容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

シベリア抑留の演劇、露で今夏初演

2008年01月29日 15時25分09秒 | その他

 

          シベリアの写真

最近のロシアでソ連時代の独裁者スターリンが起した犯罪の一つに第二次大戦後に60万人もの旧満州にいた日本人を強制連行して、違法に強制労働させるためシベリアに抑留させた問題をテーマにした演劇が今年の夏に初演されるそうです・・・

この脚本を執筆したのは、シベリア・イルクーツク在住の作家でネリ・マトハノワさんとの事です。日本人の抑留問題を知って、脚本を書いたのですが・・資金難で中々実現しなかったようです・・・

ところがシベリア・クラスノヤルスク州の国立ミヌシンスク劇場がこの台本に強い関心を抱いて同州から上演資金援助を得たことから急に話が進み、今年6月19日から3日間、同劇場で公演が行われることが出来た言うことで、私もいつか可能なら見てみたいと強く希望します・・・

この劇中に貫かれているのは・・「極限状態でも人間の尊厳を保つことの大切さを訴えたい」との思いがこの作品から感じられ、それの感動した多くの人の協力によって・・・実現にこぎ付けられたそうです。この作品には日本人の俳優も出演を予定しているそうで、関係者らは、これが日露の和解と協力の出発点になればと願っているとの事です・・・今回初演されることが決まったのは「シベリアに桜咲くとき」と言う演目との事です。 

この事は日本人なら多くの人が知っている事であり、戦後とはいえ、このように強制的にソ連の地に連れて行かれる理由もないのに・・・どんなに多くの日本人がソ連の横暴を恨んだ事でしょう??・・・と言うのは、ソ連は終戦後、シベリア鉄道建設や森林伐採などの重労働の科すために、このような強制労働に日本人を従事させるために・・・このような戦後になったのに強制連行というあってはならない違法を科した国です。

しかもそこは・・・氷点下40度にもなる酷寒の地で重労働を科せられ・・・そのために、飢え、病などに苦しみながら、その約1割に当たる約6万人が帰らぬ人となった事を、日本はもっと後世の日本人のためにも伝えて欲しいと願ってました・・・

しかも、日露とは平和不可侵条約を結んでいたのに・・日本の敗戦が色濃くなる中で突如、一方的の条約を破り、大軍で旧満州に侵入して日本人居住地を襲ったのです・・敗戦国の日本は当時何ら発言権もなく、これらの事も時間の経過の中で埋もれようとしておりました・・・この事は完全な捕虜の保護に関するジュネーブ協定違反だという事すら言う事ができなかった日本側の悲哀を感じます・・・

この作品には、そんな極限に近い過酷な状況の中、帰国の夢を捨てずに励まし合う日本人抑留者たちの姿や、ロシアの女性と恋に落ち悩みながらも居残った若者の決断など、実話に基づいた抑留者たちと現地人たちの物語が描かれているそうです・・・  
                             

 同劇場のスムイチェンコ代表「どのような厳しい状況にあっても人間はその尊厳を保ち続けることが必要であると訴える作品には、心を打たれる。それが悲劇であっても上演する意味があると思った。シベリアでの抑留を体験した日本側とともにこの舞台をつくりあげたい」と日本側に協力を要請したそうです。この真摯な態度こそ人間を打つ大きな要素を感じます・・・

そのため・・日本側から舞台俳優8人やシベリア抑留径験者も監修役として参加するとの事です。この事に、日本側で協力している神奈川大学の中本信幸名誉教授(75)は今回の演劇について「ロシア人の手によって書かれたシベリア抑留の物語が、シベリアで初演されることに大きな意味がある。これを契機に、シンポジウムや展示会も開催し、この問題へのロシアの関心や世論を喚起して双方が協力して(補償問題などの)解決に当たることが必要ではないか。日本公演も実現させたい」と話しているそうです・・・私もその点では同感です。

日本では当時の参戦国である米国に対しては相当厳しい論調が目立ちますが・・・このソ連が犯した上記のような問題にはどうした事か??あまり大きな声をあげる人が少ない事を悲しく思ってました。所がロシア側の良識ある方々がこのような形で演劇にして当時の事を発表してくれる事に・・・ロシア人の中にも良識が生きているのだと感じられ・・大変嬉しく思います・・・・

  産経新聞記事引用)                            
                



                                      

                   

 

    

 

             



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4 コメント

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退院しました ()
2008-01-29 16:39:37
 愛知ガンセンター病院を退院しました。昨日自分のブログへ初めて作品を載せましたが、パソコンの操作方法を忘れており苦労しました。
 容子さんのブログへ顔を出す事にも手間がかかりました。暇があったら私の退院後初めてのブログも覗いて下さい。
 これからも、どうかよろしく。 三重県の亮
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ご退院おめでとう御座います。 (容子)
2008-01-29 17:32:46
亮さま

ご退院おめでとう御座います。これからも通院等があるでしょうが、でもご自宅の方が気分的にも落ち着かれるでしょうし、まだ外は寒さが厳しいからごゆっくり静養なさいますよう・・・願います。

でも私のブログ仲間が帰ってこられた事を嬉しく思います。気が向いたらまたコメントください。まずは御退院なさいました事を喜んでおります。
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せくはら (ぱろちん)
2008-01-29 21:22:31
容子さん

ロシヤの日本兵えのシベリヤ送りと、その蛮行は涙無しには語れませんね。
それをテーマに演劇が上演されますか。ロシヤ人の中にもチッタア良心の有る人々が居るようですね。

容子さん、余り語られませんがロシヤ兵のモウ一つの蛮行ご存知でしょうか。
話は四ヶ月遡るベルリン陥落時です。ソ連司令部は勝利記念の恩賞にドイツ女性への強姦の許可を下ろしました。期間は多分一週間位でしょうか、女性を見つけた者勝ちです。

この経験をしたソ連兵は満州に雪崩れ込み同じ事を遣りました。
この事件は余り問題にされませんでした、NHKの従軍慰安婦など取上げていますが、この件は頬かむりです。マスコミも問題にはしませんね。
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ロシアはやはり野蛮国だ・・ (容子)
2008-01-29 22:10:58
ぱろちんさま

本当にソ連のした事は、日本が負けると信じてから、ドイツ戦で戦っていた兵士をどっと満州に送り込み、このような蛮行も戦後も続き、無抵抗になった日本人は、あがらう術を持たぬまに、酷寒の地に送られ、しかも北方四島もその勢いで占領して現在に至ってます。

マスコミもこのような真実を報道する義務があると思います。

それを思うと、今でも悔しさがこみ上げます。ドイツでの蛮行は知りませんでした・・・やはり野蛮な民事句なのですね・・

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