NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

子どもを守るための方法をあらためて考え動く

2014-09-24 17:56:25 | 日記
本日、NHKニュースウォッチ9の、神戸の女児遺体遺棄事件に関するニュースのなかで少しコメントいたします。どうすれば子どもへの犯罪が防げるのか、もういちど、考えて動き出さなければならない時期に来ていると思います。

 子どもの見守りが盛んになって約10年たちました。これからは今後10年を見据えて、何をするべきか、あらためて見直さなければならないと思っています。といっても実はとてもシンプルで、情報の共有、子ども自身に力をつける、そして見守り力を高める、環境を見直すといったことなのですが、それをどうやって実現していくかが、いま問われており、そしてちょっとちぐはぐになってしまっている隙間を、狙われてしまっているのだと、思います。

犯罪から子どもを守るためにー富士市防犯まちづくり講演会ー

2014-09-24 11:17:24 | 日記
昨日、富士市の防犯まちづくり大会で、清永奈穂が講師として子ども・女性・高齢者の安全についてお話ししました。話しの中心は、犯罪者の行動を知る、ということと子どもへの犯罪をどう防ぐか、でした。

 講演の中で、下記のような「現代の犯罪者気質6つの一般的特徴」についてお話ししました。
①いかなる犯罪者でも犯行時はおびえている
②プロになるほど高い知能・技術・豊富な情報(常時学習)
③高い偏執性ー妄想性
④社会や周辺への強い被害意識ー復讐心
⑤巧みな自己弁護ー強い中和の精神
⑥あきらめ悪く、隙あれば何度でも繰り返し襲い、みえはり

そして、いかなる犯罪者でも、突然被害者の目の前に現れていきなり犯行を犯すのではなく、犯罪者が被害者に到達するまで線となって動いている。その線を妨害するような何らかの防止策が入れば、犯罪者が被害者を襲うことを防げる、ということをお話ししました。

防止策の基本形は、8つあります。遮断、威嚇、阻止、回避、強化・教育、乖離、強制(教育)、そして環境改善です。(詳しくは「犯罪者はどこに目をつけているか」新潮新書、または「防犯環境設計の基礎」彰国社))

 犯罪者は、情報を集め、周到に準備し、行動します。防ぐ方も、防犯データを集め、犯罪に対して十分に準備し、ふせがなければなりません。事件が起きるたびになぜ防げなかったのか、悔しさがつのります。今月来月は防犯月間が始まるため、講演等が増えます。各地でできる限りのことをお伝えできたらと思っています。


写真は、静岡での安全教室の途中の休み時間に、質問に来てくれた女の子とお話ししているところです。「こうなったらどうなっちゃうんだろう、こわいな」と相談に来てくれました。子どもたちとのこういう一つ一つの会話も大事にしていきたいと思います。