Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

珠算と数学、そしてロボット科学教育へ

2014年12月11日 | お知らせ
            珠算と数学、そしてロボット科学教育へ

 珠算は、計算力の強化に絶大な効果があることは間違いがありません。

 しかし、珠算が算数や数学などの教科における能力の向上にも貢献するかどうか、貢献度はどのくらいなのか?といったことも論じる必要があります。

 算数や数学には、図形問題や文章題も多く含まれるため、単に計算力があると言うだけでは、ストレートに算数や数学の成績向上にも大きな効果があるとは言い難いことは確かです。
 
 しかし、図形問題では、事物の外形的・象徴的な図を手掛かりにしつつ、その内面的・内在的性質ないしは本質を探ることが課題であり、文章題というのは、事物の現象を文章で表現し、その事物や事物同士の関連性を論理的・体系的に探るという課題を追求する作業と言えます。

 従って、図形問題も文章題も、表現形態が異なる問いかけであるにしても、共に、それを通して表現されている事象に内在する本質を論理的に追求するという作業です。

 そこでは、「数」の持つ論理性や普遍性(不変性・一貫性)を基(=素)にして、事物や事象の全体と部分との関連やつながりの特性などを明らかにする作業と言えるでしょう。

 何れにしても、数学は、数という要素を駆使して、外界に存する事物や事象の内面的な本質を探り、事物相互の関連性を探索・明確にする作業であり、そこにおいて、数同士の関連の過程に即した結果を求める「計算」とそれを迅速かつ正確に行う能力・技が、決定的に効果的に働くことは確かでしょう。

 私自身は、この様に考えますので、珠算練習のその先にある計算力パワーアップが、数学や理科系教科の理解と運用力の向上に大きく役立つと考えています。

 この理科系教科強化への道筋においては、補強策として、例えば、ロボット科学教育なども大きな働きをするでしょう。

 なぜなら、数や数学への主観的な理解や知識を、具体的なモノづくりにおいて、その目で確認し、あるいはその手で確認し、事物や事象における内面的本質やエネルギーを、外形的・客観的な諸現象と共に総合的・体系的に理解することができるからです。

 以上、よろしくお願いします。

                                        平成26年12月11日 木曜日
                                        岡村ゼミナール(株) 会長 岡村寛三郎










≪数学検定≫https://www.su-gaku.net/lp/lp1.php
≪珠算検定と数学検定に挑戦している塾の例≫http://www.oita-soroban.com/topics/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする