Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ブルースの記譜

2021-11-21 09:13:48 | ジャズ
ひと昔前,Milt Jackson の Bluesology を耳コピして midi 鍵盤で弾いて,ソフトで五線譜に直した結果が,A である.
いまでは,そんな面倒なことをする気力はない.
B はその後,お金を出して買った楽譜.1段目の最後からの4小節が A に対応する部分である.

メロディに関しては A, B が大同小異で,音高も同じ.「小異」は A, B で採譜の対象とした演奏が違うため.
しかし,A には臨時のフラットが皆無.Eb のブルース・スケールでは D, G がフラットするが,それも計算に入れて調号のフラットをふたつ増やしたためだ.知る人ぞ知る現象だろうが,こうなるか !! と思ったことを覚えている.

さすがコンピュータ !?

スケールというものを理解していれば A のような調号はあり得ない ! B でなければならない ! という説は,まことにごもっとも.しかし,そもそも調号とは臨時記号を書かないことが目的みたいなもの.さかのぼれぱブルースを 12 音音律として楽譜に書くこと自体に無理があるのだから,A でもいいんじゃないの,とも思う.

つねづね不思議に思っていることは,ブルースの神様のような存在であった Milt Jackson が,なぜビブラフォンという平均律楽器を表現手段に選んだか,ということである.

社会がデジタル化するに従い,B→A に類似の現象があちこちで起こっているに違いない.



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