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オフロードバイク&釣り好きのイケイケブログ

せっかくのことが…

2009-04-20 20:57:09 | 仕事関係
本日は、某市に新しく建てられた保健関係の施設の撮影。
私はカメラマンとして撮影に望んできました。
ちなみに今日はその仕事の話じゃなくて…
撮影している時に、たまたま後ろで起こった事故の話。

実は、その新しい施設の外観を撮影している時に、
たまたま後ろを自転車に乗っていたお爺さんが、直接の原因はわかりませんが
突然転びました。

それだけなら大したことなかったのですが…
どうやら打ち所が悪かったのか、起き上がってもふらついてました。
左足を押さえて結構痛そう。
心配しながら、会社の若者と眺めてたら、目の前でまた転びました。
あまりにヨロヨロしてるので、ウチの若者が様子を見に行くと…
道路の溝の角でしこたまコメカミを打ったみたいで、
パックリこめかみが切れて結構な流血。
顔も服も真っ赤になるほどの出血で、後から後から血が流れてきます。
血を見たせいか、お爺さんは、その場にへたり込んでしまいました。
ウチの若者は、その様子をみて、とっさに自らの鞄からハンカチのような
布切れを出し、血の出る傷口を押さえました。
それでも血は止まらず、ウチの若者の指の間から血が滲みます。
もちろん、すぐに救急車を呼ぶことになったのですが…

カメラを安全な場所に移してから、はじめて様子を見にその場へ近づいた私は、
傷口を必死で押さえる若者を見て「あっ、おまえ…」
…お爺さんの意識がハッキリしているのをみて、私はそれより先の言葉を
のみ込みました。

そう、勘の良い人ならもうお分かりですね。
その時、ウチの若者は事の重大さに、まだ気付いてませんでした。

そして程なく救急車は到着、お爺さんは引き渡されました。
私は直ぐに「ここはいいから、お前は直ぐにその手を洗いに行け」と言いました。
若者は、救急車に引き渡した安堵感から、そそくさと目の前の施設のトイレに
真っ赤になった手を洗いに入って行きました。


程なくして帰って来た若者に私は、
「ちゃんと洗ったか?お前、手を怪我してないか?」と、しつこく聞くと、
「今、保健施設の人にも同じこと聞かれました。
 そのあとしつこいぐらいに手を洗わされ、
 アルコールで消毒までされました。」…と。
その後で「素手で人の血液に触ってはいけません」と、保健施設の人に
こっぴどく怒られたようです。

そうです。
ウチの若者には「感染症」などの危うさついて、何も知識が無かったのです。
もちろん私が、現場で飲み込んだ言葉も「その事について」だったのですが、
さすがに怪我した本人を前に言葉をのんでしまったのです。


ウチの若者は「知りませんでした…」と、肩を落としていました。

せっかく良いことをしたのに、B型肝炎などの感染症になったら笑えません。
劇症肝炎なら直ぐに命に係わってくる恐ろしい病気です。
家族や友達、よく知ってる人ならともかく、相手が知らない人なら
ある程度の警戒はやはり必要でしょう。

目の前が保健施設だったのが、良かったのか…
まぁ、彼の手には傷口も無かったことですし、多分大丈夫なのですが…
何ともスッキリしないものとなりました。

とりあえず、お爺さんの早い回復を祈ります。


コメント (3)
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