Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

2020年2月11日の社会情勢に対して

2020年02月11日 | 日記
2月11日の社会情勢に対して

皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。

 ところで、日々の日経新聞記事を通して、新型コロナウイルス感染者数の激増から受ける日本や東南アジア諸国の経済的影響をつぶさに見ていると、これまで日本を始めとし、台湾や香港、タイやシンガポールなど東南アジアの多くの諸国が、極めて多くの分野にまたがって、如何に中国経済の発展に依存してきたのかが良く分かります。

 従って、むしろ中国の経済発展に依存してこなかった分野を見つける方が難しいぐらいです。

 例外的に、製鉄分野は、新日鉄などの苦境を見れば、中国経済の発展のために犠牲になった産業分野ですので、中国の後退はむしろ歓迎されるかもしれませんが、それらプラスやマイナスの影響を受けつつあるすべての産業経済分野の中で、私ども日本語学校業界に関する話をすれば、やはりプラス面の恩恵を受けていた学校が多かったでしょう。

 留学生や技能実習生などの分野では、国別の人口規模の点から言っても、中国からの訪日・在留者数が、全体の約半分にも達しているように思われます。

 そこで、中国からの訪日者に依存してきたこと自体が間違っていたわけではないので、今回の新型コロナウイルス感染の災難は、正に抗いがたい天災にも類似した災いとしか言いようがないでしょう。

 従って、人口規模や言語圏の問題で、急には中国の代わりを果たす国も見つからず、目の前の災いを甘んじて受け入れるしかなく、騒動の収束をひたすら待つのみという側面もあります。

 しかし、事実はそうであって、そこで知恵を絞って何とか今回の災難での被害を緩和させるような次善の手を探る必要があります。

 この時、留学生という分野で見れば、なかなかミャンマー・フィリッピン・インドネシアなどでの肩代わりは、国民の経済水準などから見れば、急には見つけにくいでしょう。

 他方、技能実習生獲得面から見れば、比較的容易でしょう。実際ミャンマーの人材送りだし機関・GAKUBUNさんからの情報によれば、その盛況ぶりが確認されます。

 では、留学生確保の面では、泣いているしかできないのでしょうか?

下記の新聞記事に見る通り、今春の生徒募集時から、留学生Visaの取得要件が目立って難しくなっていることから、悲観的な見方が広がっていますが、募集対象を、これまでのアジア圏中心から、早急に欧米圏中心に切り替えることが望まれます。

これは、欧米圏にCool Japanに関するファンが多いことに注目しての提案ですが、米国人で、その方面での生徒募集にも協力して下さる方々を見つけることは、各種の多くの学校が英語圏からの教師人材を抱えていることから見て、そのコネクションを手繰ればいいわけで、そんなに難しくなないと思います。

例えば、学習塾の岡村ゼミナールは、従来から優秀な英会話講師を数名抱えていますが、彼等の協力が十分に得られることが判明しています。

 以上の通り、今回の災いを、長い目で見て「福に転じる」新しい動きの開始にも取り組む勇気が必要です。

 皆様の奮起と斬新な手法の開拓とを何卒宜しくお願い致します。

令和2年2月11日
CJA日本語学校・理事長 岡村寛三郎

《参考資料》
「留学生の在留審査を厳格化 入管庁、対象国10倍超に」(2020/2/9 2:00日本経済新聞) 
出入国在留管理庁(入管庁)は4月以降に日本への留学を希望する外国人の在留審査を厳格化する。
出稼ぎ目的の入国を防ぐため、最終学歴の卒業証書や預金残高などの証明書を求める国・地域を10倍超に増やす。
健全な外国人雇用の拡大のため、不法残留が増加している留学生をより厳格に審査し、特定技能制度の活用を促す狙いもある。約30年ぶりの大幅な審査方法の変更となる。




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