よみびとしらず。

あいどんのう。

みずうみ

2020-01-29 00:08:54 | 散文
音の響きに託した「たすけて」は誰にすくいあげられることもなく水に沈んだ救いを求める手のひらは引きずりおろされるから掴むなかれと賢き者の言葉はもてはやされてそのみずうみには人気なく鳴く鳥の音を聴く影もなし純粋なことばは水に沈んだたたえられた感情をうまく表現できずに水はあふれるその発信源に記憶なくどこへ帰るべきかも曖昧模糊(あいまいもこ)として歩みは止まず泳ぎながら産まれたいのちは水恋しやと彷徨(さま . . . 本文を読む