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●熊取6人組

2011年03月30日 04時38分12秒 | Weblog


videonews.comでの番組http://www.videonews.com/on-demand/511520/001784.php)「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」において、京大の小出裕章さんが電話インタビューに答えられています。「レベル6はとっくに超えている。チェルノブイリのレベル7に近い」と云った趣旨の発言がありました。そういった認識を持っておく必要があるようです。一方、東京新聞の緊急電話アンケートのことも紹介されていて、(都民?)57%程の人が「安全を点検しながら、原発を運転し続ける」との答えだったそうです。唖然とします。
 「無」計画停電やエネルギー政策についても話が出てきます。原発無しでも大丈夫なヒント(節電と自然エネルギーなど。推進派も原発のコストパフォーマンスと投資リスクを見直すべき)はこの番組でも提案されていると思いました。私としては、すぐにでも原発をすべて廃止する義務が我々にはあると思いますが、たとえ譲歩するとしても、将来の方向性として全廃に向かうことを政府や電力会社は今直ぐにでも明言すべきだと思うのですが・・・。これだったら直ぐにでも出来るのではないでしょうか? 前述の電話アンケート結果から見る限りこれさえも無理なようで、何度嘆いたことか分かりませんけれども、本当に哀しいNIPPONです。「それでも原発は必要だ」、「それでも日本の原発関係者はよく対処している」などと云わずに、いま方針を見直し、今方針を転換せずに、いつやるのでしょうか? 今回の事態以上の事態は、「最悪の事態『破滅』」以外しかないです。次の機会は無いのです。

 また、そこで話題として出ていたTV番組(大阪毎日放送)について触れているWPの記事http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/5119670cf39b9d470d9f185bacd9de24)を見つけました。以下にコピペさせていただいています。そのTV番組は「なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・異端の研究者たち〜」(http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#)です。市民に情報を発信し続け、原子力の専門家として「原発をやめるための研究」を行う「熊取6人組」(小出さんのお名前は随分以前から知っていましたが、この言葉は初めて知りました)の一人、小出さんのような真摯な原子力研究者が蔑ろにされ、先の電話アンケート結果からも分かるように、FUKUSIMA後も状況は変わらないと思われます。四国電力 伊方原発の設置許可取り消し訴訟に際して(中国の4人組になぞらえて?)「熊取6人組」と云われるようになったようです。今中哲二・小出裕章・小林圭二・川野眞治・海老沢徹・瀬尾健さんの面々。松下竜一さんの書いておられた、伊方原発訴訟に関して「辛酸入佳境」の垂れ幕の写真も出てきます。また、亡くなった瀬尾さんによる浜岡原発の被害予想についての場面はとても重要ではないでしょうか。

 浜岡原発、高速増殖炉もんじゅ六ヶ所村核燃再処理工場・・・2008年のこの番組で触れられている原発関連施設。まだ、FUKUSIMA前の2008年です。FUKUSIMA後の今、これらの施設はそれでも安全、と推進派は言い続けるのでしょうか。番組の中での原発推進派・反対派の討論で、推進派の栃山修氏が「日本の将来に対して責任を持って発言しなければいけない」という主張しています。その討論で、氏は「高速増殖炉が必要」などといった発言もされたようですが、FUKUSIMA後は一体どのような「責任を持った発言」をされ続けているのでしょうか? FUKUSIMAに対してどういった責任を感じておられるのでしょうか??

 
番組の後半、ナレーターの台詞に「リスクを引き受けてでも推進する利益とはなんでしょうか?」とあります。松下竜一さんの「暗闇の思想」流に言えば、「利益なんぞはそこそこでいいではないか、一部の人にリスクを負わせるような社会は間違っている」ということでしょうか。内橋克人さんの「浪費なき成長」流にいえば、「破滅型のリスクなどを負わずに、我々は心豊かに暮らせる」ということでしょうか。FUKUSIMA後も、我々はなぜ破滅型リスクを負った社会を選択し続けなければならないでしょうか、私にはその理由が分かりません。



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http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/5119670cf39b9d470d9f185bacd9de24 

                                2011-03-22 01:40:22

なぜ警告を続けるのか

〜京大原子炉実験所・異端の研究者たち〜
 20081019日(日)深夜24:45-25:45
 (1020日(月)午前0:45-1:45
 大阪毎日放送 49:50

 視聴はこちらから
    → http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#


  大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所。
  ここに脱原発の立場から活動を続けている異端の研究者たちがいる。
  原子力はわが国の総発電電力量の3割を供給するまでになったが、
  反面、去年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が「想定」を上回る激しい揺れで
  被災するなど、技術的な課題を完全には克服出来ていない。
  番組では、国策である原子力推進に異を唱え、原子力の抱える
  リスクについて長年、警告を発し続けてきた彼らの姿を追う。
  その言葉はエネルギーの大量消費を享受する私たち国民一人ひとりへの
  問いかけでもある。
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