雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

「作曲テクニック99」アマゾンでの評価

2011年03月10日 01時32分00秒 | 作曲テクニック99
アマゾンで買い物しようと思ったら自分で書いた本をお勧めされた。
ついでに評価を見てみたんだけど、賛否両論で悪い評価もあるのね(汗)。

否定的な評価にレスポンスするわけじゃないんだけどちょっと書かせて(笑)。
執筆の依頼を承知した後でリットーミュージックから出版されている作曲本と、現在書店で手に入る他社の作曲本に目を通してみた。
作曲本の8割は初心者向けで、どの本もダイアトニックコードの話や、アヴェイラブル・ノート・スケール話が書いてあった。
正直に書くとそれらの本の中から文体等が自分に相性が良いものを2冊程度選んで熟読すればそれで充分だと思った。

五線紙を使った意外のTipsをまとめた本はヲノサトルさんが書いた本で良書が既にあった。

選択肢は二つ。
過去に何冊も出版されている作曲本と同じ内容を見方書き方を変えて書く。
またはどの本にも書かれていない内容を書く。

僕は後者を選んだ。

その結果悪い評価がついてしまったようだがそれはやむを得ないと思った。
確かに趣味で作曲を楽しむ、というタイプの人よりもプロの作曲家を志す人向けの内容になってしまったと自分でも思っている。
出版後、書いて良かったなあと思う反応はほとんどプロ指向の若手作曲家からフィードバックされたものだった。
CDを紹介しているページも作曲と関係ないと思われてしまったかもしれないけれど、良いCDを聞くのが作曲上達の近道なんだけど余計なお世話だったのかも、、、

この本のシリーズの構成上見開きで1Tipsにしなければいけないしばりは確かに難しかった。
ある評価では、それ故に1つ1つが浅いと。
ある評価では、それ故に構成が崩壊していて読みにくいと。

確かにそうなんだ。
見開きで2ページで、倍音の話を全て語ったり、コード・トーンに対してのイン・アウトの話を簡潔させたり、ハーモニーのバリエーションの話を書き上げるのは無理なのだ。

日本では中級以上の音楽の専門書というのがほんとに少ないのだけれど、それぞれの項目に関しては10ページくらい割かないとほんとは初心者には不親切なんだ。

あ~長くなるから今日はこれくらいにしよう。

ブログで各項目に書き込めなかった部分を書いていくのもありかなあ。



Teenage Engineering

2011年03月08日 15時48分44秒 | 機材その他
Teenage EngineeringからOP1が最終ベータテストしてるとメールが来た。
もう注文した事も忘れちゃったよ、、、


VONZEP

2011年03月06日 19時26分13秒 | Music
昨日クロコダイル(原宿)でVONZEPを観た。
ZEPのカバーバンドは昔から何かとチェックしているけど、ジミー・サクライ氏のDVD等も以前チェックしていたし、彼のライブを観るのはこれで2回目。

僕がエレキギターを手にしたきっかけはZEPの映画「狂熱のライブ」を観たからで、あの映画を当時観ていなかったら今頃こうして音楽なんかしてたかどうか分からない。

さてVONZEPの解説はリンク先をチェックしてもらうとして、昨日のクロコのライブは「公開ライブ」というお題。
なんせ、例え「ハートブレーカー」を演ると言ってもいつのライブのバージョンなのか、行き方はどうするのかギターソロからの戻り方はどのパターンで戻るのか、オリジナルのバンド自体がかなり即興でやってた部分があるから、カバーする方も大変だ(笑)。

ギターのジミーさんの演奏を観るたびに自分のZEPコピーの間違っていた部分を発見するのだ。
とにかくライブバージョンに関してのジミーさんの研究はほんとうに偉大だと思う。
多分、70年代のジミー・ペイジの演奏に関しては本人よりも詳しいと思う。

昨日のライブで特に良かったのはアコースティックセット。
アコギとマンドリンとボーカルという先の映画にも出てこないし実は映像で観た事ないんで、かなり新鮮だった。
生でみるとアイルランド色がやっぱり強いんだよね。

それとドラムのクリス・スレイドの人気は凄い(実は僕はほとんど知らない、失礼)。
AC/DC、The Firm、ユライア・ヒープ、エイジアとWikiで調べてもらった方が確かなんだけど、すごいのね、この人。

年齢は60を過ぎてるらしいけど、全然関係ないんだね、そんな事!

MacBook Pro

2011年03月04日 22時08分15秒 | comping
昨年まで外の小さいスタジオを借りて作業してたんだけど、そこを撤退した理由はいくつかあった。
ひとつは、小さいブースがあって歌からブラスから弦からそこで演奏してもらったんだけど、やっぱり「録音しました」っていうだけで「鳴らない」んだよね。

例えギターのように比較的クローズでマイキングする楽器。
もちろん4畳半程度のスペースがあればマイクスタンドを立てて録音できるような楽器なんだけど、5m以上の天井があるスタジオで弾くとやっぱりそちらの方が断然鳴る。

実は歌も顕著で(歌い手の気分的なものも大きいと思うけど)、天井の高いスタジオの方が断然良い音で録音できる。

今回のMacBookProのパフォーマンスはほんとに目を見張るものがあったよねw。
ネイティブ環境でも年々(というか半年毎に??)レイテンシーが小さい環境でささっと録音できるようになった。

サンダーボルト関連の商品が出揃ったら録音環境がかなり変わるんでは、、、と勝手に予想してる。

と、以上は録音に関して思う事で、やっぱり防音した部屋である程度以上の音量でモニターしながら作曲した方が気分はいいよなあ(笑)。

劇伴が1つ終わって、、、

2011年03月04日 22時01分53秒 | comping
あ~やっと一段落。
作曲期間は充分頂いていたので、それほどキツイ日程ではなかったんだけど(笑)。
映像を全く見てないので(どんな劇伴でもありがちな事だけど)、はやくMAが見たい。

今回のテンプレートも中々良いできかなと思ったけど、次の劇伴の前に改良を重ねよう、、、
Project SAMのOrchestra Brass Classicを良く使うけど、同じベロシティーで連続的に発音させると再生が途切れる事が数カ所であった。
そういう場合、ProToolsではベロシティーの値を1追加しつつ数値に+-5程度のランダムをつけると解消される。



映画「Hereafter」

2011年02月21日 00時29分22秒 | comping
クリントイーストウッドの映画はほんとに音楽が少ない。
そしていつも効果的。
劇中で、この音数の少なさで語れる、このギターは巧いな、、、と思ってたらエンドロール見て納得。
ブルース・フォアマンでした。

最近はあまり目立った活躍がないけど、リズムとコンピングの確かさは玄人うけするタイプなんだよね、この人。

僕の世代だと『There Are Times」なんか懐かしいなあ。

映画の中ではスティールとガット、それとエンドロールのバックでフルアコを弾いてる。
でも普段は正統派(よい意味で)のバッパー。

Esperanza Spalding

2011年02月20日 13時11分26秒 | Music
昨日ブルーノートにてEsperanza Spalding
素晴らしいライブ。
過去1年内に観たライブではダントツ1番に良かった。
基本的にはCDの曲を演奏したんだけど、CD録音当時よりも曲の解釈も広がってよろDeepなステージに。

ベースも相当上手いけど、歌の音程の正確さもすごい。
ブルーノートで1日、2セットあの濃い演奏をやり遂げる体力と精神力もすごい。

言葉で褒めればほめるほどこちらが安っぽくなっていくような、この感覚はいったいなんなんだろ、、、

ビエナのDimension BrassのPAN

2011年02月12日 14時42分54秒 | 作曲テクニック99
昨日アップルストアで行われたビエナのセミナーに行ってきた。
ほぼ満席でやっぱり皆興味があるんだね~
だってあの雪の中であの盛況ブリはさすが井内君のセミナー!
ギリギリに行って運良く座れたけど、晴れてたら立ち見だっただろうな、、、

個人的にはDimension Brassの話しをもう少し聞きたかった。

オートディビジの話しも、もう少し突っ込んだ話しが聞きたかったなあ。
特にホルンだから上吹きと下吹きをどうやってディビジさせるのかとかねw。

あの「振り過ぎ!」と評価の多いPANだけど、個人的な今日現在の意見を書いておこうと思う。

確かにデフォ状態のPANは井内先生の仰る通り「生録音ではありえない」くらい左右に振ってるんだよね。

僕はこれは「Vienna Suiteを使って御自身の配置したい位置にPANして下さい」というビエナ社のメッセージなんじゃないかと思っている。

オケの配置の話しを始めると長いんで省略するけど、管弦楽の本に載ってる配置はだいたい1st&2ndバイオリンを左に寄せるのが一般的だし、実際スタジオの録音でもその型が多い。
その場合のホルンは真ん中、または右寄りの配置になるよね。

でも海外のオケの場合はバイオリンを両翼配置にするのは珍しくないし(特に演目がベートーベンだったりチャイコだったら)、その場合は左側にホルンを配置する事になる。
それとオペラのオケピットでもホルンを左に配置してるの見た事ある。

ホルンを左に配置する一番の利点は1stバイオリンの近くにいる事でリズムの食い付きが遅くなりがちなホルンをファーストが聞きやすい距離に置いてリズムをタイトに(ガシガシって意味じゃないです)したいからだと思う。

PowerPanを使うとステレオの幅だけではなくて奥行きも調整する事ができる(これは文章で説明するのが難しいので買ってもらうのが一番だけど)。

と、ビエナ社はそんなつもりであのPANの設定をデフォにしてるのかなあ、、、と思ったのでした。

McDSP V5

2011年02月09日 00時28分43秒 | 機材その他
久しぶりにMcDSPをアップデート。
作曲の作業中からハイパスを使う事は多いんだけど、ほぼ100%フィルターバンクを使っていた。

この会社は過去アップデートが有料だった事は、ほんとに数えるほどしかなく。
マイナーチャンジは全て無料だったと記憶している。

さらに今回のV5へのアップでも以前のGUIのバージョンもあるから、昔のセッションを立ち上げる必要がある場合も安心だよね(多分w、まだ検証はしてないけど(汗))。


RTASをオーディオトラック直で使うには

2011年02月09日 00時22分00秒 | 機材その他
さっきツイッターで知り合いとやりとりしてたネタ。
ProToolsのTDM環境でオーディオトラックにギターを録音したい場合、TDMプラグイン(AmpfirmやEleven)を挿してレコーディングするのは普通だよね。

では、NIのGuitarRigのようなRTASプラグインを挿してレコーディングする場合はどうするか?
オブジェクトのオーディオトラック以外にAuxトラックを作ってバスアサインする手もあるけれど、オーディオトラック上の1段目になんでもよいので(レイテンシーが小さいからTrim等がよい)TDMを挿んで、2段目にRTASを挿むとTDM環境と同様に作業ができる。

実はこれはロックオンカンパニーの澤田君に教えてもらったw。