣じゃないですか。

(そうですよね。そういう事もあるしなんかちょっと動きかたがちぐはぐなんですよね彼等も)
小出:不思議だと私も思いました。

(では小出さんもよく知っていらっしゃる原子力安全委員会の斑目委員長の発言をご紹介したいと思います。今日の記者会見でこうおっしゃっております。斑目さんは原子力安全委員会のトップとして今回のストレステストを行う。そして内容を決める側の方ですね。で、「ストレステストで原発に大きな弱点が見つかった場合、対策を実施するまでは運転するべきではない」とおっしゃったそうです。これはどうお感じですか?)
小出:ストレステストというのをやると言ってるのですね。でもそれは多分、私は初めてそのストレステストという言葉を聞いたのですが、多分出来ることはコンピューターのシミュレーションです。ただコンピューターのシミュレーションなんてことは要するに想定してインプットしないことはもちろんなにもしないわけですし、要するにもともと想定外のことは想定外になってしまうのですから、まあ私から見ればやる価値もないようなものだと思います。で結局まあ安全委員会、安全保安院のですね、まあやりたいようにやって結局は安全でしたという結論を出すんだろうなと、今までの流れを見てると私にはそう思います。

(近藤:あのー先生。僕もそう思うんです。やる価値がどれだけあるのかという疑問なんです。ようするに国会の70日開催っちゅう数字がでてるわけですがその間ですね、こう言うことをやってますということで覆うようになるような形になるんじゃないかとおもうんですよね)
小出:まあ菅さんの延命のためかもしれません。

(なるほど。菅さんも玄海原発再稼働について地元の知事から来て下さいと言われてはりますから、行くのは嫌なのかもしれませんね。しかしストレステストはやっていますと言うことはできるかもしれませんが。このストレステスト、わたくしびっくりしましたことにテストが終了しなくても原発を再稼働する可能性があると説明されているんですけど、なんのためのテストなんですかね)
小出:もうとにかく原子力発電所をやるということだけは決まっているのですね。

(小出先生がもしもですよ、じゃあこうした原発の安全性を確かめるテストの内容を考えてくださいともし請われたら、先生はどういうふうに内容を考えられます)
小出:お断りします

(断りますか。)
小出:どんなに考えても考え落としがありますし、考え落としたような事故が起きたときに原子力というのはもうとてつもないことになってしまいますので、もともとそういうのはやるべきではないというのが私の立場です。

100%テストできると思うことが人間としてある種傲慢といいますか、無理なことであるというお考えなわけですね)
小出:そうです。人間というのはそういうものだと私は思います。

・・・・・・。
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●この期に及んでも、電力会社のいい加減な株主総会

2011年07月10日 00時41分18秒 | Weblog


gendai.netに出ていた記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/131246)。

 訳のわからない〝総選挙〟を熱狂的に報道するマスコミにうんざりしたけれども・・・、つながりがある訳ではないですけれども、電力会社の株主総会にもうんざり。かつての松下竜一さんや梶原さん達が味わってきた電力会社の株主総会のイイカンゲンさが、このFUKUSIMA後の危機的な状況下でも、さらに増幅されていることに唖然とさせられる。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/131246

出席した株主たちの怨嗟の声 「脱原発」否決に使った姑息な手段
                                    【政治・経済】
                                        2011年6月29日 掲載

東電ロングラン怒号総会

原発事故の責任をめぐり、怒号や罵声が飛び交う大荒れムードとなった東電の株主総会。来場した株主は9309人。6時間を超えるロングラン総会は、結局、会社側の提案がすべて可決されるドッチラケに終わった。そりゃそうだ。東電のやり方があまりに姑息で、デタラメだったからだ

 注目されていた「原発撤退」を求める株主提案の採決について、ほとんどのメディアは「反対多数により否決された」、反対票は89%としか報じていない。だが、実態は違う。株主の挙手で賛否をはかったところ、撤退賛成に手を挙げた方が多かったくらいなのだ。議長を務めた勝俣恒久会長も、「えーっと」と困惑していた。それなのに、なぜ否決されたのかというと、東電側が「大株主の委任状」で強行突破したからだ。

   「本日の総会では事前に2人の株主から委任状をもらっている。
    その議決権の数は、会場に出席の株主の議決権の過半数を大きく
    上回っている。委任状を行使する代理人の挙手により可決、
    否決が決する」(勝俣会長)


 だったら、最初から採決の意味なんてなかったのだが、とにかくこの総会、こんなデタラメのオンパレードだった。

 出席していた男性株主は怒りが収まらない。

   「今回は株主が多かったため、メーン会場のほかに、
    モニターで様子が見られる別室が第5会場まで用意されました。
    それでも、廊下には株主があふれかえったが、あらゆる議案や
    動議の採決はメーン会場にいる株主の挙手だけで決まり、
    別室の株主の声はまったく反映されないのです。それより何より、
    メーン会場の前方に座っていた人たちは、どう見ても東電関係者と
    思われる株主ばかり。彼らが勝俣会長の議事進行に拍手喝采したり
    大勢で挙手をするから、別室のモニターで見ている株主たちには、
    会場全体が会社側に賛同しているように見えました。
    ほとんどインチキですよ」

 別の男性株主からは、「イの一番に会場入りしたのに、前方の席はすでに何者かの荷物が置かれ、座れなかった」との声も上がっている。
 納得のいかない株主からは、「会場の挙手ではなく、来場した株主全員の正確な票数を数えるべきだ」と緊急動議も出された。ところが、勝俣会長は「では、その動議につきまして、挙手で賛否をはかりたいと思います」とトボケ、反対多数で否決する強行ぶり
 揚げ句が、大株主の議決権を持ち出しての強行採決なのである。

株主代表訴訟は必死の情勢
 東電はこれで逃げ切れたと思ったら大間違いだ。総会のクライマックスで声を上げたのは、株主として参加していた弁護士の紀藤正樹氏だった。経営陣に対し、こう指摘したのである。

   「もし(原発撤退の株主提案を)可決するなら、将来の原発事故に
    対する責任はなくなるかもしれない。しかし、もし否決するなら、
    過去も将来も経営責任を取らなければならなくなるということ
    あなた方の資産で賠償してもらわないといけませんよ。何しろ、
    たった1回の原発事故で東電は破綻じゃないですか。
    そのくらいの覚悟をもってやらなければ、被災者は報われない
    この審議は将来、取締役責任と監査役責任を取る際の材料になる
    ということです」


 事故前に2000円を超えていた東電株は、一時148円まで下落した。この先、本当の紙クズになる可能性も高い。

 ある女性株主は「親からもらった東電株が7分の1の値段になり、うっぷんを晴らすために行ったのに、逆にうっぷんがたまった」と憤った。こんな株主はゾロゾロいるのだ。こうなると、経営陣への株主代表訴訟が起こされるのは必至。全財産を失い、ケツの毛まで引っこ抜かれる覚悟をしておいた方がいい。
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●原発安全神話の「結果」と「未来」

2011年07月09日 00時01分48秒 | Weblog


原発安全神話の結果と未来についての記事を4つ。やらせメール事件で、とりあえず、とん挫しましたが・・・。

 まず、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011062702000038.html)。
 チェルノブイリやFUKUSIMAでの原発安全神話の「結果」。被爆労働を強いる社会。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011062702000038.html

【私説・論説室から】
罪深き原発の「安全神話」                2011627

 一九八六年、旧ソ連のチェルノブイリ原発の事故直後に、知人が米カリフォルニア州の州都、サクラメントを訪れた。南東約四十キロメートルには原発が立地する。
 子育てに追われる若い夫婦、現役を退いたお年寄り夫婦、どの家庭を訪ねても事故が起きうることを前提に「有事の手引書」が配布されていたという。まき散らされる放射性物質から健康を守るには、どこに退避すべきか。緊急時の対策が箇条書きで記されている。
 米国も七九年にスリーマイル島原発で事故を起こした。住民の生命を守るため、手引書くらいは原発事業者が用意すべき最小限の対策ではないだろうか。
 だが、事故の収束が今なお見通せない福島第一原発の事業者である東京電力が周辺住民に手引書を配った形跡はない。有事を前提にすれば、深刻な事故は起こりえないと唱え続けてきた電力会社が自ら安全神話を否定し、住民に恐怖心を抱かせかねないからだ。
 安全神話のとばっちりは福島原発の現場で日夜、事故収束と向き合う大勢の作業員にも及んでいる。
 3・11直後、一時は福島県外に避難したものの、東電関係者からの再三にわたる職場復帰の求めに応じた下請けの作業員は、「十年以上も働いてきたが、過酷事故を想定した訓練はただの一度もなかった」。
 この作業員は内部被曝(ひばく)の恐怖、そして防護服姿で酷暑とも戦い、十キログラムもやせてしまった。 (羽石 保)
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 次は、破滅という「未来」への一歩。愚かだ。asahi.comから(http://www.asahi.com/politics/update/0629/TKY201106290143.html)。
 玄海原発を突破口に、「未来」へ限界を越えるつもりだ。必死で閉じようとしているパンドラの箱を、もう一度無理やりこじ開けようという訳。安全神話を再開したくてうずうずしている電力会社や政治屋達。「国が責任を持つ」って?? しかも、一大臣が「国が責任」を口にし、その発言の責任は取れるのか。「津波が起こる確率は低い」と軽々しく発言していいのか? 想定外を言い訳に使うのか?
 今のFUKUSIMAに対して、誰がどのように責任をとるつもりか? 3・11以降、誰がどう責任をとったのか?
 以前の記事に引用したが、「番組の中での原発推進派・反対派の討論で、推進派の栃山修氏が「日本の将来に対して責任を持って発言しなければいけない」という主張しています。その討論で、氏は「高速増殖炉が必要」などといった発言もされたようですが、FUKUSIMA後は一体どのような「責任を持った発言」をされ続けているのでしょうか? FUKUSIMAに対してどういった責任を感じておられるのでしょうか??」

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http://www.asahi.com/politics/update/0629/TKY201106290143.html

玄海原発「再開、国が責任持つ」 経産相、佐賀知事らに
                                                 20116291327

 東京電力福島第一原発事故後に定期検査中の原発再開が遅れている問題で、海江田万里経済産業相は29日、九州電力玄海原発がある佐賀県を訪れた。玄海町長らに続き、午後には佐賀県庁で古川康知事と会談。海江田氏は「緊急対策をとり、安全は確保できている。再開については国が責任を持ちます」と述べ、直接、運転再開に理解を求めた。
 玄海原発では2、3号機の運転を止めており、経産相が再開を求めて立地自治体を訪れるのは初めて。
 海江田氏は古川知事との会談で、原発事故後の玄海原発の緊急安全対策について説明。政府の要請で停止した中部電力浜岡原発(静岡県)は大規模地震が切迫しているとの認識を示す一方、「玄海原発では横揺れはあるかもしれないが、津波が起こる可能性は低い。そこが大きな違いだ」と述べて、玄海原発の再開に支障はないことを強調した。
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 海江田大臣の訪問に嬉々としたという記事(http://www.asahi.com/national/update/0629/SEB201106290012.html)。これもasahi.comの記事。知事や町長は、次は首相から言質・御墨付きをとりたいのだろう。
 安全性はクリアできたそうだ! あきれるばかり。哀しい「未来」に向けて走り始めた訳だ。万が一事故が起きたら、玄海町だけで汚染は止められるのか? 佐賀県内だけ? 九州だけ? ふただび作り出されつづける核のゴミの処理方法や場所も決まっていない。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011070102000040.html

佐賀知事、玄海原発再開容認の姿勢 「安全性クリア」
                                                          2011630334

 停止中の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開問題で、同県の古川康知事は29日、海江田万里・経済産業相との会談後、「安全性の確認はクリアできた」と話し、再開を容認する姿勢を示した。県議会の議論などを踏まえて最終判断する。運転再開すれば、東京電力福島第一原発の事故後、検査で停止している原発では全国初となる。
 古川知事は、全国の原発の緊急安全対策は適切だと認めながら中部電力浜岡原発(静岡県)だけに停止を要請した国に「納得できない」と説明を求めていた。
 この日、県の要請に応じて来県した海江田経産相は古川知事との会談で「危険性のない所は政治の判断で動かす、本当に危ない所は責任を持って止める」と強調。「玄海2、3号機の安全性には国が責任を持つ」と再開に理解を求めた。
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 マスコミはダンマリを決め込んでいないか? 東京新聞の社説は以下の通り(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011070102000040.html)。この愚かな選択に誰が責任を負うのか? 「未来」に、GENKAIが世界中で知られることが無いことを祈るしかないのか。

 

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011070102000040.html


【社説】

玄海原発 見切り再開では困る

                                                                    201171

 定期検査中の九州電力玄海原発2、3号機について、佐賀県知事が運転再開を認める姿勢を見せた。福島の惨状を目の当たりにしながら、なぜ見切り発車へと急ぐのか。安全は置き去りなのか。
 現在定期検査などで三十五基の原発は止まったまま、震災後、再開には至っていない。
 古川康佐賀県知事は「原発の安全性の問題はクリアされた」という。だが何が、どう安全なのか、具体的な説明はできていない。

 九州電力は四月、福島第一原発の事故を踏まえた緊急安全対策を打ち出した。非常電源車の配備、仮設給水ポンプの設置など応急処置は終えている。しかし、原子炉の安全停止に導く本格的な設備には、まだ時間がかかるという。

 津波対策だけで安全が確保されるわけではない。原子力安全委員会は、原発の安全設計審査指針の見直しに着手したばかりである。改定には、やはり数年かかる。

 海江田万里経済産業相は、定期検査中の原発について「きちんと責任を持つ」という。どのように責任を持つというのか、こちらも明確になっていない。

 福島の事態収拾は一向に進まない。原発が大事故を起こした時に有効な対応策を、私たちはまだ持ち合わせていない。

 政府には相変わらず、夏本番前に原発稼働再開ありき、の思惑が見え見えだ。佐賀県は他地域に先駆けて、使用済み核燃料からプルトニウムを抽出、再利用するプルサーマル計画に同意した。歳入の六割を原発に依存する地元玄海町長は、早期再開を求めていた。

 疑うのなら、首都圏や関西圏からも遠く、説得のしやすそうな地域で先鞭(せんべん)をつけ、後は容認の連鎖を待つという政治的思惑すら透けて見えそうだ。だが、もしそうなら国民の不安はさらに増す。

 経産省が二十六日に佐賀市で開いた説明会では、質問一分、回答二分という進め方が、住民の不信を募らせもした。

 十三基の原発を抱える福井県知事は、再開に不同意の姿勢を崩さない。隣の滋賀県知事が「関西の水がめ、琵琶湖があります。浜岡以外は安全だと言われても、どう信じれば」と述べるなど、原発再開は、立地県だけの問題ではなくなっている。

 その安全性が十分に立証もされず、エネルギー政策の未来図が示されない中で、国民は一体何をどう判断すればいいのか。時間と議論が必要だ。

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●Mr.風見鶏: 反原発をお前が言うか!?

2011年07月08日 00時49分37秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/010310.html)。

 さんざんっぱら原子力を推進してきたMr.風見鶏・中曽根中曾根)氏が、久しぶりに本領発揮。しっかし、酷いね。甘い汁を吸いつつ、おそらく核兵器への転用までを視野に入れていたダーティーなタカ派のくせに。あたかも小泉純一郎氏や竹中平蔵センセが郵政民営化反対を叫ぶほどの変節・風見鶏ぶりで、御笑いだ。
 FUKUSIMAの一因は正力氏やMr.風見鶏氏にある、というのは言い過ぎであろうか。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/010310.html

[CML 010441] 老いてもなお風見鶏
                                        2011 6 28 () 01:03:51 JST



 ・・・・・・。
 転送・転載歓迎。

 中曽根康弘元首相は、すぐに変節するとして「風見鶏」とあだ名されました。

 政界から引退させられ、老いても風見鶏ぶりは健在です。

 中曽根は、核武装をにらんだ原子力発電推進を行った人物であることは広く知られていますけれど、それが今、自然エネルギー派に変節しました。

 「原子力推進役の一人中曽根元首相が突如、自然エネルギー派に変節

 オルタナ6月27日(月)

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110627-00000306-alterna-soci

・・・・・・。

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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・

『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/

私も編集委員をしています(^^;)

定期購読をお願いします!
購読料は送料込みで1年間4320円です。


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 記事(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110627-00000306-alterna-soci)が消えて無くならないうちに、コピペしとこ。

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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110627-00000306-alterna-soci

原子力推進役の一人、中曽根元首相が突如、自然エネルギー派に変節
                                                                    627()1914分配信

科学技術庁長官や原子力委員会委員長を歴任するなど、原発推進の先駆者だった中曽根康弘元首相が最近、自然エネルギー推進を主張し始め、世間の耳目を集めている

6月26日、神奈川県などが横浜市で開いた「太陽経済かながわ会議」にビデオメッセージで登場し、「原子力には人類に害を及ぼす一面がある」「自然の中のエネルギーをいかに手に入れて文化とするか(が大事)」などと主張した。

政治家現役のころから「風見鶏」の異名をもっていた中曽根氏だが、世間の評判は「さんざん原発を推進しておいて何をいまさら」や「脱原発に回ってもらえるなら風見鶏も大いに結構」などと賛否が渦巻いている。

日本の原子力発電は、研究開発費が始めて国家予算に計上された1954年がスタートとされているが、予算を提出したのは、当時改進党に所属していた中曽根康弘元首相らだ

中曽根氏は6月26日、「太陽経済かながわ会議」にビデオメッセージで登場した。このシンポジウムは、太陽光発電を中心とした新たなエネルギーに基づく経済社会の構築を神奈川が率先して取り組み、全国に発信するのが目的だった。

黒岩祐治神奈川県知事のインタビューに答える形でスクリーンに大写しされた中曽根氏は次のように語った。

「人間の発展は、自然の中のエネルギーをいかに手に入れて文化とするかであり、それが人間と自然の関係です。原子力という巨大なエネルギーも人間のために有効利用するというのが知恵で、自然との闘いを部分的に克服してきました。しかし、原子力には人類に害を及ぼす一面もあって、それを抑えるのが人間の文化と歴史です。今回の事故もその中で捉えたらいいかと思います」

黒岩知事がシンポジウムのテーマである『太陽経済』について尋ねると、「太陽の恵みをエネルギーとして活用したいという努力はある程度成功したが、エネルギー量としてはこれからの課題」と答えた。そして、次のように締めくくった。

「これからは太陽エネルギーに転換していく段階でしょう。これをさらに上手に使うというのが文明であり進歩。これからは日本を太陽国家にしていきたい」

最後は堂々の応援メッセージだったが、御年93歳にして弁舌滑らか、風見鶏ぶりは今なお健在の様子だった。

ビデオメッセージの後は、黒岩祐治知事がコーディネーターを務め、三菱総合研究所の小宮山宏理事長、ソフトバンクの孫正義社長、南川秀樹環境事務次官、一般社団法人太陽経済の会の山崎養世代表理事らによる特別セッションが行われた。

その中で孫正義社長は「さすが黒岩元キャスター、原発推進の中心だった中曽根さんに『これからは太陽国家』であると断言させたのは見事な金星。歴史的な転換点」と何とも微妙な言い回しで感想を語った。

出席者からは、菅直人首相が成立に意欲を示す再生可能エネルギー特別措置法案について「太陽光発電の普及に必要」と早期成立を求める声が相次いだ。(横山渉)
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●カマトト「九電原発再開賛成やらせメール事件」

2011年07月07日 00時00分01秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0706/SEB201107060033.html)から。

 何をいまさら、マスコミはカマトトぶるのか? 先の株主総会など、九電だけでなく、どこの電力会社も壮大なやらせ〟じゃないか!! なにも今年の電力会社の株主総会だけじゃ無く、これまでずっとそうだった。松下竜一さんや梶原得三郎さんらの闘いを思い出せばよい。

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http://www.asahi.com/national/update/0706/SEB201107060033.html

子会社社員に原発再開賛成メール促す 九電、番組向け
                                  2011762132

 玄海原子力発電所(佐賀県)の運転再開問題について、国が県民に説明する放送番組に、九州電力幹部が再開賛成の意見を電子メールで送るよう、自社や子会社の社員らに働きかけていたことが6日わかった。

 番組は定期検査で止まっている玄海2、3号機再開の是非を判断するために制作された。6日夜に記者会見した真部利応(まなべ・としお)社長は「国の説明の信頼を損なわせた。おわびしたい」と話し、再開は「夏までには難しくなった」と遅れることを認めた。

 九電によると、6月22日に本社の原発関連部署の課長級社員1人が会社名で、原発関連業務を担当する子会社4社の社員に運転再開の立場から意見を送るよう電子メールで指示した。4社の社員は計約2300人いるが、最終的に指示された人数はわからないという。

 ほかにも玄海原発や川内原発(鹿児島県)など九電の3事業所にも、同様のメールで意見送信を呼びかけていた。

 番組は6月26日、佐賀県内のケーブルテレビで放送され、インターネットで配信された。国の担当者が一般から選ばれた県民7人に対し原発の安全性などを説明した。
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●「停電するぞ、だから原子力を止めるな」という脅しに負けるな!

2011年07月06日 01時45分58秒 | Weblog


MyNewsJapan(http://www.mynewsjapan.com/)に出ていた記事(http://www.mynewsjapan.com/reports/1453)。

 「停電するぞ、だから原子力を止めるな」という脅しに負けたくない。原子力など必要のない世界を目指したいし、事実、現実は無くても暮らしていける社会であると信じている。
 原子力の生き残りに必死な電力会社。情報操作をしてまでも。マスコミも見て見ぬふりか、それとも、目は節穴なのか。

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http://www.mynewsjapan.com/reports/1453

東電、電力使用率を情報操作  恣意的に数値を高く見せ
                                                            植田武智  20:25 06/24 2011

 Yahooや東電のホームページ、駅の電子掲示板などで表示されている「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より15%も上乗せされている日もあった。この指摘に対して東電は「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」と認めたが、「今後78月と需給がひっ迫してくればおのずと本当の上限値に近づきます」と、恣意的な目安に過ぎない数字をピークだと偽り続けている責任など、知らぬ顔だ。



Digest

電力使用率100%を超えたら大停電の可能性
東電のピーク時供給力は恣意的に操作されている
「確かに最大供給能力ではありません」と東電
過度な節電は子供、高齢者の熱中症の危険性が
東電・政府の電力不足キャンペーンに公正中立な検証を



電力使用率100%を超えたら大停電の可能性
 いまや福島原発の処理をめぐる問題について、東京電力の言うことをそのまま信じる人はいないだろうが、夏の電力需給の情報については鵜呑みにしている人が多いのではないだろうか。

 駅などの電子掲示板では、常時「電力使用状況グラフ」で電力使用率80%などと表示されている。いわゆる「見える化」で、国民の節電努力の目安として使われている。

 電力使用率が100%を超えた場合、大停電になるため、それを防ぐために計画停電が再開されると言われ、グラフ表示で注意喚起すること自体に異論はない。

 3月の計画停電の時の経済産業省の資源エネルギー庁の説明(左図)でも、「電力会社は需要(消費)に対して供給(発電)を瞬時瞬時に合わせている。しかし電力会社の供給能力を超えて供給することはできない。需要が供給能力を超えてしまった場合、予測不能な大規模停電を招く可能性あり」と説明されている。

 2008年の中越沖地震で柏崎刈羽原発がすべて運転中止をした際に節電を求めた東電の説明でも

「Q.電力需要が供給力を上回るとどうなるのですか?A.電気はためることができないという性質をもつため、供給力に対し需要が上回ると、周波数が徐々に低下していき、最悪の場合、停電に至ることになります」と説明されている。

東電のピーク供給量は恣意的に操作されている?
 しかしその前提は、公開されている情報がホンモノである場合だ。

 東電の「電力使用状況グラフ」の中で表示されている「ピーク時供給力」には、いろいろ疑わしい部分がある。

 3月の震災で福島第一原発を含め多くの発電施設が損傷し、東電の発電能力は著しく減少した。それを徐々に復旧させることで供給能力を高めてきている。

 過去の記者発表をみると3月24日の供給力は3650万キロワットで、その段階での7月末での供給力予測が4650万キロワットだった。それが4月15日発表では7月末までに5200万キロワット、5月13日発表では5520万キロワットまで供給力を上げる目処が立ったと発表されている。

 6月6日のプレスリリースでは、6月1週目で4350万キロワット、2週目4710万キロワット、3週目で4870万キロワット、4週目4960万キロワットと、確実に積み上げられている。(上図)

 供給力があがるのと連動して、毎日発表される「本日のピーク時供給力」も右肩上がりに上昇するはずだ。

 しかし、・・・・・・。
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●鎌田慧さんらの「脱原発」署名呼びかけ

2011年07月05日 00時39分00秒 | Weblog


asahi.comに出ていた記事(http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY201106160166.html)。

 原発地帯を歩き続け、六ヶ所村をはじめとした原発関連施設の危険性を随分以前から指摘し続けてきた鎌田慧さん。尊敬する内橋克人さんや澤地久枝さんの名も。是非成功してほしい。

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http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY201106160166.html

「脱原発」求め1千万人署名開始 鎌田慧さんら呼びかけ
                                                                 2011年6月16日11時55分

 東京電力福島第一原発の事故を受け、ルポライターの鎌田慧さんや音楽家の坂本龍一さんらが呼びかけ人となり、国に「脱原発」への政策転換を求める1千万人の署名運動が始まった。9月19日には東京・明治公園で5万人規模の「原発にさようなら集会」も開く。

 呼びかけ人は、ほかに経済評論家の内橋克人さん、作家の大江健三郎さん、澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さんら。原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などでつくる実行委員会が支える。

 署名は、原発の新規計画中止と既存原発の計画的廃炉や、自然エネルギーを中心に据えた政策転換などを求めている。来年2月まで集め、衆参両院議長と首相に提出する計画という。
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●「玄海原発は日本一危険な原子炉」という説: 安易な責任発言が「性(サガ)」を刺激する

2011年07月04日 01時33分10秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/010075.html)。

 「安全な原子炉」など形容矛盾であり、地震大国のどこにも「安全な原発」など存在しない。浜岡伊方なども危険であるが、「玄海原発は日本一危険な原子炉」という説もあるようだ。
 連日、停電サギが続いている。あるいは、停電恐喝である。それにすぐさま屈したのが、あるいは、屈したふりをしているのが佐賀県知事。佐賀県来訪時に、海江田経産相(個人的としか思えない)の「責任持つ」発言に、「安全が担保された」と嬉々として原発運転再開に向かう佐賀県知事。原発の甘い汁を忘れられないのだろうか、哀しい「性(さが)である。海江田経産相も、FUKUSIMAに「責任」をとれてなどいないのに、GENKAIあるいはSAGA人災がもし発生したら、一体どんな「責任」をとるというのか。「ゴメン」で済ますつもりなら、「責任持つ」といった発言で、都会への電力供給のために田舎に安易な原発推進に走らせるようなことは止めて欲しい。松下竜一さんらは「海は誰のものか?」を問うた。原発運転再開を求める九電上層部、玄海町長やその取り巻き連中、および、佐賀県知事に今こそ問うべきだ。「海は誰のものか? 空は誰のものか? 地域は誰のものか? そして、誰がそれらを汚(けが)そうとしているのか?」

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/010075.html

[CML 010206] 玄海原発の運転再開について熟慮と英断を心からお願います!

2011 6 15 () 11:22:06 JST

[転送・転載歓迎します。重複受信の際はご容赦ください。]

本日、佐賀県知事あてに玄海原発の運転再開に関して申し入れ書をファクスで送りましたので、ご参考までにお知らせします。メールフォームも使えるようですが、サイトには「原子力発電に関して、6月9日以降にいただいたご意見については、数がたいへん多いため、個別の回答は、控えさせていただきます」と記載されています。

佐賀県知事への提案(メール送信フォーム)
  https://www.saga-chiji.jp/teian/top.html
佐賀県庁 (代表電話番号)   0952-24-2111

県政についての総合相談・情報提供窓口 電話  0952-25-7010
佐賀県代表FAX  0952-25-0753

・・・・・・。



玄海原発の運転再開について熟慮と英断を心からお願います!

佐賀県知事・古川康様
                        2011年6月15日

 私たちは、日本国憲法の平和主義を守り活かす活憲のために、国や地方の政治における「平和への結集」をめざしている市民団体です。団体の詳細については下記サイトをご参照ください。

    http://kaze.fm/

私たちは、佐賀県にある玄海原発2号機、3号機運転再開か、というニュースを聞き、心を痛めております。私たちは、貴職がこの難しい問題に熟慮を重ねられた上で、国や九州電力の不当な圧力に屈することなく、運転再開は時期尚早であるという英断を下されるよう心からお願いします。


 私たちは、福島原発事故が収束せず、また福島原発事故の原因と対策についての国民的コンセンサスができないうちに、玄海原発の運転が再開されることに、どうしても納得できないのです

 そもそも、原発は通常稼働でも多大な被害を及ぼすものであり、大事故を引き起こさなければ問題がないというわけではありません。例えば、米統計学者のジェイ・M・グールド氏は、米国で原発の周囲100マイル(約160キロ)圏内と圏外で、乳がんの発生率に大きな違いがあることを見い出しています(肥田舜太郎他訳『内部の敵』)。

 ちなみにグールド氏は、ベンジャミン・A・ゴルドマン氏と共に、原爆症認定集団訴訟で大阪高裁が低線量放射線内部被ばくの影響を認めた際の科学的根拠にした文献の1つ、『死にいたる虚構』(肥田舜太郎、斎藤紀訳)を著しています。

 『死にいたる虚構』では、1986年4月26日のチェルノブイリ事故後、米国各地域でミルク中のヨウ素131濃度と全死亡率の増加率に相関関係が見られ、特にカリフォルニア州を中心とする太平洋岸でヨウ素131濃度と全死亡増加率が最高値を示したこと、6月に太平洋岸南部諸州で乳幼児死亡率が28%も増加したこと、さらに米国各地の食虫の小型の鳥について、86年から87年にかけての減少率と各地のミルク中のヨウ素131濃度に強い相関が見られたことなどが示されています。

 そして今度の福島原発事故後、再びこの3月から5月にかけて、カリフォルニア州を中心とする米国北東部の8都市で、1歳未満の乳児死亡率が有意に35%増加しています。

Janette Sherman / Joseph Mangano: Is the Increase in Baby Deaths in the US a Result of Fukushima Fallout?

      http://www.counterpunch.org/sherman06102011.html


 また、井野博満・東大名誉教授は「玄海原発1号炉は日本一危険な原子炉といっていいでしょう」という見解を示しています(『FLASH』2011年6月7日号100頁)。1号機の事故と3号機のプルトニウムの事故が重なることは、私たちが考えたくもない悪夢です。広瀬隆氏も「3号機が大事故に巻きこまれれば、九州全土がプルトニウムを浴びて、すべて廃墟になる」(広瀬隆『福島原発メルトダウン』207頁)ということを明言しています。


 知事は、今年の年頭のメッセージで「地球上で太陽の恵みを受ける私たちは、その美しさと恩恵の深さに、改めて感謝の念を覚えます」と述べられました。しかし、福島の人々は、もはや、太陽の恵みを受けることが困難になりつつあります。佐賀の人々が、福島の人に続いて困難な道を歩まなければならない理由は絶対にないのです。

 知事は、私たちの主張が極端だとお考えかも知りません。しかし、放射能の前では、万全の上にも万全の手段を取ること以外に私たちが生き延びる道はないと思います。

 もし知事が運転再開に踏み切られ、そして事故が起きれば、知事のお名前は何百年にもわたって傷つくことになるでしょう。

 私たちは、賢明なる知事が、運転再開は時期尚早であるという英断を下されることを心からお願いいたします。

                                 以上

「平和への結集」をめざす市民の風
   http://kaze.fm/
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●原発労働者: 労働とは何か?

2011年07月03日 01時13分39秒 | Weblog


マガジン9に出ていた雨宮処凛さんによる記事(http://www.magazine9.jp/karin/110608/)。

 地方を原発依存症にし、被爆労働者を生み出し続ける電力会社。都会には造れない原発、被爆労働者・原発ジプシーなくして成り立ちえないような発電方法。そんなものに依存してしか成り立ちえない生活なんて・・・。原発を廃止しても、一人の失業者も出さないようにする責任が電力会社と国にはある。

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http://www.magazine9.jp/karin/110608/

第191回
原発労働、原発と雇用。の巻

 4日の「マガ9学校」は素晴らしかった。

 「原発の現場を歩いて 原発体制と労働者」というタイトルだったのだが、まずは鎌田慧さんが講演。その後、私が聞き手となって対談ということになっていたのだか、スペシャルゲストとして登場してくれたのが、元原発労働者の「トライチ」さん。


 トライチさんとは最近ある集会でお会いし、原発で働いていたということから取材を申し込み、一度話を聞かせて頂いたという経緯がある。そして今回、ご登場頂くことになったのだが、このような形で人前で話すのは初めてとのこと。「じゃあ、私がいろいろ質問させて頂きますね」ということになっていたのだが、登場した瞬間から怪しすぎるマスク(タイガーマスク風の、頭まで覆うタイプのマスク)姿で観客の心を鷲掴み。しかも話しだすと素晴らしい論客ぶりで、話もとっても面白く、専門的なことも実にわかりやすく解説。様々な写真を見せてくれながら「原発内部」についてお話しして下さり、何か「スター誕生」の瞬間に立ち会ったような気分が込み上げてきたのだった。

 そんなトライチさんが原発で働いていたのは90年代。普通にハローワークで紹介されたのだという。原発では「放射線管理員」として勤務。「放射線管理員」なんて聞くと「なんかすごい専門技術持ってて、すごいハイテクな仕事をしてたのでは?」と思うのだが、内部の話を聞けば聞くほど「原発ってこんなに原始的なんだ!」と驚くことばかりだ。
 例えば、原発内部(海に近いとこ)には海から貝が流れ込みまくって「貝まみれ」だったり、それが腐ってものすごい悪臭だったり、放射能の「除染」に使われるのが普通の紙雑巾だったり、中で働いてる人は眉毛が汚染されやすかったり、洗っても落ちなかったらもう眉毛剃るしかなかったり。なんか、「原発」というワケのわからないけど何かすごい科学技術を集結したみたいな場所が、結局は人海戦術によって支えられていて、しかもその中には「被曝要員みたいな人が不可欠という現実に、改めて驚いたのだった。
 しかし、仕事のない地元では原発の仕事は給料も良く、トライチさんは派遣だったものの寮費などは無料。寮費や光熱費や家具のレンタル代までとられる00年代以降の「製造派遣」と比べると信じられないような高待遇だが、やはり血液検査などをすると白血球の数値が「トンデモない値」になっていたというから恐ろしい。免疫低下のためか原発で働いていた頃は風邪をひきやすかったそうだが、それでも「原発で働いている」ことを友人たちに羨ましがられ、時に妬まれたのだという。
 仕事のない地域で、現地の雇用と密接に結びついた原発

 「マガ9学校」でそんな生々しい話を聞いた翌日に開催されたのが、原発を抱える青森での県知事選だ。結果は原発・核燃料施設の立地を進めてきた現職の三村氏が当選。「安全性を検証する」という、まぁ何か言ってるようで特に何も言ってない現職が「新設凍結」「廃止」を訴えた候補者を破るという結果になった。

 この背景にあるのも、やはり「原発がないと仕事がなくなる」といういかんともしがたい現実だろう。

 最近、ある会合に行き、研究者の方たちの話を聞いて「なるほど」と思ったことがある。原発について話していたのだが、その時に出た話題は「北九州の生活保護の水際作戦で餓死者、自殺者が続出」という話。北九州では生活保護が抑制され、07年には「おにぎり食べたい」という言葉を残して50代男性が餓死。その他にも生活保護を断られるなどして自殺した人が相次いでいたことはこの連載でも触れてきた通りだが、北九州でそこまで生活保護受給が抑制された背景にあったのは受給者の増加。そしてその増加の背景にあったのは、「炭鉱の閉山」という事態だった(同時に製鉄業の不振などもあったようである)。『生活保護「ヤミの北九州方式」を糾す』という本に『北九州市史』からの引用があるのだが、それによると1967年5月の保護率は「全国最高というだけでなく、全国平均の約4倍半という驚くべき高率」。こうした結果、生活保護は厳しく抑制されるようになり、30年間で利用者は5分の1にまで減少。こうして「生活保護受給者を徹底的に減らしていく」ことがひとつの大きな目標となった結果、北九州は「どんなに生活に困ってもなかなか生活保護が受けられない」地域となってしまい、07年には餓死者まで出るという最悪の事態が起こったというわけである。
 このように、ひとつの産業がなくなる時には大量の失業者が生み出される。そして場合によっては数十年にわたって町を疲弊させ、数十年という時が経ってさえ、そこに住む人に不利益をもたらすこともある。
 そんなことを考えると「雇用と原発」という問題にどこから手をつけていいのかわからなくなってくるが、これから「脱原発社会」を考える上では北九州をひとつの「反面教師」としつつ、町やその将来を破壊しない形でどうしていくか、ということまで含めた議論が必要なのではないか、と思ったのだった。
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 増税という言葉が直ぐに消費税に結びつくこの国。それが、どれほど労働者や自営業者をいじめることになるのか。斎藤貴男さんの悪い予言が当たることは確実なのに。

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http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY201106110560.html

自殺、13年連続3万人超え 若者の割合増加 白書
                             20116112336

 菅内閣は10日、2011年版自殺対策白書を閣議決定した。10年の自殺者は3万1690人で前年より減ったものの、13年連続して3万人を超えた。若い世代の自殺者数が増える傾向にあり、白書では若者の雇用形態が不安定なことが背景にあると指摘している。
 人口10万人あたりの自殺者数は、20~24歳が1998年の16人から09年に22人まで増加。25~29歳も19人から24人まで増えた。50代と60代が98年以降は減少傾向にあるのと対照的だった。
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●原発報道を考える

2011年07月02日 01時18分16秒 | Weblog


THE JOURNALに出ていた、随分以前の記事(http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2011/05/522.html)。
 映像はここに(http://www.ustream.tv/recorded/14882865#utm_campaign=synclickback&source=http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/05/post_766.html&medium=14882865)。

 東電のいい加減な発表に従う大マスコミ。記者クラブの弊害もあるのでしょうか。綿井健陽さんや広河隆一神保哲生さんらフリージャーナリストにぜひ頑張って頂きたいですね。

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http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2011/05/522.html

「原発報道を考える」シンポ報告と福島原発取材要請

大本営発表と化している原発報道をどうすべきか。
522日に議論を!


 深刻な事態が後になって次々と露見するというどうしようもない状況が続いている原発問題ですが、マスコミに対する不信感もかつてないほど噴出しています。本来果たすべきチェック機能がほとんど働いていないのですから、不信感を持たれるのは当然と言えます。

 情報が一元的に管理されている状況をどう打破して、独自取材の道を拡大するかが問われているわけですが、フリージャーナリストを中心にいろいろな模索が始まっています。現在、大手マスコミは原発の50キロ圏外にまで避難しているようですが、4月までは原発直近まで入っていたフリーも20キロ圏内に入ることを規制されています。大手マスコミが安全地域に避難し、リスク覚悟のフリーが現場に入るというイラク戦争などの戦場取材と似た状況が一時期続いたのですが、それも現在は規制されているわけです。この状況を改め、原発作業員などへの取材もある程度認めるよう政府・東電に要請をする共同アピールも準備されています。

 そうした原発取材・報道の現実について、5月22日(日)夜、文京シビック小ホールで議論し、共同アピールを公表する予定です。以前、一度告知をしましたが、出演者がその後続々と増えています。改めて出演者を紹介し、ぜひ足を運んでいただけるよう呼びかけます。・・・・・・。

      

緊急シンポジウム
 「原発報道を考える~メディアは真実を伝えているのか」

【日時】
2011
522日(日)
開場1820分 開会1845分 閉会2130分(予定)

【会場】
文京シビック小ホール

【定員】

370


【入場料】
1000


【出演者】
神保哲生ビデオニュース・ドットコム
綿井健陽(ビデオジャーナリスト)
広河隆一(『DAYS JAPAN』編集長)
香山リカ(精神科医)
金平茂紀TBS「報道特集」キャスター)
川村晃司(ジャーナリスト/テレビ朝日コメンテイター)
後藤政志(工学博士/東芝・元原子炉格納容器設計者)

【司会】
篠田博之(月刊『創』編集長)

特別アピール
布川冤罪事件再審判決直前!冤罪被害者の訴え」
 杉山卓男・他

シンポジウムの最後に、5月24日に予定されている布川事件判決について、40年以上も無実を晴らす闘いを続けている被害者から特別アピールがあります。24日の判決は、3月に予定されていたものが震災で延期されたものです。

      

・・・・・・。

【主催】
月刊『創』編集部 http://www.tsukuru.co.jp
電話:03-3225-1413 FAX03-3225-0898

【後援】
週刊金曜日』『DAYS JAPAN』編集部

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●増殖もしない、発電もしない「もんじゅ」でも儲かる仕組み

2011年07月01日 04時45分58秒 | Weblog


岩上安身さんのWeb Iwakamiに出ていた、田中優さんの講演の映像(http://iwakamiyasumi.com/archives/10209#more-10209)。

 とても面白い講演です。独特の語り口。長いのですが、見てみてください。

 電力会社が儲かる仕組み。1ワットも発電していない「もんじゅ」でも、もうかる仕組み。3%上乗せの利用料金。電源三法

 原発の電力が無くても停電しないお話。計画停電の脅しに乗らないお話。Q大学のO先生のお名前が出てきて、目が点に。発電と送電の分離。
 異常な広告宣伝費と情報コントロール、メディア支配、金融支配、ゼネコン支配。
 電力開発よりも、まずは(ものぐさで可能な)節電を。

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http://iwakamiyasumi.com/archives/10209#more-10209

2011/06/04 八王子から始める 原発に頼らない社会 ~田中優と考える~
                                           2011
0604日(土)

201164日の「八王子から始める原発に頼らない社会 ~田中優と考える~」のUstreamアーカイブです。
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