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トヨタマヒメイア・マチカネンシス

2008-07-29 23:14:16 | 仕事関係
トヨタマヒメイア・マチカネンシス。

この言葉を見てピンと来た人は、かなりの考古学ファンか
北大阪地区の歴史に詳しい人…と、思います(^^;
実はこの言葉、1964年、大阪府豊中市にある大学の構内で
発見された「ワニの化石」に付けられた「学名」なのです。

写真の化石標本がそのワニです。
これは壁に飾られているもので、もちろんレプリカですが、
本物も同じように、ぼぼ完全な形で発掘された全長およそ7メートルにも及ぶ
日本でも珍しい巨大ワニの化石なのです。
実は仕事で少し紹介することになった博物館に飾られています。

今回、どうしてブログがこのワニのネタかと言うと…
名前に惹かれた訳ですよ…。
「トヨタマヒメイア・マチカネンシス」という。
いや、惹かれたというか、命名した人のセンスに惹かれたというか、
運命みたいなものに感心してしまいまして…(^^;

よく「学名」は、発見した人の名前をとって命名されたりしますが、
この「ワニ」の名前は、別のところから取られました。
この名前の元は…古事記や日本書紀に登場する神話の女神、
「豊玉毘売神(トヨタマヒメ)」から取られたものなのです。
なぜ、この女神なのかというと…
なんとこの女神は、ワニの化身と言われているからなのです。

これだけでも、「命名した人はスゲーな~…何でも知ってるな~」って
関心してたのですが、豊玉姫の「豊」は豊中市の豊と同じやし、
それがワニの化身って…
何か不思議なモノ感じません?
これ以上、ハマル名前って他に無いですよね~!?
なんか不思議なモノ感じるのは私だけかな?(^^;

およそ50万年の時を越え、
豊中市の待兼山(マチカネヤマ)という土地で発見された
「トヨタマヒメイア・マチカネンシス」。
豊玉姫という神話の女神の名前をもらい、現在では、
豊中市のイメージキャラクターに起用されるほど、この地域ではメジャーな
存在です。

気が遠くなるほどの長い間、地中深く眠り続けた姫様は、
恐ろしいほどの偶然とセンスの良い命名者らのおかげで見事現代に蘇りました。

何か運命と言うか…なんか不思議なモノ感じるのは私だけでしょうか?




ちなみに余談ですが…
この化石には、下あごの欠損痕や右後ろ足の骨折の癒着痕など、
このワニが生きていた時の「ヤンチャッぷり」がたくさん残っているそうで、
その「ヤンチャッぷり」から、どうやら「オス」のワニではないか…と、
言われているそうです。




…って、「姫」ちゃうやんっ!!(-0-;)
お後がよろしいようで。


コメント (4)
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