加藤 純,エクスナレッジ (2016/12).表紙は八王子セミナーハウス本館.
市立図書館蔵書.
「日本の」は誇大広告で,山梨・千葉・神奈川を除いた8割が東京都の建物だということが,巻末の地図を見ればすぐわかる.
101の建物は,「ざわざわ・飛び出し過ぎ!・カラフル・うねうね・ガタガタ・ふわふわ・●、■、▲・パキパキ・そびえる・エクストリーム」に分類されている.
「はじめに」で写真 (傍島利浩) について「建築物の個性を引き出すために,あえてセオリーから外れるような撮り方もされている」とことわっているが,そうとも思えない.アサヒビール吾妻橋ホールなど,もっと他に撮りかたがあっただろう...とは,この「雲古ビル」に思い入れがあるからだろうか.
各建物につき 1-2 ページだが,見開き2ページにわたる写真は,喉で切られてとても見づらい.
ルイ・ヴィトン,MIKIMOTO,Tasaki など銀座通りの今世紀に入ってからの建物は,すでに見慣れた感じで不思議度が小さい.同じ銀座,1932 竣工の「奥野ビル」はノスタルジーを感じさせるがあまり不思議ではない.横浜薬科大学図書館棟は,図書館と聞けば不思議だが,かってはホテルだったと聞けば不思議半減.
などという訳で, ぼく的ベストは「ガンダムビル」こと青山製図専門学校一号館.
大半はビル建築で,ビルの谷間の「ムーミン屋敷」「茶室 徹」あたりがいい感じ.
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