ジャズ @ プラネタリウムのセットリストには,Bag's Groove, St. Louis Blues と,ブルース 2 曲が入っている.後者はブルースの例だったが,Bag's Groove のほう実はペンタトニックすなわち 5 音音階の例として取り上げた.
演奏する学生さん達に,童謡・唱歌・流行歌・スコットランド等の外国民謡・黒人霊歌などからペンタトニックの曲を選んでもらった結果である.
ちなみに,やはりセットリストにある When the saints go marching in (聖者の行進) は,スリーコーズ (キーが C なら F,C,G) で伴奏できる曲の例.フォスターの曲等も候補に挙げたのだが,学生さんはジャズに統一することにこだわったようだ.リストの「かえるのうた」は一発コードなら輪唱 (ではなく輪奏) ができる例のつもりだったが,こういうことなら もっとジャズっぽい曲を探せばよかった.
ただしこの Bag's Groove は,童謡等の CDEGA というモードではなく,A ( G みたいでもあるが) を主音とするモードと解釈できる.
もちろん,この曲はブルース音階ということに異論はない. プラネタリウムでもアドリブはブルースとして演奏された.
でも,モダンの名曲も見方を変えればペンタ,と言うのは面白い.ミルト・ジャクソンの Plenty Plenty Soul, Reunion Blues など,あるいはロリンズの Sonnymoon for two など,AAA 形式あるいは AAB 形式のブルースには A モードペンタがよくある.ブルース音階から拾った5つの音がたまたまペンタと一致したというのではなく,サブグループとして独立しているかも.
Bag's Groove はマイルスの演奏が有名だが,MJQ のコンサートでも定番だった.ボク的にはこのビデオではベースソロがあるのが嬉しい.(続きます)