「戦略の差別化」こそが重要
皆様のご健勝と清栄をお慶び致します。
さて、今回は、競争過剰の業界において、ますます少子化などの不利な社会的要因が働いている場合に必要な対策につき、考えてみました。
記
➀株式市場の格言「人の行く裏に道あり花の山」
花の山(例えば、人口が多い大都市圏・首都圏、あるいは成長市場)の表の道は、人や車などで混んでいる。
つまり競争相手が多い。しかも、彼らの間で様々な牽制行動が相互に取られ、複雑で激しい競争となっているのがふつうである。
(一橋大学名誉教授:伊丹敬之先生著「経営戦略の論理」P.158)
②競争構造は変化する(同P.161)
鴨長明の【方丈記】の冒頭の次の一文は、多くの読者もご存じだろう。
「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と住みかと、またかくの如し。」
競争構造も同じである。時と共に変化していくのが常である。顧客が変る。技術が変る。競争相手が変る。そして自分も変わる。
しかし、競争が続くということは、変わらないであろう。競争の流れは絶えることがないのである。しかも、競争構造はもとの競争構造ではない。(中略)
では、こうした競争構造の変化に対して、どのような戦略を取るべきか。(中略)
「三つのタイプの差別化」戦略がある。
❶「小さな差別化」❷「大きな差別化」❸「戦略の差別化」である。(中略)
とりわけ重要なのは、❸「戦略の差別化」であり、例えば、競争相手とは異なったドメイン(領域)で事業を行う、全く新しい製品のコンセプトとビジネスシステムを作る、など戦略全体で独自路線を取る事である。
そのより具体的な例を挙げれば、国内志向の競争相手が多い時に、敢えて海外志向に戦略を振る事、あるいは、ハード志向の企業が競争相手に多い時に、サービス志向に戦略を振ることなどである。
この戦略の差別化では、企業は競争相手に左右されず、競争構造を自ら選択して推進していることになる。
以上、人口が多いから良いマーケットに見える大都会には、従来から強力な競争相手も多いし、新規参入も多いから、競争過剰であって、全く見通しが立たないマーケットでしかないことが容易に想像できる。
また、国内においては、例えば、学習塾は、少子化が進んでいるにもかかわらず、古豪・新参者や集団指導塾や個別指導塾など無数にあって、競争相手が明らかに過剰で乱戦模様がひどくなるばかりである。
そこで、正に「戦略の差別化」=このように国内志向の競争相手が多い時には、敢えて海外志向に戦略を振る事こそが、最良の選択になると考えられる。
少子高齢化・人口減という大きな時代的・社会的要因が重くのしかかってきている今日では、単に提供する商品やサービスにおける価格や質の点などを多少改善していっても、根本的な社会的・経済的環境が改善しない限り、現事業の「持続的な成長・発展」を望むことは次第に難しくなる可能性が高いでしょう。
そこで、事業構造の大胆な変革こそが必須であり、まだ他社が乗り込んでいないマーケットでの新天地開拓なら、なお望ましいことになるでしょう。
ここで、岡村ゼミナールは、グループ会社Cool Japan Expo株式会社を通じて、先ずは、2019年4月での国内社会人相手のCJA日本語学校:日本語教師養成講座・開講に挑戦し、さらには2020年には、留学生向けの日本語学校開校へと挑戦を続けてゆくことにしたのです。
平成30年12月9日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎
皆様のご健勝と清栄をお慶び致します。
さて、今回は、競争過剰の業界において、ますます少子化などの不利な社会的要因が働いている場合に必要な対策につき、考えてみました。
記
➀株式市場の格言「人の行く裏に道あり花の山」
花の山(例えば、人口が多い大都市圏・首都圏、あるいは成長市場)の表の道は、人や車などで混んでいる。
つまり競争相手が多い。しかも、彼らの間で様々な牽制行動が相互に取られ、複雑で激しい競争となっているのがふつうである。
(一橋大学名誉教授:伊丹敬之先生著「経営戦略の論理」P.158)
②競争構造は変化する(同P.161)
鴨長明の【方丈記】の冒頭の次の一文は、多くの読者もご存じだろう。
「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と住みかと、またかくの如し。」
競争構造も同じである。時と共に変化していくのが常である。顧客が変る。技術が変る。競争相手が変る。そして自分も変わる。
しかし、競争が続くということは、変わらないであろう。競争の流れは絶えることがないのである。しかも、競争構造はもとの競争構造ではない。(中略)
では、こうした競争構造の変化に対して、どのような戦略を取るべきか。(中略)
「三つのタイプの差別化」戦略がある。
❶「小さな差別化」❷「大きな差別化」❸「戦略の差別化」である。(中略)
とりわけ重要なのは、❸「戦略の差別化」であり、例えば、競争相手とは異なったドメイン(領域)で事業を行う、全く新しい製品のコンセプトとビジネスシステムを作る、など戦略全体で独自路線を取る事である。
そのより具体的な例を挙げれば、国内志向の競争相手が多い時に、敢えて海外志向に戦略を振る事、あるいは、ハード志向の企業が競争相手に多い時に、サービス志向に戦略を振ることなどである。
この戦略の差別化では、企業は競争相手に左右されず、競争構造を自ら選択して推進していることになる。
以上、人口が多いから良いマーケットに見える大都会には、従来から強力な競争相手も多いし、新規参入も多いから、競争過剰であって、全く見通しが立たないマーケットでしかないことが容易に想像できる。
また、国内においては、例えば、学習塾は、少子化が進んでいるにもかかわらず、古豪・新参者や集団指導塾や個別指導塾など無数にあって、競争相手が明らかに過剰で乱戦模様がひどくなるばかりである。
そこで、正に「戦略の差別化」=このように国内志向の競争相手が多い時には、敢えて海外志向に戦略を振る事こそが、最良の選択になると考えられる。
少子高齢化・人口減という大きな時代的・社会的要因が重くのしかかってきている今日では、単に提供する商品やサービスにおける価格や質の点などを多少改善していっても、根本的な社会的・経済的環境が改善しない限り、現事業の「持続的な成長・発展」を望むことは次第に難しくなる可能性が高いでしょう。
そこで、事業構造の大胆な変革こそが必須であり、まだ他社が乗り込んでいないマーケットでの新天地開拓なら、なお望ましいことになるでしょう。
ここで、岡村ゼミナールは、グループ会社Cool Japan Expo株式会社を通じて、先ずは、2019年4月での国内社会人相手のCJA日本語学校:日本語教師養成講座・開講に挑戦し、さらには2020年には、留学生向けの日本語学校開校へと挑戦を続けてゆくことにしたのです。
平成30年12月9日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎