Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

短歌と俳句の五十番勝負

2019-06-01 07:12:17 | 読書
穂村 弘,堀本裕樹,新潮社 (2018/4).
雑誌「波」の連載をまとめたもの.

Amazon の内容紹介*****
五十人のお題に応える新作で、短歌と俳句の真剣勝負――どちらがお好きですか? 自由に読み解いて、比べてみてください。短歌的感情と俳句的思索、並べ読むことでさらに愉しみが増す取り合わせです。お題は谷川俊太郎さん(ぴたぴた)、壇蜜さん(安普請)など五十人からいただきました。多彩なお題をどう詠むか――プロの技を味わえます。創作の背景を綴るエッセイも収録。人気の二人の魅力満載の対決企画。いざ、勝負!*****

お題が1ページ,穂村の短歌とエッセイが1ページ,堀本の俳句とエッセイが 1.5-2ページという構成.堀本の方がページが多い.原稿料はどうなんだろう.エッセイの内容は前に置かれた短歌・俳句とまるで関係がなかったりする.この傾向は堀本に著しい.

穂村 1962-,堀本 1974- と,ひとまわり歳が違う.

巻末に2人の対談だが,エッセイの内容の蒸し返しも多い.蒸し返しでもあえて編集しなかったのかもしれない.
ここではお題に関する問答が面白い.誰がどんなお題というのは,このページで50題の全てがわかる.
https://www.shinchosha.co.jp/book/457403/
どうせなら出題者からの一言も取材・掲載してもらいたかった.

穂村は変化球,堀本は直球で勝負という感じ.これがふたりの個性という見方もできるが,短歌と俳句の違いかもしれない.穂村は対談で,僕には俳句はできないと語っている.
短歌は俳句より 14 字長いので,変化球の解説を盛り込めるように思った.
逆に,俳句には季語があるが,その季語が膨大な情報を含んでいる場合がある...しかしこれがわかるようになるのは大変らしい.

図書館で借用.☆☆☆☆

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日から展覧会 | トップ | 泉美術館の動物たち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事