毎日新聞のWPに、すばらしい記事が!! なんと、『「蜂の巣城闘争」映画化を/中止凍結ダム事業に一石/地元、大分・中津江に準備委の輪』。是非実現を! でも、緒形拳さんが最早居ないことがとても残念・・・。
======================================
【http://mainichi.jp/seibu/photo/news/
20100202sog00m040003000c.html】
『「蜂の巣城闘争」映画化を/中止凍結ダム事業に一石/
地元、大分・中津江に準備委の輪』
わが国最大のダム建設反対運動として知られる筑後川源流域の下筌(しもうけ)ダム建設を巡る「蜂の巣城闘争」の映画化に向け、地元の大分県日田市中津江村の住民を中心に動き始めた。公共事業費削減で中止・凍結されたダム予定地は揺れているが、闘争を指揮した熊本県小国町の山林地主だった室原知幸氏(1899-1970年)の名言「公共事業は法にかない、理にかない、情にかなうものであれ」が再び、国に公共事業のあり方を問いかける。【楢原義則】
NPO法人下筌ダム湖と森の会(川津桂男理事長、25人)や筑後川流域連携倶楽部理事長の駄田井(だたい)正・久留米大教授、映画製作会社(東京)の相澤徹社長ら約30人が31日、ダム湖畔に集まり、映画化準備委員会設立に向けて輪を広げていくことになった。
(つづく)
(つづき)
計画では、闘争と室原氏の生きざまを描いた故・松下竜一氏のノンフィクション「砦(とりで)に拠(よ)る」をベースにシナリオ化。「蜂の巣城」と呼ばれた、予定地の急斜面に建てられた多数の小屋を再現し、撮影のセットに使う。住民やボランティアがエキストラ出演し、製作期間は1年半。製作費2億円を見込み、日田市や小国町などにも一部募金を呼びかけるという。
昨年11月、地域おこしを協議中に駄田井教授が発案。川津理事長は「室原翁の思いは、ダムの存在が再検討されている『今』にも通じる。国は『法・理・情』の言葉をかみしめ、流域住民に接するべきです」と話し、「撮影後のセットを残し、観光資源にしたい」と話している。
下筌ダム 1953年の筑後川大水害を機に69年、熊本・大分県境に完成した。この間の59年、国の横暴に怒った室原氏をリーダーとする住民はダム予定地に小屋やバリケードで砦(蜂の巣城)を築き、徹底抗戦。64年“落城”したが、法廷闘争を含む室原氏の13年間の闘いは全国の注目を集めた。 (2010年2月2日)
======================================