黒田龍之助,白水社(2018/1).
著者と同姓同名の理工系の先生を存じ上げている.でもこちらの著者はたくさんの本を書いている.カバーデザインも面白いので図書館で借りた.各章の間に図版がはさまれるなど,手が込んだブックデザインである.
(著者の)カミさんの勤める外国語大学の名講義の再現だそうだ.
出版社の内容紹介
*****外国語学部の学生たちと“ことばの変化”について考える,噂の講義を完全書籍化。どうして言語に先祖や親戚がいるのか。なぜ言語は変化し、どのように変わっていくのか。系統だけではなく、言語接触やピジン・クレオール、また政治的・人為的な政策などにも触れながら、ことばの移り変わりに光をあてる。さまざまな外国語の例をもとにした、にぎやかな比較言語学。外国語に関心をもつ読者にぜひ手にとってもらいたい。中間試験、コーヒーブレイク付き。『ことばは変わる』を増補、改題。*****
比較言語学という分野だそうだ.著者の専門はスラヴ語学で,ちくさんの言語にたんのうという訳ではない.それでもこの分野の講義ができるのは,小説が書けなくても文芸評論ができるのと...多分違うんだろう.
文系の講義って,ずいぶんユルいなぁという印象.「中間試験」は,斜め読みした僕でも80点はとれた.
目次は
*****1 言語が変化する理由を想像する / 2 比較と対照はまったく異なる / 3 どうして言語に先祖や親戚がいるのか / 4 比較言語学の先駆者たち / 5 音の変化はいつでも複雑怪奇
中間試験
6 親戚以外の関係もある / 7 ピジン・クレオールは変化の最前線 / 8 ことばの違いを地図上に表わす / 9 政治が言語に口を出す / 10 日本語の系統をめぐる危ない話*****
前半は基礎知識らしい.「比較言語学の先駆者たち」なんか門外漢にはどうでもいいと思って読み飛ばしたら,試験に問題が出た.
目次から想像できるように,後半がおもしろい.たとえば,ピジン・クレオールの韓国バンブー英語の例文がおもしろい.ちなみにビジンとは「接触する複数の言語のそれぞれから語彙や文法を採り入れて,言葉が通じない人たちの間でコミュニケーションをとるために作られる,一種の共通語」である.
著者と同姓同名の理工系の先生を存じ上げている.でもこちらの著者はたくさんの本を書いている.カバーデザインも面白いので図書館で借りた.各章の間に図版がはさまれるなど,手が込んだブックデザインである.
(著者の)カミさんの勤める外国語大学の名講義の再現だそうだ.
出版社の内容紹介
*****外国語学部の学生たちと“ことばの変化”について考える,噂の講義を完全書籍化。どうして言語に先祖や親戚がいるのか。なぜ言語は変化し、どのように変わっていくのか。系統だけではなく、言語接触やピジン・クレオール、また政治的・人為的な政策などにも触れながら、ことばの移り変わりに光をあてる。さまざまな外国語の例をもとにした、にぎやかな比較言語学。外国語に関心をもつ読者にぜひ手にとってもらいたい。中間試験、コーヒーブレイク付き。『ことばは変わる』を増補、改題。*****
比較言語学という分野だそうだ.著者の専門はスラヴ語学で,ちくさんの言語にたんのうという訳ではない.それでもこの分野の講義ができるのは,小説が書けなくても文芸評論ができるのと...多分違うんだろう.
文系の講義って,ずいぶんユルいなぁという印象.「中間試験」は,斜め読みした僕でも80点はとれた.
目次は
*****1 言語が変化する理由を想像する / 2 比較と対照はまったく異なる / 3 どうして言語に先祖や親戚がいるのか / 4 比較言語学の先駆者たち / 5 音の変化はいつでも複雑怪奇
中間試験
6 親戚以外の関係もある / 7 ピジン・クレオールは変化の最前線 / 8 ことばの違いを地図上に表わす / 9 政治が言語に口を出す / 10 日本語の系統をめぐる危ない話*****
前半は基礎知識らしい.「比較言語学の先駆者たち」なんか門外漢にはどうでもいいと思って読み飛ばしたら,試験に問題が出た.
目次から想像できるように,後半がおもしろい.たとえば,ピジン・クレオールの韓国バンブー英語の例文がおもしろい.ちなみにビジンとは「接触する複数の言語のそれぞれから語彙や文法を採り入れて,言葉が通じない人たちの間でコミュニケーションをとるために作られる,一種の共通語」である.