NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

Ver2.22

2010-02-08 | 休み
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」ブルーレイ&DVD、5月26日発売決定!(eiga.com)
昨年6月27日に公開され、09年度映画興行収入ランキング8位となる興行収入40億円、観客動員290万以上を記録した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のブルーレイ&DVDが、5月26日に発売されることが決定した。

発売されるブルーレイ&DVDは、劇場公開版(EVANGELION 2.0)から再調整をかけたデジタルリマスター版となる「EVANGELION 2.22」。特殊ボックス付きデジパック仕様で、解説ブックレットを同梱し、映像特典としてAR台本と劇場版特報、予告編、TVスポットなどが収録される予定だ。ブルーレイは税込6090円、DVDは5985円でキングレコードから発売される。
(上記リンクより一部引用)


ヱヴァ:破


劇場公開からDVDオンリーの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 Ver1.01』がリリースされたインターバルとほぼ同じ間隔で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のBDとDVDがリリースされるみたい。注目すべきなのは、今回は初めからVer.2.22でのリリースで、前回『序』のVer1.01とは異なりテレシネ処理されたものではなく、デジタルマスターでの収録との事。

これで前回のVer1.01の時のようなゲンナリを経験せずに、劇場と同じデジタル特有の明るいメリハリのある画を家のテレビで堪能出来ます。出来るぜ!とは言いつつも、あのゲンナリが無いのは少し寂しいような気もします。また今回は初めからVer2.22と言うことで、Ver1.01初回版に同梱されていたフィルムも同梱されていないわけで、残念と言えば残念です。


(追記)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が5月にBD/DVD化-Blu-ray同時発売。デジタルマスターの「2.22」(AV Watch)
さらに、初回生産分には劇場上映生フィルムコマが付属する。装丁は特殊BOX付デジパック仕様で、解説ブックレットも同梱。DVDの映像特典、初回生産分の特典、装丁の仕様はBD版と同じ。
(上記リンクより一部引用)
生フィルム付くのなら、がっかりテレシネ仕様のぼったくりVer2.02はいらないや。ということで即効で予約が吉な気がします。前回は男便所の立小便器のみのカットっという残念なフィルムだったので、もすこしマシなものが入っていたらと。


まぁ、それでもアレを家で何回も観れると思うと、嬉しい反面怖い気もします…お金無いけれど速攻でアマゾンで予約したぜ!新型PS3に買いなおさないとかもです。アンプも欲しい…美学の「序・破・急」が「序・破・Q」になったのは『ウルトラQ』から由来してるとは思うけど、「旧」で『旧劇場版』の意とかじゃないよねぇと妄想しながら、待ち焦がれたいと思います。



エンプティネス

2010-02-04 | 休み
「原研哉氏トークイベント採録」(くらしの良品研究所・無印良品)


やっぱデザインって哲学であり思想であり思考であり、究極的にシンプルに言うと説明なんだな。この日本の美意識の源流に関する原さんの「emptiness(エンプティネス)=からっぽ」という枠組みの提示ってさすがだなぁ。日本文化特殊主義とかすぐさま日本は凄いと言う礼賛に結びつける言説って大嫌いなんだけど、原さんの日本文化に対するまなざしは、これは単純に美しい。

デザインの授業とか受けたことないんで分からないけれど、デザインっていうのは思考であり思索であり言語なんだぁ。どういう意図で作ったのか、何を伝えたいのか、それを明瞭に伝えられるのが良いデザインなんだと。原さんのサインデザインとかを見ると非常にそう思える。だから駄目なデザインって言うのは形だけを真似ているので伝わるものはないし説得力も無いから駄目だと。


更新
(上記リンクより画像を引用)


「更新」というフレームを原さんはここで述べているんだけど、上がそれを図表化したもの。満たされたものではないからこそ保存ではなく、更新することで伝承を繰り返してきたと。西洋的な考えだと保存することは変わらず維持することだけれど、日本の場合保存することは同じものを維持し続けるのではなくて「更新」することで伝承すると。完全に同じものではないからこそノイズが混じって、それが繰り返されることで「国風化」に至ったと説明する。

「シンプル」と「エンプティネス」は似てるし共通するところあるけれど、異なると原さんは指摘。「シンプル」は中世までの王権時代からの脱却、近代市民社会以降の合理主義がもたらした、モノを機能と直線で結ぶデザインだったと。それに対して「エンプティネス」はどこにも定着しない八百万の神を入れるための思想から始まり、それらを入れるために「からっぽ」(=エンプティネス)だったと。「エンプティネス」には何かが入る余白がある。



思考が非常にストレートでつるっと入る。読んでいてとっても気持ち良かったです。1ページが多く、しかも5ページもある(そもそも1時間の講演の文字起しなので)けれど、それをしても読むべき講義録。