標準的な色彩論からは,金色・銀色・玉虫色などは はみ出してしまうようだ.
物性論によれば,金属には自由に動き回る電子すなわちプラズマ電子が存在し,そのプラズマ周波数より低い周波数を持つ光は金属に入り込めない,可視光は反射される...だから金属は光るというものだ.入り込めないのは,誘電率が負になるからだというのだが,狐がつまむような説明ではある.
銀にはこの説明が成り立つが,金・銅ではバンド間遷移が影響する.自由電子が全く自由ではなく,原子核にバネのようなもので固定されているというモデルで計算しても,金は黄色より高い周波数を吸収し,銅は赤より高い周波数を吸収するという結果になる.
そうは言われても,金・銀・銅と絵具の黄・白・赤とはやっぱり違う.尾形光琳の紅白梅図では,ずっと金箔と思われていたのが,そうではなかったことが近年明らかになった.プロの絵描きは絵具で金色を合成できるのだろうか.
玉虫の羽はCDのように,可視光の波長オーダーのミクロ構造で,いわゆる干渉現象が玉虫色の秘密なんだろう.
ことしは加速器を使って固体プラズマに関連の実験をするかも.
物性論によれば,金属には自由に動き回る電子すなわちプラズマ電子が存在し,そのプラズマ周波数より低い周波数を持つ光は金属に入り込めない,可視光は反射される...だから金属は光るというものだ.入り込めないのは,誘電率が負になるからだというのだが,狐がつまむような説明ではある.
銀にはこの説明が成り立つが,金・銅ではバンド間遷移が影響する.自由電子が全く自由ではなく,原子核にバネのようなもので固定されているというモデルで計算しても,金は黄色より高い周波数を吸収し,銅は赤より高い周波数を吸収するという結果になる.
そうは言われても,金・銀・銅と絵具の黄・白・赤とはやっぱり違う.尾形光琳の紅白梅図では,ずっと金箔と思われていたのが,そうではなかったことが近年明らかになった.プロの絵描きは絵具で金色を合成できるのだろうか.
玉虫の羽はCDのように,可視光の波長オーダーのミクロ構造で,いわゆる干渉現象が玉虫色の秘密なんだろう.
ことしは加速器を使って固体プラズマに関連の実験をするかも.