
「クラシック音楽mp3無料ダウンロード 著作権切れ、パブリックドメインの歴史的音源」というサイトがある.
ここで見つけた名 (迷?) 演.1942年録音,ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」 指揮アルトゥーロ・トスカニーニ,NBC交響楽団による演奏の冒頭のソノグラムがこれである.異様な上昇曲線はクラリネットによるグリサンド.滑らかに聞こえるが,目で見るとそうでもない.
クラリネットは偶数倍音が出ないと教科書に書いてあり,事実グリサンドのはじめの方の小音量部分ではその通りだが,思い切り吹くと偶数倍音も奇数倍音も同じだ.
演奏は,あの ベニーグッドマン.
実際の音は?
ここのはネットや電子書籍に無断使用OK,というわけで,YouTube にアップされていた.
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グッドマンは小生の学生時代に来日しテレビに出ていたが,尊大な老人という印象しかない.しかしこの,当時 30 歳台のグッドマンの演奏は,今日のクラシック奏者の演奏に比べるとはるかにどぎつく,よく言えば攻撃的だ.変な音を出しても悪びれないところがジャズマンらしい.
ピアノはアール・ワイルド.
トスカニーニはどういうつもりで引き受けたのだろうか.
ここにはガーシュイン自作自演の音源もあったが,こちらはさすがに心細い音だった.