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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

風の歌を聴け

2017-10-07 09:15:33 | 読書
村上春樹 講談社文庫 (2004/9).単行本は 1979/7.

病院の待ち時間で読了できそうな本を,病院の売店で物色していて,帯の背中の「オリジナルカバー版」の文字にアピールされた.展覧会「佐々木マキ見本帖」の影響である.

Amazon の内容紹介 *****1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。*****

この本が出た頃は原子力ムラに勤めていた.重苦しい雰囲気の職場で,かなり年下の著者が,さらに昔を回顧するという,この小説の「軽さ」にやられたと思う.読んだ後には何も残らなかったらしく,再読も新鮮だった.
当時の著者に聞いたら,ノーベル賞って何? ということだろう.

今朝の朝日川柳の,岡山県・行本章允さんの一句.

 ハルキ棚一夜明ければカズオ棚

自分のブログを検索したら「クラシック小説集に非ず」と称してカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」について,2009/6 に書いていた.この小説のバックに流れるのは古き良き時代のジャズ・ポピュラーで,春樹文学と重なる部分がありそうだ.
しかしこの本が書棚に見つからない.

☆☆☆

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