昔は MMO (Music Minus One) というのがあって,黒本の付録 CD はその名残りだろう.Band-in-a-Box も使ったが,今はもっぱら iReal である.
これらは曲を与えるとコード進行に従ってリズムセクションの音源を返してくれるソフト.ひとりで楽器を弾いてもおもしろくないもの.コンピュータ相手もひとりと変わらないはずだが,結構これらのお世話になっている.
でも iReal ばかりでは飽きる.Youtube では「曲名 + backing track」で検索すると,有名曲ならぞろぞろと伴奏音源が出てくる.楽器編成,リズム,テンポ,キー,コーラス数 など,演ってみなければわからなくいて,なかなかスリリング.歌ものの場合は「曲名 + karaoke」でも検索可能.でも karaoke 指定では進行中のコード表示などは現れない.karaoke を「カラオケ」とすれば,演歌や和製ポップスにまでジャンルがひろがる... そう言えば むかし「歌のない歌謡曲」というラジオ番組があった.
Youtube にはアランフェス協奏曲の管弦楽の伴奏部分だけが存在する.まさにカラオケだが,クラシック界では orchestra accompaniment と言うのだそうだ (伴奏ピアノだけなら,piano accompanied).ギターのパートをピプラフォンで弾いてみたら良い気分になった.
実はたいていの協奏曲の名曲には orchestra accompaniment が存在する.ベートーヴェンは自分のバイオリン協奏曲をピアノ協奏曲として編曲し「ピアノ協奏曲 ニ長調」作品61aとしたと言うことだが, 能力があれば Youtube 相手にビブラフォン協奏曲に加工・演奏してみたいところ.
ぼくがクラシックの器楽練習ソフトの存在を知らなかった,というだけのこと ?
トップ画像 左列 : Autumn Leaves の Youtube backing track 3つ,中央列 : 「枯葉」のカラオケ3つ,右上 : iReal,右下 : ベートーヴェン バイオリン協奏曲 の Youtube accompaniment.