Sixteen Tones

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JASRAC 申請 Dear Old Stockholm

2022-12-10 10:32:10 | ジャズ
クリスマスコンサートのために,美術館から JASRAC に申請して下さるとのこと.曲目のリストに Dear Old Stockholm があった.J-WID (JASRAC Works Information Database) で曲目検索すると,15 件がヒット.トップ画像には最初の7件を示した.
その下のふたつの画像は1件目と7件目の「詳細」である.OXは該当する項目が JASRAC の管理下にあるか否かを示している.

ジャズ仲間では1件目のマイルズの演奏が有名だが,著作権者は Stan Getz となっている.1951 年にゲッツが演奏旅行した際にこのスウェーデン曲 Varmeland を現地ミュージシャンと録音したことになっている.ゲッツは Dear Old... というタイトルをつけて,ちゃっかりこの曲を自分の作品にしてしまったのだ.
Getz にならって,David Matthews や Joe Locke なども著作権を主張している !

このたびのコンサートのこの曲の演奏は,いわゆる黒本
 納 浩一「ジャズ・スタンダード・バイブル」リットーミュージック(2010)
を参考にする.この本では作曲者の欄は traditional となっており,スエーデン語とおぼしきタイトル ACK VARMELAND DU SKONA とその邦訳「麗しのワームランド」も書かれている.
納 浩一さんは,この本の Dear Old ... で複製・出版したのは Getz 作品ではなく,スウェーデン民謡であると主張しているのだ.このリードシートはマイルズの演奏そのものだけど...

われわれのコンサートは,Varmeland で申請するのが良さそう.

ゲッツ 1951 年の演奏が Youtube にあった.原曲ではサビが普通のアメリカ曲 ? の半分の長さしかなくて不思議な感じ.



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