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臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

市民の集い 改訂臓器移植法施行から一年をふりかえる

2011-06-18 05:42:26 | 活動予定

-市民の集い-

改訂臓器移植法施行から一年をふりかえる

少年自殺者からの臓器摘出は許されるのか?

 2010年7月に改訂臓器移植法が全面施行されてからまもなく一年。この間、家族承諾のみの脳死下臓器提供は48例(2011年6月16日現在:他に本人同意は5例)にのぼります。そして、2011年4月12日、日本臓器移植ネットワークが、「交通事故による頭部外傷の治療を受けていた少年が家族の承諾により脳死と判定された」と発表しました。
 これまでに、事故の詳細や少年への救命治療、臓器を提供するに至った経緯などの重要な情報は、全く明らかにされていません。そのような中、4月21日の『週刊文春』に、脳死判定された“少年”が「事故死ではなく自殺だった!?」という記事が掲載されました。少年が自ら命を絶ったのであれば、その原因や背景などを含めた綿密な調査がなされるべきでしょう。けれど、少年が脳死ドナーとなった途端に全ての情報が閉ざされ、真実が闇に葬られる危険性があるのです。
 本集会では、改訂後1年間に浮上してきた問題として、自殺した少年からの臓器摘出にまつわる倫理的問題と、脳死・臓器移植に関する情報公開のあり方に焦点をあて、講師を招いて議論したいと考えています。皆さまのご来場をお待ちしています。

日時:2011年7月18日(月・休日)13:30~16:45(13時開場)

会場:コア・いけぶくろ(豊島区民センター)5階音楽室
交通:JR池袋駅東口から徒歩5分
    地図記載の講演会案内チラシ(pdf形式・310キロバイト)はここをクリックするとダウンロードできます。

講演:最首 悟さん(和光大学名誉教授・生物学)
著書に『星子が居る』(世織書房)共著書『生命ー人体リサイクル時代を迎えて』(緑風出版)

講演タイトル:「いのちへの作法-自殺者からの臓器摘出は許されるのか?」

討論:改訂臓器移植法施行1年を振り返って

資料代:1000円

主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク


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第4回“脳死”臓器移植について考える市民と議員の勉強会(3月10日)のお知らせ

2011-02-27 19:41:52 | 活動予定

第4回“脳死”臓器移植について考える市民と議員の勉強会(3月10日)のお知らせ

賛同議員 
衆議院:阿部知子・石井啓一・枝野幸男・北神圭朗・郡 和子・田中康夫・笠 浩史・工藤仁美
参議院:大島九州男・川田龍平・田村智子

日時:2011年3月10日(木)12時~14時会場:衆議院第一議員会館・第4会議室 

◇講演 内梨昌代さん〈『真帆―あなたが娘でよかった!―』(かもがわ出版刊)著者〉
  娘に教えられた“いのち”の尊さ がんと闘った娘を見守り続けて

◆報告 大塚孝司さん〈人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)会長〉       
 どの子の“いのち”も大切にされる社会を求めて 実践から  

 身近な人が病気や障害を抱えた時、「“いのち”の大切さにはじめて気づく」と言われます。 今回の勉強会で講演していただく内梨昌代さんは、長女が12歳の時、悪性の脳腫瘍に罹患し、8年に渡る闘病生活を支えました。その間、娘、真帆さんは、20回もの手術を繰り返しながらも、恋にも大検にも前向きに取り組み力強く生き抜きました。壮絶な奇跡の8年間、養護教諭としてのお仕事も続けながら、母親として真帆さんを見守り続けた内梨さんは、徐々に機能が失われていく娘の姿から、“いのち”の尊さを教えられたと言われます。最後まで生き抜いた真帆さんの生と内梨さんのお話から、“生きること”“いのち”についてぜひ考えていただきたいと思います。  

 人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)は、人工呼吸器をつけて生活する子どもの300家族が集う団体です。昨年20周年を迎え、『いのちの宣言』を発表しました。会長の大塚孝司さんには、医療的ケアが必要とされる子どもの現状とこれまで行ってきた実践について報告していただきます。  私たちは、“脳死”からの臓器移植の推進は命を選択し脳の機能を失った人の命を切り捨てることだと批判してきました。皆たった一つの尊い命を生きています。他人の命も自分の命も同じように大切に、支え合う関係になれること、そうした社会のあり方や治療技術の研究・開発を進めるべきではないでしょうか。 主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク


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第3回“脳死”と臓器移植について考える市民と議員の勉強会(2月3日)のお知らせ

2011-01-16 23:43:23 | 活動予定

“脳死”と臓器移植について考える
市民と議員の勉強会(第3回)



賛同議員 
衆議院議員:阿部知子・石井啓一・枝野幸男・北神圭朗・郡 和子・田中康夫・笠 浩史
参議院議員:大島九州男・川田龍平

日時:2011年2月3日(木)14時~16時
会場:衆議院第一議員会館・第4会議室

◇講演
 西村理佐さん(『長期脳死の愛娘とのバラ色生活 ほのさんのいのちを知って』著者)
  「長期脳死」と呼ばれた子を持つ母として思うこと
 「どんないのち」も等しく輝ける社会を!

 改訂された臓器移植法が施行されて半年、家族承諾での臓器摘出が、2011年1月15日の段階で30例になりました。しかし、この30例に関して多くの情報が非開示で検証も行われていません。小児脳死患者からの臓器摘出は行われていませんが、脳死判定の途中で小児患者の親が臓器提供を取り下げた事例があったとの報道もありました。
 細川律夫厚生労働大臣は「改訂臓器移植法は“脳死は一律に人の死”としたものではない」と答弁しています。しかし、判定が難しく可塑性も強いと言われる小児に対して脳死判定基準が作られ、家族の承諾で「長期脳死の子どもも脳死判定の対象にする」とされました。これは大きな問題です。
 今回の勉強会では、「長期脳死」と呼ばれる子どもを持ち、在宅で介護しながら生活している西村理佐さんに、普段の暮らしぶりを紹介していただき、思いを語っていただきます。
  長く生きて家族と穏やかに暮らす生活があることも知らずに、「脳死」に近い状態と診断された子どもの臓器提供を承諾したなら、「あの時承諾書にサインしなければもっと生きられたのではないか?自分がわが子を殺したのではないか?」と後悔する人も出るでしょう。
 今一度、脳死・臓器移植の問題について、いのちについて、考えていただきたいと思います。
 
 ほのさんのようないのちが存在していること、一生懸命生きていること、事実を、たくさんの人に知ってほしいです。それが、それだけが、切なる願いです。 (『長期脳死の愛娘とのバラ色生活 ほのさんのいのちを知って』より)

主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク



 食道がんの名医である加藤抱一氏(1944年生まれ、環境省・公害健康被害補償不服審査会会長、外科医)が、2010年10月25日発行の『日本臨床外科学会雑誌』(第71巻10号)の編集後記に以下の文章を掲載されています(下記は一部分)。「植物状態にもなれないだろう」と診断された状態から生還されたご自身の貴重な体験談です。「日本救急医学会雑誌」への症例報告が待たれます。


不 人 気


加 藤 抱 一

 (前略)今日の医学雑誌では「症例報告」が不人気である。世界的にも症例報告を掲載する医学誌は極端に少なくなっている。そのような状況にも関わらず、本誌の掲載論文は各号、概ね原著2、3編、症例報告40~50編で、症例報告に偏重した構成を維持している。邦文誌に原著論文の投稿が少ないのも最近の一般的な傾向ではあるが、本誌には症例報告の投稿が多く、われわれもそれを歓迎している。今日、臨床や研究の場で活躍中のシニア外科医の多くが、学術論文執筆の手始めに症例報告を投稿した経験があり、論文を執筆すること自体が医師としての勉強の機会であったはずである。また、症例報告は貴重な経験を医学界に周知させる手段であり、後世に残る貴重なデータベースでもある。われわれはそのような症例報告の価値を十分認識している。
 不人気とは逆に、最近毎日のように紙上で目にするものに、改正臓器移植法によって脳死の判定を受けた人の臓器移植が家族の承諾だけで行われた記事がある。その記事を目にするたびに、半年前、私自身に起こった心肺停止の経験が思い起こされる。人工呼吸と数回のAEDで心拍は再開したが、当日と翌日の2回の脳波を含む諸検査結果をもとに、救急病院の担当医から家族に、回復の可能性は絶望的であり、植物人間にもなれないだろうと説明された。しかし、家族の希望で低体温下のICU管理が継続され、3,4日後には意識が回復に向かい、2週間でICUを退出。約1ヵ月で独歩退院して、6ヵ月後の今こうして編集後記を書いている。私事で恐縮だが、私の蘇生に関与してくださった皆様にこの場を借りて心からの感謝の意を表したい。
 私自身はまだ意識が朦朧としていた時のことで家族から聞いた話ではあるが、救急担当医は、私の回復を「奇跡が起こった」と表現したという。この奇跡は、私自身にとって極めて幸運な出来事であったと同時に、非常に勉強になった。私の家族や知人、蘇生に携わっていただいた救急関係者の方々にとっても貴重な経験となったに違いない。のみならず、あれが奇跡であったとすれば、当世人気の臓器移植の対象となる脳死に関連した資料として、不人気な症例報告をする意義がある出来事であったと思う。一流の救急病院で適切に対応していただいた結果であるから、症例報告に必要な医学的資料は十分に存在しているはずである。


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新臓器移植法を問う市民の集い(6月12日)のお知らせ

2010-05-08 06:45:42 | 活動予定

新臓器移植法を問う市民の集い
バクバクの会20周年記念集会プレイベント ”命を考える”学習会part6

 

 7月から施行される新臓器移植法の下では、0歳の乳児からの臓器摘出も行われるようになります。改定が小児科の医療現場にどんな影響を与えるのか、子どもの権利や“いのち”は守られるのでしょうか?
 今回の集いでは、このような臓器移植法と子どもに関わる不安・疑問について講演とリレートークを行います。みなさま、ぜひご参加ください。

日時:2010年6月12日(土)13:30~16:40(開場13時)
会場:北とぴあ カナリアホール
交通:JR京浜東北線王子駅北口2分 地下鉄南北線王子駅5番出口
資料代:1000円
講演:仁志田博司さん(東京女子医大名誉教授、周産期・新生児医療の専門医)
    「臓器移植法の改定から考える子どもの命(いのち)とは」

 仁志田博司先生は、長年にわたり東京女子医大で新生児医療に携わり、多くの赤ちゃんのいのちに寄り添ってこられました。小さないのちと向き合う仁志田先生のお話を、ぜひ聞いてください。

リレートーク:さまざまな立場の方から意見表明
 脳死と診断された子どもや、人工呼吸器をつけた子どもを持つ家族をはじめ、法律、医療、宗教など様々な立場の方々が、意見を表明します。


共催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク、人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)


 A4版のチラシ表面(pdf形式、465キロバイト)チラシ裏面(pdf形式、158キロバイト)もご活用願います。


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“脳死”臓器移植について考える市民と議員の勉強会のお知らせ(第2回)

2010-03-28 11:29:20 | 活動予定

“脳死”臓器移植について考える市民と議員の勉強会のお知らせ(第2回)

 

日時:2010年4月14日(水)12時30分~14時30分
会場:衆議院第二議員会館・第4会議室

講演:川島孝一郎さん(仙台往診クリニック院長)
 重症患者の在宅支援医療に携わって、医師は脳死患者と家族にどう向き合うべきか!?

 川島孝一郎医師は、現在、人工呼吸器をつけた患者45名を含む多くの患者さんの往診診療を行っておられます。脳死と診断された患者の在宅生活も支援されてきました。
 医師は脳死患者やその家族にどう向き合うべきか? 一人ひとりの患者の命の尊厳とは?
 厚労省「終末期医療のあり方に関する懇談会」委員としても発言されている川島孝一郎さんのお話をぜひお聞きください。

主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

*A4版2ページの案内チラシ(ワード形式、61キロバイト)も、ここをクリックしてダウンロードしてご活用ください。


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