この農林水産省の出先機関が、勤務評定を人事に反映させない趣旨の確認書を全農林労働組合と交わしていたそうで、こんな事がほとんどの出先機関で行われ、昇格候補者やA評価をつける職員を誰にするかまで全農林に「お伺い」を立てていたとの事で呆れると共に怒りを感じます。これでは熱心に仕事をする気概なくなると思います。このあまりにも組織として機能していない人達が多くなっているのかと思うと・・大阪府の橋下知事が怒るのも・・理解できます。
全国の農協組織体の頂点・全農林が事実上、人事権の一部を握ってきた実態が浮き彫りになったようです。農林水産省はこのような実体に対して30日、不適切な慣行だったとして全農林に廃止を申し入れたようで、全農林も大筋で合意したそうですが・・・果たしてこのような通達だけで廃止になるものでしょうか??
現在、こうした取り決めが結ばれているのは、口頭での約束も含めると、東北から九州までの7農政局管内の農政事務所など少なくとも41機関も在るとの事です。呆れる事に勤務評定直前の交渉のほか、所属長の着任時に約束を交わすケースもあったと言うから驚きです。これでは中央官庁は長い間のさまざまな約束事で改革など出来そうもありません・・・
この日、農水省と全農林の幹部が出席した労使関係の検討会議では、同省が確認書を資料として提出したとの事ですが、このうちで、ABCの3段階ある評価のうち、C評価はつけず、A・B評価についても、それぞれ誰にするか事前に全農林幹部と相談することや、昇格候補者の選定についても事前にすり合わせていたことなどが取り上げられ、すべて破棄する方向で合意したそうです。これではこの労使関係の検討会議なるものは単なる形式でしかないように思います。
しかも驚いた事に、全農林の地方本部の役員や分会の委員長以下3役は異動させないという人事慣行も在るそうで、さすがこれは廃止する方向との事ですが・・・
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