Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

2014-08-21 08:16:26 | 読書
アンブローズ ビアス, 小川高義 訳,光文社古典新訳文庫(2011/03).

「BOOK」データベースより*****
ある男が橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され川に落ちた彼が、敵の銃弾を逃れてたどり着いたのは…「アウルクリーク橋の出来事」。森に住む女が恋人からの求婚を頑なに拒んだ理由とは…「豹の眼」。ひたすら「死」を描き続けた短篇の名手ビアスの14篇。*****

著者は「悪魔の辞典」で有名.南北戦争に参戦したそうで,訳者はビアスの皮肉な世界観は戦争と無縁ではないと言っている.長編が嫌いだったそうで,この 200 ページ強の文庫本に十数篇のショートストーリーズ.16 トン的ベストは文庫本で 3 ページ・プラス 3 行の「夏の一夜」.「月明かりの道」は芥川龍之介の「藪の中」の元ネタだが,このことは海外でも知られているんだって.

この,光文社古典新訳文庫は,「赤と黒」「カラマーゾフの兄弟」の誤訳で味噌をつけたと記憶している.原文が英語ならダイジョブなんだろう.

このシリーズのカバーイラストは望月通陽.すべて作品に目を通してからの制作と読んだことがある.しかしシリーズ相互のイラストを交換しても,たいていイケてしまいそうなのが面白い.

夏向きの一冊と思ったが,読んでいる途中は雨ばかりだった.図書館で借用.

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