voice 2021-10-21 14:09:14 | 散文 まるで此処は海のなかかのように息は苦しくどこか懐かしく誰の言葉も聴こえない場所そんなところからカラ、カラとからっぽな鈴の音は精一杯にこだましてわたしの言葉は声となる遠い場所からようやく着いたおかえりなさいのその一言を薄暗い扉の前でひとり立ち待つ月は不安定な明るさのまま最大限の笑みを浮かべたそうしていはくまた会いましょう夜の夢にありていまはもう過ぎ去った今宵の約束を取りつけた . . . 本文を読む