ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

新しい地図劇場

2018-04-21 12:35:19 | 思ったこと
#utamaru

宇多丸さんの映画批評を聴いた

とても温かみを感じた。
ダメ出しに見えながら、実はとても愛情を感じる視線。

SMAPに興味がない人が観たらそういう批評もあるかもねと思っていた所を洗いざらいあげていたので、
一生懸命観たんだなって思う。

それよりも、
その批評を聴いていて初めて気づいたのは

SMAPファンがどれだけ待ち望んでいたかということ。


待ってるヒトビトに
彼ららしい彼らを
最高のカタチで出逢わせる為、

全力で作った映画に

ファンも全力で応えた。

それをひっくるめて名づけるなら
「新しい地図劇場」と言うか。


新しい地図劇場

というお祭りは魅力にあふれていて、

「映画とは」とかそういう「常識」には当てはまらない
新しい映像現象とも言える作品だったということ。


辻褄合わない部分があって荒い出来の所があったとしても、


それ以上に、魅力があふれていた。魅力が全て。
逆にその辻褄合わせのなさに実は秘められた意味があるとさえ想像させる余地を残した。

(暗示的、暗喩的な部分を好むSMAPファンの特徴も見えた。)


ファンの想像力を掻き立てて、様々な推測を呼んだ。

そのたのしみはいまだ収まることを知らず多くの人が余韻にはまってる。
世界が広がりを見せている。

これは新しいエンターテイメントかもしれない。
映像を 見る側と 投げかける側の呼応が生んだ新たな異空間

これぞkuso universe 空想宇宙!

音楽的にも質が高く様々な俳優や作家がその魅力を発揮して広がっていく世界



香取慎吾の光り輝く笑顔と動き伸びやかな歌声を聴いたときに、
「これを、信じられないくらい観たかった!」
と思った。

これだけでいいのか?
この楽しみだけで「映画」って、言っていいのか?
と思ったが

それでいいのだ。

伝えたい人に今伝えたいことを伝えること。
これが目的だったとするなら大成功である。

#utamaruはある種の観念的な感想であって、
それが全てではない

観終わったとき、観たかった人が、引き続く感動を持ち帰る。

どんなに好きでも何回も観たい映画ってあまりない。



あれだけの人がリピートしてハシゴしてまで観たかったモノを提供できた。

しかもちゃんと興業的に成功しているなら
、大大大成功と言っていいとワタシは考える。